性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

手描きの地図に惑い惑わし惑わされ。

「世界をまどわせた地図」という本が面白いんだけど大きくて重いしどの地図の話も導き出される感想が1つなのでなかなか読み進めないでいる。繰り返すが面白い。面白いんだけれども、大きくて重い。

こんな所に豊かな島がありました!みたいな話を読んでて、「ここにあって欲しい」「こんな環境の未開の地が欲しい」「未開の地を発見したい」「パトロンに良い顔したい」などなど人間の願望だったり想像力と言うのはとんでもなくロマンチックだなと感じる。

自分も子供の頃に「ここにこの国があったら良いのに」という世界地図を描いたことがある。家の真横にタミヤ公式の巨大なミニ四駆のコースがあり、仲の良かった友達の家が裏手にある。電車で一駅の距離にロンドンがある。ロンドンについての知識は一切ないけれど、何となく洒落た外国なのではないかというイメージで選んだのだろう。それを100倍くらいちゃんと考えて生み出されたのがこの本に登場する地図たちである。

世界をまどわせた地図は、それだけの説得力をもっている。何故なら本気だから。

本気で見たと思って生み出されたものや、本気であると信じて生み出されたもの、本気でこうあって欲しいと生み出されたものはロマンチックであるし、それを証明しようと、或いは覆さんと本気で後に続いた人たちもまた同じくらいロマンチックと言える気がして読んでいると愛らしいし、ワクワクしてしまう。

なんにしても買った本が面白いと得した気分になる。

大きくて重たいので高級感もあり、筋トレにもなるので一石二鳥である。

 

そんな壮大な話の後で実に小さい話なのだけれど、世代の平均貯蓄額について書いてある記事が凄い好きだ。何故だか人に言いにくい話題な気がして日常生活においては差し控えまくっているものの、大好きなんである。

例えば自分が30代の平均よりあるかないかも気になるし、30代の中で割合としてどれくらい貯めてる人が多いのかも気になる。

結論から言うと、平均貯蓄額よりは貯められている。記事によってバラツキはあるんだけども、この傾向からは大きくは外れていない。

今回読んだ記事によると、20代の半分は貯蓄0などとかなりショッキングなことが書かれていて、恐らく30代もそれに多少毛が生えた程度の結果なんではないかと思っている。

自分が世間的に高給取りでない事はまず間違いなく、単純にお金を貯めるのにそこそこ適した性格であるのだと自負している。

生き続けるかも解らない先のことを心配し、人に迷惑をかける事を極端に嫌い、何をもって普通なのかも解らないけれど普通でありたいと強く願っている。

お金の使い方に楽しみを見出せていないとは言わないけれど、それに自信が持てないでいる。

楽しんだ後で「この出費は本当にアリだったのだろうか」と反省会に突入することもある。

自分が評価され、その対価に支払われた給料なのだから使い方に自信がないなんて可笑しな話ではあるのだけれど、事実なので仕方がない。

そんな性格なので最低限お金を貯めようという意識が働く。平均くらいあれば世間に迷惑かけずに自分の力で生きて行ける。その為に平均貯蓄額が情報として必要で、だから好きなのかも知れない。多分平均貯蓄額を倍と言われれば凹みつつも倍を達成しようとし、いつか達成してしまうだろう。そう思えてしまうから正直怖い。疑り深い癖に完全に世の中に踊らされている。せめてキレだけでも半端ない踊りであればいいのだけれど、まーそんな訳もなく。

面白みのある目標も特にない貯蓄。

かと言って、それを恥じている訳でもない。何故なら目標はないけれど目的は果たせていると根拠はないが確信しているからである。お金は間違いなく無いよりは良い。

自分の様な人は多いと思うし、何ならお前なんか俺に比べて十分楽しんでるよって思っている人もいるかも知れない。

テレ東で一般人に声をかけ、通帳を見せてもらうという番組が放映されるというニュースを読んで、ボンヤリそんな事を考えた。

じゃあ今、自分にとって楽しいお金の使い道ってなんだろう。

アレコレやってみたけれど、未だによく解らない。そろそろちゃんと見出さないとなーと思う。

ちなみに最近一番の出費はガチャポンのアクリルキーホルダーであり、全7種類のうち1種が欲しかったところ中々出ずに粘ってしまい2700円を投じ、漸くその1種類が出た頃には6種類+複数のダブリという惨状であった。

とりあえず、確実にこれは見直した方が良い気がしているものの、ここまできたらコンプリートしたいとならなかった所は褒めてあげたい、いや、逆に達成感などの観点からコンプまで行くべきであったろうか、判断が難しいところだ。

と、何だかんだ暗いことを言いながらこんな調子で案外元気でやっているんである。

 

またー。