性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

酒場ディスコミュニケーション

度々思い出しては買おうと思っているのに何だかんだいつも買い忘れているもの、というのが自分にあるので結構誰にでもあるんではないかと勝手に思っている。その中で2022年の12月頃から今日に至るまで延々と忘れ続けているのが「電動型の毛玉取り」である。
コートの毛玉を取りたいと思っているのにずっと買い忘れ続けている。
アマゾンで調べたり家電量販店の店頭で見かけて大体の価格帯まで把握しているが、それが夏だったりして「まあコートを出した頃に買えばいいか」と回避してしまったが為にずるずると今日もまだ手に入れられずにおり、コートをクリーニングに出してしまえば毛玉取りもまた冬に買えばいいかとなるのは明白である。
何も反省しないで先伸ばすに違いないが、ここまで悪びれずに後回しにしてしまえるのは季節云々よりもむしろ気になる毛玉はいざとなれば手で取れてしまう、という事にある気がする。
道具というものは人の不便を解消する為に用いられるが、毛玉に関してはそこまでの不便さをまだ感じられず、とは言え面倒は面倒なのでそのうち買いたいなぁ、くらいのものなのだと思う。
それが年を跨いでまで欲しいというのも中々凄い事だと思うのでいい加減買い与えればいいのに、とも思ってしまうが。
先日、たまたま飲みの席で一緒になった知人に「電気型の毛玉取りを買い忘れいる話」をしたら、「俺が指名してるキャバクラの子も一年くらい同じことを言い続けている」と驚かれた。
単純にその奇遇さに驚いたり、同志がいて心強いなとか、やっぱり皆優先度が低くて買い逃してるんだなとか、色々なリアクションが取れただろう。
僕は咄嗟に「僕の方が絶対欲しいと思ってますけどね」と返していた。
自分の方が長い期間買い逃している癖にまさかの欲しい度合いで張り合ってしまった。買い逃している期間が長いのだからより購買意欲も弱い気がするが、単純に頭にあった期間のみで勝負を挑んでいて我ながら意味が分からない。
何より勝ち負け自体も心底どうでもいい次元の話でかなり恥ずかしくなってしまった。
恐らく最適解は「そんなに長いこと言ってるんだったらプレゼントしてあげてくださいよ、ついでに僕にも」だったと今なら思うが、コミュニケーションとは難しいものですわ。


コミュニケーションと言うか自分の中ではエンカウントと称する方が差し支えないんだけど、飲み屋でたまに普通に話しかけてくるおじさんがいて、大体こちらの会話やら様子を探って「小耳に挟んだんだけどさ」みたいな感じで介入してくるんだけど、小耳に挟むな、小耳削ぎ落とし用の剃刀を持ち歩いてる狂人でないことを感謝しろとまでは思わないものの、入ってくる事を想定していないので散らかった部屋に急に業者が来たとか、そういう気持ちになる。お茶どころか水を出すコップすら流しで洗われずにいるんですがそれは…とは思ってしまう。
ともあれ何のお構いも出来ませんで、くらいの愛嬌を持って接することは簡単で、何故なら飲み屋なのでお互いの思考力が酒で鈍っているからなんですけども、上手いか下手かは解らないものの無傷で切り抜ける事はそう難しい事ではない。芯を食ったことを言いたくても言えないというのはステータス異常ではなく、この場合においてはボーナスに近い気がする。酒場の凄みよ。
だとしても物事を「大いにある」と我ながら何でそんな言葉選びをしたんだろうというフレーズを発したのに対して「大井(競馬場)?俺も行ったことあるよ!?」とカットインして来られた時はまず「大いにある」認識に行くという行為が意味不明過ぎてスピり倒してるのかと訝しんだし、合点いった後も大井という場所がどこにあるのか解らず「そういうんじゃないです」と伝えるのにかなり時間をかけてしまった。
大井という土地が東京にあり、そこの競馬場に行った同志だと勘違いされたというのが解ってからは「酔っ払って誰も彼も競馬好きだと錯覚してますね」という話を少しだけして緩やかに疎遠になっていった。
コミュニケーションとは難しいものですわ。(2回目)
だって、ここまで書いてきたものの、何を言いたいか自分でもよく解らないんだもの。
本当にコミュニケーションとは難しいものですわ。(3回目)


またー。