性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

2017.12.22・23 大森靖子さんを観てきました。(@味園ユニバース、ロフトプラスワンウエスト)

金曜日はライブ。

定時退社して余裕のペースで会場に辿り着く予定が結局歩いていたら開演に間に合わない時間になってしまい全力疾走だった。上体を起こして走るのが良い、という思い込みからエドワード・エルリックの様な上体を若干後ろに持っていかれるタイプのギャグ走法になっていたと思う。

そう言えば映画版鋼の錬金術師で山田くんがギャグ走りを再現していてとても良かったと述べたけれど、逆にシリアスな時は前傾姿勢で駆け付けていて、それがこう余裕たっぷりな、しっかり一歩目を溜めて三歩くらい走るみたいなやつで、体育の高跳びを思い出した。ベリーロールかましそうな洗練されたステップで、こんな綺麗な顔が遅刻してきて視認されたポジションから3歩だけ走ったら遅れやがってみたいな気持ち消し飛んじゃうな、と。それを観てたらどんなピンチでもその走り方で来てくれたらまーしゃーない綺麗しって許せちゃうなと感心したんだけど今これ関係ないですね、でもまだ数珠繋ぎというか芋蔓式にホイッスル!の人気そんなにない主役の風祭くんがそんなにスピードないんだけど初速だけなら誰より速いという記憶も蘇って、多分あの山田くん演じるエドもあの世界では初速が誰より速いんじゃないかな、だから三歩でいいんだよというよく分からない納得の仕方をした。

エドも風祭くんと同じく消えるフェイント使えたら受けなくて良い攻撃が多々あるんだけども、エドは意外と身体のサイズに比べてめっちゃ攻撃を食らうタイプの、装甲が薄いくせに基本戦術肉を切らせて骨を断つスパロボなら真っ先に使わなくなるスタイルであるが故に魅力的であって、そこが生々しくて良いという見方もある訳で、消えるフェイントを身につけたとして一長一短だなと思いました。

要するにめっちゃ走ったら開演前に無事会場についたという話。長くてごめんな。汗凄かった。

 

2017.12.22 大森靖子 @味園ユニバース

ずっと行ってみたくて、ようやく初めて行けた 会場で、ビカビカさとサブカルさと艶めきが全部ぶち込まれた面白い空間だった。普通に訪れて3時間くらい内装を眺めていたいくらい見所があった。

花道的なショースペースを中心にステージまで使ってグルっと大森さんを囲むスタイルでのセッティングだった。キャバレーっぽいソファに座って開演を待つ。

キャバレーどころかキャバクラも行った事がないんだけど、キャバレーというエンタメを含んだ楽しもうという空間が淘汰されていったのはやっぱり余裕をすり減らしているからではないかなどとボンヤリ考えた。直接的、直線的、直感的に満たしたい欲望をとりあえず安くあげたいというか、コスパとかいう魔物に取り憑かれて発見とか自分が介していない景色を消化する余裕の無さがあるんじゃないだろうかと思うなどした。かなり一方的というか視野の狭い、根拠もない見方であるけども。

あ、ネタバレを含むので以下ご注意下さい。

 

ライブはTOKYO BLACK HOLEから始まって、直前までの労働とここまで走った事が一度に肯定されてしまって幸せと出会い頭衝突する感じで焦った。美味しいお店に行ったらメニュー開く前に食べたかったメニューが出て来て、理解されてるしすぐ食べれて嬉しいんだけど心の準備が全く出来てないみたいな感じ。

これまで金沢、別府と観てきたけど雰囲気がどれも違って、その中でも会場そのもののストーリーが過剰なのが大阪だったんだけど、各会場で大森さんのモードが全然違って、大阪は優しくて強かった。

料理長の音楽は豚肉の焼ける音だった、パーティードレスなどが優しく沁みて、一方東京、新宿、高円寺と東京の地名の曲を聴く度に東京の絵になるというか、住んでもないのに想像がつくというあの感覚は何なんだろうと考えた。

大阪に置き換えてもパッとしない。ワンダフルボーイズ(しゃかりきコロンブス、天才バンド)に天王寺ガールという曲があって、多分しっくりくるのはそれくらいのもので(それでもあまり街の個性や物語は伝わらない)、どうしてもストーリーを感じるのはミナミと呼ばれる一帯な気がして、それもサラサラ感がなくて油分が多い気がする。あんまり好きな歌にならなさそうでガッカリくる。

分母で薄まることで大きくサラっとしたイメージが生まれるんじゃないかという気がした。

ドラマチック私生活を弾き語りで聴いたのが初めてで、どんだけ良い曲なんだよとブン殴られた。音源の超優良JPOP感は緩急の問題じゃなくて曲の良さで成り立っていたんだなと思ったし歌詞凄い良いよね!??となった。「噛みな?!」がジワジワ効いてくる。

