性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

オワリカラ「ロールシャッハがやって来る!シャッ!ハッ!ハッ!」渋谷クアトロファイナル。

社会人の権利?制度?有休って凄いよね。
休んでるのに給料引かれないんだから、こりゃ使わない手はないよね!というのが貧乏症だと笑うなら笑え僕は使えるモンは使うぞ病に伏せっているタイミングでしか有休使わないとかそんなもんそれこそ病気だボケとまでは言わないけれど釈然としない。
それぞれの価値観があって然るべきだけど有休使わない働く俺カコイイ!みたいな「ッ」を略してしまいそうなスタンスでもってそれを常識だと押し付けてくる輩は許せない。お前は「ッ」を探す旅に出ろそしてそのまま最果ての街で酒場の娘と恋に落ちて娘に片思いしていた保安官に撃たれて死ぬかと思いきや胸にしまった祖父の形見の懐中時計で弾を受け止めるという新鮮味のない奇跡を起こして死ぬかと思ったと肝を冷やせ。死ねとは言わない肝を冷やせ。肝を。
荒ぶりつつも社内にそんな人間が一人もおらず、皆ポンポン休むからこういう事を言えない職場であり、こういう事を一度は言ってみたいという贅沢な悩みをここで発散させて頂き誠にありがとうございまーす。Blogさいこー。

そんな訳でド平日に有休を取ってオワリカラのツアーファイナルに行くために新幹線に乗って東京へ。
東京の名物って何だろう何もかもある街でハイライトとなるべきものが何一つないなと毎回思い、奮発して仙台発祥の牛タンを食べさせてくれる店で昼食。
その後、千疋屋のショートケーキをホテルで食べてひたすら東京ローカルの番組を浴衣姿でダラダラ観て過ごす。
千疋屋のショートケーキはマジで美味いので「フルーツパーラー(笑)でショートケーキ(笑)とかマジ勿体無く(笑)ね?(笑)」などと指さして笑う前に是非食べて欲しい。こちらに指していた指を今後は咥えて羨ましがる事必至なのでね。
テレビでは西川きよし氏の息子さんの感動秘話が放映されており、西川さんの息子はしっかりしてんなーと感動していたら10分過ぎたあたりで急に「大事なもの、そう、健康です!」とか言い出してカルト宗教も真っ青な青汁推しが始まってゲンナリ。東京の洗礼だと思う。
その後も異様にテカテカした女子アナややたら重低音に特化したテレショップ販売員など目白押しで人材の宝庫東京も案外選手層が薄いんじゃないかと邪推するに至る。

余裕ぶっこいて6:30にブックオフについてCD物色していたら東名阪の東だけまさかのオープン6:30だと電話が掛かってきて慌てて会場入りするも別に前じゃ無くても良かったのでした。が、折角なのでと前で待機。
結果的にツダくんの青春丸ごとドン的な、高校生のマイベストMD(こないだ生産終了ってニュースを見た気がするノスタルジックかつセンチメンタルかつ家にあるMDいつか聴けなくなるのかなDEENとかどうしよう)な選曲のDJを堪能出来て良かった。
とにかく浅井健一とチバとhideが好きという僕より少し学年が上のお兄さんっぽい感じで大変楽しかった。その中でキラリと光る戸川純川本真琴を僕は見逃さないぜ。エキセントリックな所があるお姉さんマジでいいよね。

相変わらず前置きが長い、しかし遠足は家に着くまでが遠足とかほざくけど実際は家を出たその時から始まっていると思う派なのでご了承頂ければ是幸いである。
幸い鷄という鳥肉をスーパーで見かけた事がある。良い名前だよね。食肉になってるけど。
あああまた逸れた2013.12.12オワリカラ@渋谷クアトロ雑感始めます。

