10/27・28:ボロフェスタ2018@KBSホール
ボロフェスタの2日目と3日目に行った。
2日目は、2の原始的とも言えるストレートの豪腕かつロマンチックなロックンロールとKONCOSのパンクとキラキラしたポップの融合具合に射抜かれたり、ようやく観ることが叶ったtoeの鉄壁極まりない格好良さに静かにブン殴られ続け、最終的にOGRE YOU ASSHOLEの轟音に感動して終わった。
toeは鉄の無機質さの様なものを観るまでは感じていたんだけど、見終わった今、自然の荘厳さの様なものに置き換わっている。観れて本当に良かった。
3日目は、トクマルシューゴのバンド編成(オモチャ箱的な目まぐるしさは変わらず、どこかロック色が強くなっている気がして良かったのから始まり、清竜人のテンションの置き所が解らないカラオケショーを経てLOSTAGEの圧巻化け物ショー(手紙が相変わらず良過ぎて滅茶苦茶泣けた)などを観た。
カネコアヤノのちびまる子ちゃん的な伸びやかな謳歌っぷりを堪能し、GEZANの沸騰っぷりき度肝を抜かれた。撃ち抜かれた。GEZANはこれまでも何度か観てきたけれど、こんなに刺さったというかブチ抜かれた事は今までなくて、こんな素敵なバンドだったのかと驚愕した。間違いなく観た中で頭3つくらい抜けたベストアクトだった。
それに負けじと良かったのがSuiseiNoboAz。
地下の狭いステージパンパンに詰まったお客さんと一緒にアンダーグラウンドを制圧した痺れるアクトだった。
最後はBiSHのアイナ・ジ・エンドさんの可愛さに何も言えなくなって終わった。
2日間もフェスに行くことも随分久しぶりだった。途中でカフェ休憩など挟みつつではあるけれど楽しく過ごせたので良かった。
久々にライブの予定が続々。
11/6 ANGRA @BIG CAT
高校生から大学生に掛けて意外と聴いていたメタルやらハードロック(特別好きだった訳でなく、TSUTAYAの5枚1000円レンタルとかで枚数余った時に洋楽の強そうなジャケットを借りるということを良くしていた)の中で一番よく聴いたのがANGRAだった。ハードロックの攻撃性が薄めで妙な明るさを感じるところが好きで、これが後々に9mmなんかにハマる土台となった気がしている思い出深いバンドの新作及び来日を知ったのは9月くらいだった気がする。
ほぼ思いつきでチケットを買って、その後から新作を買って聴いたら相変わらず妙な明るさが良くて、なんか声低いなと思ったらボーカルが変わっていてビックリした。
当日は大好きなキャラクターのコラボカフェに行き、士気を高めてから会場に向かった。
大きな会場と言えどキャラクターのコラボカフェ経由で乗り込んで来たファンは他にいないんじゃなかろうか。知らんし何の自慢にもならないけど。
セットリストはコンセプト度外視に人気曲と新作のみでガッチガチに固めた内容で本当に楽しかった。
「Angels and Demons」「Spread Your Fire」「Carry on」あたりは全く聞き返していなかってんだけどちゃんと記憶から引っ張り出されてきて身体が反応していた。
妙な明るさの正体はラテン調のアコギのアルペジオによるものが大きいと生で観てようやく気付いた。イントロ、アウトロ、間奏など曲によって登場するタイミングがまちまちなんだけど、ハードロックと全く異なるスパニッシュなノリを持ち込むことで続くハードロックパートが明るい方へ展開していく印象だった。
新作の中では「Magic Mirror」という曲のイントロの物凄い重たいものが這っている様なベースが凄く気に入っていて、セトリから外れそうだなと思っていたけれどちゃんと演奏されて凄く嬉しかった。新作の曲は人気曲に比べてどこか穏やかというか派手さが無いんだけれど、その分メロディーの良さが際立つものが多くてどの曲がきても「聴けて嬉しい」となって幸せだった。
早くて荒々しい曲が割合として少なかった気もするんだけど、周りのお客さんは自分より親に近そうな人が多くて、バンドも20年とか続いてるしそんなもんかなと思った。
普段聴いている音楽からすると悪口でも何でもなくダサい部類に入ってしまうんだけれど、その分強烈な熱意と美学を感じて全力でレスポンスを返したくなる最高に楽しいライブだった。
物販は欲しかったけど絶対着る機会もないので我慢して帰った。その代わりまたCDを買いたい。
Angra - Light of Transcendence - YouTube
笑ってまう。好き。
15年前、新譜の国内版が初回出荷分のみちょっと安い!みたいな売り方されてて「デンマークのバンドとか聴いたことねえな」と思って買ったのがMEWの「Frengers」で、そこからどハマりする事もなければ聴かなくなる事も一切なく、普通に月に1回か2回は聴くというのを15年続けていて、そのアルバム再現ライブということで「流石に行かないとどうする」という気になってチケットを買った。
再現ライブとその他曲の二部構成という情報を前日にようやく知って、アルバムの再現が先に来たらメンタル崩壊して号泣して後半観れない可能性が高い、プールに準備運動なしで老人を突き落とす様なものだぞと恐れていたんだけれど、その他曲のパートが先攻だったので一安心した。
MEWの魅力は音の美麗さと壮大さ、曲が持つ物語性の圧倒的展開力だと思っているんだけど、生で観るとそこにエレキ感が加わってガツンとした、ダイナミックな印象になるのが面白くて好きだ。映像もバンバン当ててくるので視覚的にもかなり楽しめる。
それにしても相変わらず羽虫が異常に好きなバンドだなーと観ながら思った。ファンタジーに行き過ぎない生々しさが映像における羽虫だったり人の顔のパーツの使い方だったりにも現れていて好きだ。
贅沢すぎる前半のセットリストで個人的には「The Zookeeper's Boy」が嬉し過ぎてイントロで変な声が出てしまった。
MEW - The Zookeeper's Boy (Video) - YouTube
前半でこんなに感動してしまって後半大丈夫かと思いつつ、本当にこれが無かったら再現ライブにメンタルが耐えられなかったぞという実感が休憩時間に湧いてきた。
アルバムの再現ライブはもう最高としか言い様がなく、こんな物語としての情報量が多い作品なのに語彙が全部美しさに押し流されて全然残らないの凄いなと我ながら笑ってしまう。
「Am I Wry? No」はイントロから泣いてたし、「156」「Snow Brigade」のシリアスさと爆発力がたまんなかったし「She Came Home For Chrlstmas」は美し過ぎて吐くかと思ったしそっから「She Spider」のロックへの振り切れ方もやっぱ吐くかと思ったし「Comforting Sounds」は神々しくて泣きそうになった。終わったら多幸感と疲労感がドッと押し寄せてきて消耗が凄まじかった。
MEW "Am I Wry? No" Live at Java Rockin'land 2009 - YouTube
東京ではなくて、地元のライブハウスで満員ち近い客入りだったのも嬉しかった。また来て欲しいって声を大にして言えるというか。
皆幸せそうな顔してたのが滅茶苦茶印象的だった。僕もそうだったと思う。
洋楽バンドの来日を2日続けてというのは初めてだったけど、比べようもないくらい別ジャンルだったお陰で混ざらず楽しめた。
どちらもまた日本に、出来れば大阪にも来て欲しい。
チケット高かったから頑張って働かないと!
またー。