アナログシンコペーションをステージの方を向きながら「あのステージへ続く」と歌い始めて鳥肌が立ってしまい、あぁ、許可されてる動画撮ってなかったとその後ろ姿を収め始めるも集中が削がれて無理。邪魔。そんな器用なこと出来ないから30秒くらいで諦めた。30秒が勿体無いしかなかった。時間は取り戻せないってこういうことなのか…。

別に動画を撮ること、あげること、見返すことを下に見てるとか言いたい訳じゃなくて、自分には向いてないんだなと改めて思っただけの話なので気分を悪くされた方がいても知ったこっちゃない。それぞれの大切があるだけで、それをぶつけ合う必要はない。全員大好きなひいお婆ちゃんの形見のビー玉を持たされてるとして、それをわざわざぶつけ合って優劣つけますかって話。例えがクソなのはごめんな。

アンコールのキラキラの歌う大切があんまりに儚いので、会場から一歩外に出た時の寂しさみたいなものと、その為に生きていくんだなという気持ちがまだ出てもないのに入り混じって切なくなった。

あまりキラキラで終わることを想定していなかったので後から後から泣きたさが湧いてくるので困った。良いライブだった。

ライブの自体の感想が少な過ぎて笑う。

情報量が多く、一本の映画というよりいろんな人と少しずつ喋った様な気分になるライブだった。

 

ライブ後、別府で知り合った方と初対面の方と友達と奥さんで焼肉に行く。

一見入り辛いお店だったけど安いし美味しいし優しいしで最高だった。男2:女4だったのだけど先の都合上女子会と男のサシ呑みに分かれてしまい、ほぼ初対面の男2人で90分、ツイキャス出来るレベルで間を持たせて喋り続けた。お互いの努力と思いやりの勝利ですありがとうございます!

その方は別府で知り合った人で、今年会った人の中で一番言葉の選び方が洗練されてて穏やかで実家の朝食は西京焼きと小鉢と味噌汁とか出てきそうな雰囲気で品がある、一方その頃俺は冷やご飯に味噌汁かけて食ってここまで大きくなりましたガハハである故、同じ土俵に立てる気がしなかった為、素直にバカな話に終始した。俺のターン!ドロー!顔にフィットしないメガネの話!相手の思考力を10下げた!みたいな感じ。アカデミック?カタカナハ並ビガ綺麗ヨー。

結局、沢山話を聞いて貰って楽しかった。相手は疲れたろう。ふふふ恐らく俺の勝ちだ。

関係ないけどライス大のあとライス中をおかわりしたのでライス小までコンプリートしようかと思ったけどやめた。安上がりな同行者で皆さんのお財布にも多少貢献出来たかな。

あと、とても高いコートを着て行ったんだけど、帰りにコートをdisられた。

経緯としましては、そのコートを着て行った先日の飲み会の会場が浜焼きが名物の換気し過ぎた事が原因で親が凍死しましたかくらいの勢いで換気を嫌い煙が充満した店で、それこそ凛として時雨の出番中ですか?くらいのスモーク量。TKの姿を見失うレベルのアレ。その中で2時間半、徹底的に燻されてコートが臭くなってしまったんだけど。

その全ての苦しみと悔しみをすっ飛ばして「高くて臭いコート」と称されて何と無く腹が立った。高くて臭いコートってドラクエかFFかで言うと完全にマリオRPGのネーミングセンスだよね。やーいニッチ!レベル30までしかないー!

ていうかそんな店に連れて行かれるとは聞いて無かったので僕のせいじゃないのにこの言われよう。あんまりである。

しかし、こんなしょうもないことで僕も怒れるんだとちょっと嬉しくなった。 

 翌日も早いので鬼の様にファブリーズで床までビシャビシャにしてさっさと寝た。

 

 

朝6時過ぎの電車に乗り、昨日と同じ駅に向かう。

寒いし眠いし早朝なのに街が臭い。昨日を吐き出す間も無く今日を重ね続けている、疲れが抜けず常に気怠げな雰囲気の街を歩きながらオーバートレーニング症候群を思い出すなどした。

 

2017.12.23 大森靖子 出張実験室@ロフトプラスワンエス

書けないことが多いのでいっそ全部書かない。

面白かった。

何故大森さんが好きなのかを考えるとやっぱ単純に「曲が好き」というのがあって、そこから次点が次の次の次くらいまで不在で「考え方にいつも感心している」というのがあるので、ライブが無いという意味でもあまり自分向きのイベントでは無かったんだけど沢山笑わせて貰った。

好きなアーティストがファンの書いたアンケートであんなに楽しそうにしてるのは眺めてるだけで幸せな気持ちになる。相思相愛というか。

良い時間に立ち会わせて貰ったという気分。

 

次に大森さんを観れるのはいつだろう。まだ予定は未定なんだけどそう遠く無いと良いなと思う。

 

またー。