性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

2021年の8月以降にノートに書いていたこと。

8月の頭に絶滅危惧種の動物の肌を紙質と印刷技術で再現した表紙のノートを購入した。

触れる事が出来ない生き物たちなので、その表紙に触れても「本当にこうなのか」は解らないし、まあ肌だけで生物たる訳じゃないから違うんだろうけど、これまで考えるタイミングも無かったことを触れる度に思い起こさせてくれるそのノートを仕舞い込むのも勿体なく、とりあえずノートに読んだり観たりしたものについて簡単に書き留めていくようになった。
年末の冬休みになり、掃除と読書と録画の消化くらいしかする事がないので8月から今日までに書いてきたものの中から特に印象的だった作品についてまとめておきたい。
それぞれ1、2ページ費やしてるけどここに全部載せる訳にもいかないので少しずつ、最近の振り返りとして。


08/07/Fri
僕のヒーローアカデミア THE WORLD HEROES MISSION」(映画)
「嘘をつかない」がとても大切なキーワードになっている本作を観た見知らぬ子供がトイレでそこに感動したと嬉しそうに語っていたのに母親に「手は洗った?」と聞かれて「洗った!」と滅茶苦茶嘘をついていたので爆笑してしまった。洗ってなかったやんけ。


08/09/Mon
「サイコゴアマン」(映画)
特撮愛とクソ人間コンテストが両立する奇跡だった。バカバカしくて最高。
クレイジーボールというカナダで14番目に人気の球技(嘘)が白熱していて、観ている間はウイイレパワプロより面白そうだったけど今思い返してみるとただのクソ球技だった。


08/15/Sun
「桜嵐記」(宝塚歌劇)
南北朝時代の動乱期を描いたシリアスで重厚な作品だったけど、これまで観たどの作品よりも登場人物の性格や想いが伝わる脚本と演出でガン泣きした。
和物はどうしても衣装替えが多く、またガラリと印象が変わるので途中までどれが誰なのかを追いがちなんだけど、この作品は本当に上手く描き分けられていてそこにも感動した。


08/28/Fri
孤狼の血level2」(映画)
日岡が「使えるものを無理が生じてもゴリ押ししてギリギリでも良いから平和を保とう」と必死になっている所にアクセルベタ踏みでトラックぶつけてくる上林と、そのヤバさから目を逸らす為に日岡に石を投げる方々という感じ。
上林というヒールというかヴィランっぷりが凄まじくて、こんなキャラクターを原作にも無い状態から生み出して描き上げてしまった所に恐ろしさを感じる。


08/30/Tue
「AIに忘れさせることは可能か」(ニュース)
機械学習を利用して分析、進化するAI分野の最新課題が「機械に忘れさせること」なのが興味深過ぎる。人の健忘や限界をカバーしてきた存在に健忘を起こさせる研究が進んでる、というのはそれだけで映画な響きだった。
破壊、消去じゃなくて健忘であることのハードルが果てしなく、最先端というのは本当に最先端なんだなと。


09/17/Fri
「ミイラ展」(展示)
信仰や時代、環境によってミイラに託される役割というか願いが異なるのが面白かった。
日本人の学者が「俺が考えた最高のミイラ化レシピ」を自分の死をもって体現したミイラが2021年に残っているのは流石に熱意の凄さ笑ってしまった。


09/19/Sun
「マーブルビターチョコレート」(漫画)
人を消費する事に対して容赦なく描かれた作品で頭がガンガンする。


09/19/Sun
ナチスを欺く謎の感染症K」(ドキュメンタリー)
ナチス統治下のイタリアで、ユダヤ人を助けようとありもしない感染症をでっち上げた病院や医師、またユダヤの人たちを大切な仲間として守る為に協力したローマ市民の勇敢さが凄く良かった。
淡々と進むのに手に汗握るという不思議な経験をした。


09/26/Sun
「劇場版 少女歌劇レヴュースタァライト」(映画)
TV版のこのままじゃ終わらん、というのをガツンとやり切った作品で素晴らしかった。
美しいエンディングを迎えた、けれど本当に納得いってますか???に対してどう99期生が答えを出していくのか、決着をつけるためにそれぞれ立ち向かっていく姿が泣けた。
星見さん素敵過ぎた。


10/09/Sat
ダークナイト」(映画/アマゾンプライムビデオ)
正義と悪が互いに色を濃くする過程で普通の人たちがそのどちらも恐れてしまう姿が強く描かれていた。
人々の中でバットマンの善がジョーカーの悪に対峙するにあたり、強引さを纏う様に感じて傷ついてしまうのではと怯える一方でジョーカーの悪に対しては「屈しても自分は最悪にはならんだろう」という安心したい故の甘えが見えて生々しかった。
フェリーのシーンの発想の恐ろしさは凄まじいものがあった。


10/23/Sat
「ひらいて」(映画)
綿矢りさ先生の描く「破綻しまくってる登場人物たちの祭典」っぷりがしっかり表現されてて、うわぁ…となった。
「恋がしたい、恋がしたい、恋がしたい…最悪」だと思う。本当に。


11/14/Sat
ウガンダ ベーシックインカム社会実験」(ドキュメンタリー)
ウガンダの村で2年間にわたり行われたベーシックインカムの社会実験の記録。
貧しく、インフラも十分でない村では1700年代からの都市伝説である秘密結社イルミナティが信じられていたりと教育機会を持てないことがどんなに大変かと思わされる。
ベーシックインカムを元に皆で話し合ってインフラに投資するなど、割と肯定的な内容にまとまっているけど、特に変わらない2年間を過ごした人達もいるのでその人たちの話も聞かせて欲しかった。


11/27/Sat
「出産しない女たち」(ドキュメンタリー)
出産しないことを選んだ女性たちの声を取り上げたスペインのドキュメンタリー。
母性という概念は確かにあると思うけれど、それを過大評価して「とてつもなく強く、絶対にあるべきもの」と刷り込んできたのは国やら政治で、それがヨーロッパやアメリカでも根深く存在するんだなぁと思うとザワザワしてしまった。
子を産む事が自分の仕事ではないと答えを出した助産師さんが「ガンにならないとガンの名医になれない訳じゃ無い」と語られていたのを見て大切な視点だと改めて感じた。
決して生命を育てることの責任の重さや尊さを否定したい訳じゃないし、だからこそ個人の意志に任せて欲しいのに正解ルートが一つしかない様に扱われがちな所に大きな違和感があると思わずにはいられない。


またー。