ちょっと前になるんだけど大森靖子さんのライブをなんばhatchに観に行った。
没頭していた時期から考えると随分と落ち着いたペースで年に2本、参拝(?)出来ればやってけるくらいになった大森さんだけど、まぁ渡り鳥だとしたらそれだけ長い距離を自力で飛べる様になった的なポジティブな表現に留めておきたいなと思うくらいちゃんと感動した。
何度も書いているけど年々大森さんの表現方法と言葉選びが自分の社会経験と乖離していくのは仕方なく、新しい曲には滅茶苦茶良いなと感心するけどブッ刺さる事が少なくなっているのは内向的に取り出してくるかビッグデータ的に外を総浚いするかで言えば前者に夢を見ているタイプなのでもう仕方ない。
今の大森さんは(実際はどうかは別として)個人的には後者の表現が主軸で、それはその方法で届く誰か若しくは届いて欲しい誰かが沢山いるから意義のあるものだとは思っている。
売れるって定義が難しい世の中だけど、もっと広く、または深く届いて欲しいなと思うくらいにはライブがやっぱり格好良かった。
大森さんのライブの曲と曲の間の独特の緊張感はサブスクはおろかCDにも存在しないので、ちょっとでも好きな人には味わって欲しいと改めて思う。
それは大森さんを筆頭とする演者にある俺らプロなんでというピリッとした感じもそうだし、お客さん側にある「次は私のことを歌っていると信じている大好きな曲が来るかも知れない」という期待感なんかが合わさって出来ているものだと思っていて、長年主に観てきたロックバンドのライブとは微妙に違う雰囲気だと僕は認識している。
自分の好きな曲たちは今のコンセプト的にしばらく出番はないだろうと思うけど、それでもまだライブに行くのは辞められないなぁとしっかり感じるライブだった。
また別日、the band apartとLOSTAGEの2マンを観に服部緑地公園野外音楽堂へ行った。
どちらも複数年ぶりに、バンアパに関しては10年くらい観ていない気がしたんだけど懐かしさかつ割と近所でアクセス良い会場だったのもあって遊びに行った。
2マンなのにタイムテーブルが機能しておらず、たどり着いたらもうLOSTAGEが始まっている驚きの事態だったけど穏やかな雰囲気で楽しく過ごした。
バンアパに間に合えばいいやとタイムテーブルを信じて来た人たちがとっくに始まっているバンアパを観てギョッとしている姿が散見されたのが心中お察しします状態であったが、そんな人たちもロングセットでしっかり包んでくれたんでは無いだろうか。知らんけど、そういう緩さで着実に重ねてきたイベントなんだろうと思う。
LOSTAGEは随分と懐の深い、自然体な演奏をするバンドになっていて、ギンギンに研ぎ澄ました自我でぶん殴っていた頃を知る人間からすると何回今の姿を観ても毎回驚いてしまう。
ヤンチャしていた一匹狼の不良が強面ながら思いやりのある大人になったというか、単純にいつまでも幼い頃が忘れられず成長に驚く親戚の様な気持ちというか。
ゆったり壮大な曲にもズッシリした説得力があって格好良かった。ちゃんと、というと語弊があるが「自分が憧れた大人たちが好きだと公言するロックバンド」みたな存在がちゃんとある大人になったんだなぁとビールを飲みながらしみじみ感じた。
バンアパは相変わらず軽やかでお洒落だったけど、日本語曲が多めになっていて面白かった。
音源では聴いていたんだけど、いざ生で聴くと改めてビビるというか、本当にやってるんだ!と当たり前の事を再認識した。
日本語詞の癖になる奇怪さも、英詞もだって考えてみれば奇怪なんだから気にするだけ損だぜと楽しめるキャッチーさで面白かった。音源よりも遥かにすんなり入ってくるのは不思議。目まぐるしくどえらい演奏しているのに自然と乗っかれてしまう恐ろしさを改めて感じる。
大学生の頃にこのジャズやらファンクっぽさを当然の様に楽しめたことの意味不明さを改めて痛感させられたライブだった。
どれもこれもこの曲が!とか書きたい気持ちもあるんだけど、結局そのライブの曲間の空気が良かったんだよなぁと思ってしまうモードの為に割愛。
しのごの言って申し訳ねぇ。
またー。