性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

2017.07.13 大森靖子さんを観てきました。(@BIG CAT)

慎重で疑り深いハズが仲良くなってしまうとガバガバなせいか、未だに定期的に前職の後輩の冗談に騙される。

自分でもここまで素直で世間知らずだと思ってなかったし、後輩達もそこを評価しているらしいので、実に複雑な気分である。

 

たまに行く肉バルに初めて予約の電話したら「声が気持ち悪い」という理由で断られるという夢を見て汗びっしょりで目が覚めた。

一度目は間違えて切れちゃいましたみたいな風に切られ、二度目は「ダメなんですよ、一度でわかれよ」と言われてガチャ切りされるという二段構えの悪夢で、目が覚めてそれが夢だと理解するのに暫く時間を要した。

正夢にしたくないので今後も予約の電話はせずに時々食べに行こうと思った。

 

ボンヤリしている営業さんとボンヤリしている僕の二人で外出する事になったのを見た上司が「何かボンヤリしたコンビだな…」と言っており二人とも電車に乗るまでそれが悪口だと気付いていなかったので受け入れるしかなかったり、それの裏打ちであるかの様に乗るバスの路線を間違え、アイスを食べたりしながら暑い中2人で歩いた。夏あっちー。

 

そんな感じで寝たり起きて働いたりしてからライブに行った。丸二ヶ月のライブ。

 

2017.07.13 大森靖子@BIG CAT

※セトリとまでは言わないけど披露曲のネタバレを含みます。知りたくない方はご注意下さい。

 

丸二ヶ月もライブに行かない生活なぞ高校生になってからはしてない気がして、人生の半分ライブを楽しみにしている生活をしていたのかという衝撃がじわじわと。体感そうでもないのに振り返ると人生長過ぎだろ。怖。

 

最早神話じゃね?という荘厳さと圧倒的肯定感。色んな在り方を、ありのままをあの手この手で受け入れてくれる印象の本編だった。

大阪住みの僕からすると好んで聴いてきた新宿motion出演バンドが大森さんの楽曲を演奏してくれる面白さ半端ない人たちな訳で、そこに含まれない代わりに青春にトドメを刺してくれたピエール中野氏を含めて大好きな人たちによるスーパーバンドが久々に観れるのがまず楽しかった。

どこ観ても楽しいので、大森靖子のツアーではあるものの、新🌏zのリリースツアーなんだなと実感した。

 

本編はあまりにも一本のライブとしての完成度が高くて小出しにするとキリが無いので端的に、箇条書きで。

🌏ドグマ・マグマからトップギアで駆け抜ける中、きゅるきゅるが鳩尾にキマッた感覚でうおースゲー曲だと悶絶。

🌍オリオン座を合唱している間だけは自分がとても綺麗に思える。

🌎avexのローディーはマジで念能力者かなんかだと思う。「絶」の使い方が秀逸過ぎる。

🌏ナナちゃんを入れると8人がスタージにいて音を出しているのに全パート上手く絡み合うのでどこを観るべきか解らないくらい迷う。目移りしてしまう。

🌎君に届くなのあまりにディープな音とパーソナルな世界観に己を投影し尽くしてグッタリしてしまうくらい感動した。

🌍音楽を捨てよ、そして音楽へのえらさんとピエール中野さんが素晴らしくて見惚れてしまった。何度聴いても想像をピョーンと超えてくる素敵な曲だなと思った。

 

アンコールは激長いMCから。雰囲気的にはいいとも!本編後のフリートークパートみたいな感じなのだけど、このいいとも!比喩もどんどん通じなくなっていくのだろうな、とボンヤリ思いながら聞いていた。

バンドメンバーで和気藹々と話す感じは、本当にちゃんとサポートの域を超えた各々の個性ありきのバンドなのだなと感じられて嬉しかった。

ピエール中野さんは相変わらず覇気のある声でよく喋る。飲み屋にいる気がいいけど面倒な兄ちゃんみたいだ。彼は僕の中ではMCを一点集中型でしゃべり倒す元祖で、今日の大森さんのライブの構成の余分なものを削ぎ落としたソリッドさは凛として時雨のライブに通じるものがあるし、ロングMCもまたその辺と親和性があってふふふとなる。MCに気持ちが呼応する瞬間も好きだけど、こうやってスパーンと分けて、あくまでライブでブチ上げて貰える時間はもっと好きだ。

お客さんの「今日の不幸だった人選手権」は家出して退学、彼女にフラれた、ヒモを放流、内科医に鬱を疑われたなどなど文字にするとパンチが効いているんだけど、彼女にフラれた青年が優勝であった。

話を聞いてても一番キツかった。他は大森さんが言及していたように家出も退学も希望を叶えているし、ヒモも美術品として愛でた期間があるし、科が違う医療従事者が鬱診断を振り回すのなんてどう考えてもノーカンだし、幸せとも取れる。

その中で彼がフラれた際にメール?LINE?で言われた言葉「付き合うメリットがなくなった」は共感100万点差し上げたいくらい刺さった。何故なら言われた事も言った事もあるからである。思い出補正もあって彼が優勝して絶対彼女のソロを歌ってくれてとても嬉しかった。

道重さゆみさん生誕祭ミッドナイト清純異性交遊からIDOL SONGの凄まじい口上の応酬に花山薫の無呼吸連打を見た。そもそもアイドルに詳しくないというのもあるのだけれど、大森さんとアイドルの好みが全く合わないので推しのソレが無い。好みがピッタリ合致しているファンは特に嬉しいだろうなと思った。別に羨ましくはない。好きの歩調はわざわざ合わせるものじゃないし。

絶対彼女に挿入される「コンビニで一番高いアイスでエロいことをしよう」のコール&レスポンスは僕の思い出のビートクルセイダースの例のコールを記憶から呼び起こさせるパワーポップさである。

大森さんの想像掻き立てる胸キュンっぷりとは違いビークルのソレは大声下ネタ大快晴って感じなので全く別物であるとは理解しているのだけれど、解放され方が近い。

本編とアンコールは全く別物というか、別のライブだった。

コンセプトというか、流れというか、一本のライブを作り込んだ本編と、とにかく極限まで突き抜けた楽しいアンコールという印象。こういう構成のライブをもっと沢山観たいなと思いつつ、完全に幸せにして貰ってライブが終わった。

長い一日でもあったのでドッと疲れて使い物にならず、頭の悪そうなカップ麺を啜った後にバタリと眠った。悪夢はみなかった。 

 

これは完全にライブの感想以上に知らんがな部門の願望なのだけれど、僕の好きな大森さんとT.M.Revolutionこと西川貴教氏には小柄である以上に「歌唱時の動きに無駄が多い」という共通点があり、今回も改めてそう感じたので「西川貴教のイエノミ」に大森さんが出演してくれる日を心待ちにしている。

BiSやHISASHIさんも出演してらっしゃるので希望は捨てずに待っていようと思う。

ちなみに「動きに無駄が多い」は無駄な動きが多くてパフォーマンスが荒いという意味ではなく、楽曲の表現として動きがよりそれを引き立てるという解釈を僕はしております。ご了承下さい。(西川氏による言及はイエノミcali≠gari回を参照下さい。ていうかこの回普通に面白い)

何だこのくだり。

 

次に観にいけるのはいつになるんだろうと思いつつ、そこまでは頑張ろうと決意新たに。

 

またー。