性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

手渡されたのは運命の続きか

はてなブログには1年前の今頃こんなことを書いていたよ、と丁寧に傷口に塩を塗り込んでくれるメールサービスが提供されていて、別に恥ずかしい事だなどと思ってはいないものの気恥ずかしいという意味では1年というのは近過ぎて全然気恥ずかしさが拭えない為に読み返すこともしない。3年とか5年とか経てば完全なる過去として読み返せたりするんだけど、その辺の程度というのは各々の性格によって違うんだろうと思うし、1年でも全然新鮮に振り返れたりする書き手の方もいらっしゃるだろうし、要するに自分が変わり映えしない近場をグルグルと回り続けている表現に終始していると自覚するのに及び腰になっているという事なのかも知れない。

流石に3年もすれば自覚的に書いている題材もそれに対する感覚も変わっているので読めるが、1年は大差ないグラデーションの範囲内なのでちょっと、という感じである。

何故そんなことを書いて弱音を表明しているかというと、先述した振り返りメールで1年前の今頃に「CIVIL  WARを観ていたよ」と書いてあり、そのメールが届いた当日に「ONE  BATTLE AFTER  ANOTHER」を映画館で鑑賞していたからである。

興味が湧く映画の方向性が変わって無さ過ぎる。

それにしても映画館にやたら通う時期があるが、大体秋から冬な気がしている。プロ野球が終わると映画の季節が始まる。映画館は年中やってくれているというのに。

 


「ONE BATTLE AFTER ANOTHER」は国境の検問所に捕えられた入国希望者を解放するなどの活動をしていた革命家と恋に落ちた志を同じくする主人公が、娘の誕生を機に出て行った妻の便りを待ちながら(娘には死別したと伝えてあるが)ひっそりと娘と暮らしていたのに自分たちの組織を、何より娘を執拗に追ってくる警視の手から逃げながらも立ち向かって行くという逃走劇のフリをした闘争劇(とポスターに書いてあった)である。

何が良いって、ディカプリオ氏演じるボブの軽めにラリっていてオロオロ慌てふためきながら必死に娘を助けようと右往左往するコミカルな父親っぷりで、こんなレオ様見たことない、とそれだけで大満足だった。よく泣き言を垂れ、逆ギレをぶちかまし、弱音を吐いてはラリる。粗暴な役柄自体は過去にもあったろうけど、コンセントを探してギャーギャー文句を言うだけのディカプリオ氏には自分の鑑賞歴には無かったのでそれだけでとても面白かった。

ショーン・ペン演ずる警視が何を目的に娘のウィラを追い回すのかは本編のお楽しみなんだけど、その執拗さの根底にある自分至上主義っぷりにクラクラするほどのナルシズム、こんなに美しいのにこんなキモい人間っているのかと思わされる仕草にゾクゾクした。

個人的にはウィラの空手の先生を演じたベルチオ・デル・トロさんが相変わらず格好良過ぎた。飄々と余裕がありながらもチャーミングかつ何か大きなものを感じさせるキャラクターはたまんなかった。「ボーダー」で演じた屈強な強さとは違う得体の知れなさが素敵だった。

ネタバレになるので中身はあまり書きたくないのでこれくらいしか言える事もないんだけど、終始コミカルでクスクス笑ってしまうのに「闘争劇」と称されるだけあって人種問題や主義、権威への執着、子供を守り見守るとは?という要素までガッツリ含んで銃撃やカーアクションをトッピング全部載せした様な作品で大変お勧めだった。

チェンソーマン、鬼滅の刃にスクリーン割当て的に完全に押し負けている(それは仕方ない。どっちも観たしどっちも凄く面白い、けどこれも面白かったので勿体無いと言う気持ちがある)のでここから健闘してロングランになってくれたら嬉しいなと思いながら帰った。

 


またー。