オワリカラはやっぱり東京のバンドだ。
初めっから卍解してる一護ばりのエネルギーと開放感、余裕すら感じる無双っぷりに心の底からあの久保帯人先生も「なんだと...!?」状態。
親和性の名古屋!相乗効果の大阪!と前エントリーで(この言い方使ってみたかった)書いたけど、東京は圧倒的一体感。
愛人にするなら名古屋で、付き合うなら大阪で、結婚するなら東京というニュアンスである。である、とか。
東京の誰よりもオワリカラと一緒に歩いてきたという懐の深さと一緒に歩いていくのだというある種のファミリー感が羨ましくとても綺麗で好きだ。涙が出る程皆楽しそう。
一人寂しく帰る週末、寒い路地を行く中年、レストランの窓の向こうでは築きたかった家庭の団欒が...程ネガティブではないけど、そういうジャンルの羨ましさを感じる。
やっぱりホームには敵わない。
セトリはやっぱり東名阪同じ。
swingから完璧なスタートを決め、シルバーの世界の迫力は2013年僕が聴いた中でのベストテイク。
新曲群ではミュージックスライダーのムードとLのカメダくんソロのサイケさと艶っぽさに目を見張る。
久々にカワノくんがバッチリ観えるポジションで観たんだけど、元々カワノ贔屓で入ったオワリカラなのでご贔屓回帰してしまいそうな格好良さ。
あんな恍惚とした表情でバカでかい音のドラムを叩いておきながらバンドのバランスしか考えてないようなプレイをする男。ベテランAV男優も真っ青なエクスタシーとエンタメの融合。
アンコールのガイガンでも走る前三人を抑えるように今回のツアーらしい緩めのテンポをしっかり叩く。
そう、新曲群の雰囲気もあってだと思うのだけれど今回のツアーはシルバーシスターガイガンドアたちが原曲のペースに戻りつつあった。
ライブならではの速さも魅力的なんだけど、生で原曲ペースというのもまた魅力的。一度にどちらかしか聴けないのが残念。
合間にツダくんの謎のメンバー紹介(カメダくんを親戚にいそうな子、カワノくんをお父さん兼バイトリーダーと称していた)を挟んだりしつつ、物凄い低空飛行から急上昇を遂げた夜戦ちゃんや涙腺崩壊のドアたちなど爆撃は続く。
壁男(あらわる)では、年に一度のフレーズの魔術師カメダの職人っぷりを覆すショルダーキーボード(あらわる)でデジモンで言うところの超進化。
カメダくんがショルキーをブン回しながらステージを闊歩する様は最高にカッコよかった。
普段職人気質に実験を繰り返す姿を観ていると、ワンマンならではのワチャワチャっぷりが凄く良い。また頑張ろうと思う。
本編最後に鳴らされたマーキュリーの愛おしさに涙腺が。
MCでタカハシくんは東名阪それぞれ、それぞれと自分たちの間にある距離について語ってくれていて、それが凄く好きだった。
アンコールでアルバム発売のアナウンス。「サイハテ、ソングス」というタイトルにオワリカラらしさを感じる。
勿論アンコールはサイハテソング。
僕の貧困な経験値からしてエレカシばりのド直球ジャパニーズロック。
オワリカラ史上物語性を最も研ぎ澄ました剛速球の一発。土煙をあげて爆進する様は圧巻。
ガイガン締めで終演。
お腹いっぱい。

その後は顔見知りの方々に会釈したり、カレンダーをメンバーが手渡してくれる列に並んでワクワクしたりした。
東北の、烏滸がましいながらもなんとなく雰囲気が自分に似た男性に話しかけたくて、でも近しいものを感じるせいか緊張して全然ダメだったんだけど、それでも挨拶出来て嬉しかった。優しかった。
他の人とは普通に話せるのになぁ。

来年も沢山オワリカラが観たい。
オワリカラに限らないけど、その為に働く。新幹線で会社に向かいながらこれを書いてる。
周りのサラリーマンは皆爆睡している。企業戦士がエネルギーを蓄えている中、こういうものを書いている何とも言えない背徳感が良い。そんなもの感じる必要がないのに感じてしまう所が良い。
が、早速発表された福岡公演がまさかの社員旅行と被っている事が発覚。
リリースツアーに被ってない事だけが救いだと思う事にしよう、と自分に言い聞かせながら仕事に向かう。
が、頑張るんば。

またね。