性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

ジムで聞こえてきた悶々としてしまった会話。

ジムで聞こえてきた話にちょっと悶々としてしまったので書きたいんですけど大丈夫ですか?

大丈夫じゃなかったらここでお別れしましょう。別々の道を歩んでも、きっとまたどこかで会えるんで。多分、知らんけど。

もしまだ大丈夫じゃねえよって人がいたらその人がまず大丈夫ですか?大丈夫じゃねえのにまだ読んでるって本当に大丈夫ですか?怒りたいんですね、お疲れ様です。僕は怒られたくないです。僕だって、お疲れなのでね。

 

その話を聞いた現場はジムのサウナから出たとこにある休憩所、まあ木製のベンチなんですけど、僕はそこでミストサウナと水風呂の交代浴した身体を休ませてたんですよ。健康に良さそうな事してる自分に酔いしれながら。健康に酔うって死亡フラグですよねふふふ。

そしたらそこにジムで知り合いました!みたいな男性二人組がやってきて話し始めたんですよ。

因みにジムにはエクササイズのスタジオプログラムに参加して楽しく運動しつつ交流も深めてしまう開かれた人種と、恥ずかしいか全く興味がないかマシンで筋トレを黙々とする閉ざされた人種の二種類がいるんですね。

で、彼らは完全にスタジオプログラム型の人間で、僕はもう誰からしても丸分かりだと思うんですけど後者なんですよ。俺たちの間には、目に見えないものの冷たい川が流れている。

そう言うのってお互い何となく肌で感じるので言葉を交わす事がないんですけれど、聞こえてくるもんは仕方無いのでボンヤリ黙って聞いていた訳です。4文字にまとめると「盗み聞き」です。良くないねえ。

 

で、プログラマー(略し方が誤解を招きそうなのはご愛嬌で)の2人はジムの近くにある豚骨ラーメン屋の話をしてて、ジム帰りに豚骨スープの匂いがして寄りたくなってしまうという微笑ましい話を展開していて、閉ざされた人間なので「めっちゃわかるー」と思っていても無表情で聞いてないよアピールをしていたんですね。ちょっと待って、書きながら自分の描写に泣きたくなってきた。あああああああ。

 

「そう言えば俺、学生の頃ルームシェアしてて、同居人にしつこく誘われて博多行ったことあるんですよ」とプログラマーの1人が思い出した様に言ったんですよ。

「博多=豚骨ラーメン」というのは「博多=殺し屋が多い街(出展:博多豚骨ラーメンズ)」くらいポピュラーな公式なので、その同居人が旅行に誘うほど豚骨ラーメンが好きだったのかなと予想していて、プログラマーの片割れの方も僕と同じ予想で「同居人さん、豚骨ラーメン好きだったの?」と返していたんですよ。他愛ない会話です。僕はそれにすら参加してないけどな。他愛ないのにも関わらず、な。

こうして文字にしている今は虚しい気持ちだけど、その時は本当にボンヤリと正解発表を待っていたんです。待っていた、というよりもう当然コレだろ過ぎて全く予想を立てたとも思ってなかった。相方さんもそうだったと思う。

「いや、どうだろ?でも、ベランダでバジル育ててたなー」

もの凄い不正解だった。没シュート。問題の難易度が高過ぎて黒柳さんですら絶対に当てられないやつ。

いや、そもそも不正解っていうか豚骨ラーメン、博多の流れでバジル育ててたって情報の挟み込み方凄くない?新聞の折り込みにピンクチラシみたいな挟み込み方だよ?え?ボケだよね?さも当然の様なトーンで言ってるけど、それが実話だろうが完全にネタとしてサーブしてるよね?待ちの状態だよね?と焦っていたら相方さんが言ってくれたんですよね。

「へー、バジルってベランダで育てられるんだ!」ってね。

 

それを聞いて僕は思いました。

「嘘だろ?」と。

 

ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええいやいやいやいやいやいやいや、ある!他にある!確かにバジルってベランダで育てられるんだーってのはあるよ?疑問としてはあるよね、まあ出来るよ、ベランダで育てられるんだよ、僕もよくわかんないけど、詳しくはインターネットとか参考にしたら良いと思う、一緒にホームセンターに買いに行こっかー、だけど!だけど!!そこじゃないよね?今は、今この瞬間はそこじゃないと思うなー僕は。一杯ある。もっと先に言うべき事が一杯あるだろ!?ちょっと列挙するから待ってて!

ホラ!御一読下さい!!!

 

・豚骨ラーメンの話じゃなかったの?

・博多に行った感想は?

・「でも、ベランダでバジル育ててたなー」の「でも」が「同居人さん、豚骨ラーメン好きだったの?」という質問のどこにフックとして掛かると踏んで披露したの?

・同居人は何故そんなに博多に行きたかったの?

・担ぎ出されて唐突に梯子を外された豚骨ラーメンと博多の気持ちになって考えたことある?

・普通に関係なくない?

・普通に豚骨ラーメンとバジル関係なくない?

・いっそ嘘でもいいから乗せると意外と合う、くらいのエピソードが欲しくない?

サッポロ一番塩ラーメンにバジル合いそうじゃない?

 

なんかさー盗み聞きしててこんだけ異議申し立てるの本当に卑屈だなって思うんだけど、でも伝えたい想い兼でも伝えられない言葉が西野カナの様に湧いてきてしまって悶々としてしまった。ホラ、偽カナやんだよ!

その会話はそこでもう別の話題に移ってしまい(その会話がサラリと別の話題に切り替わるのも度し難いんですが)、僕は悶々としたままその場を立ち去りました。

僕が居て良い場所ではないと思ったからです。

彼らはネタではなく、ただコミュニケーションとして会話自体を楽しんでいたのです。ボケだのツッコミだの、そんなんじゃなくて、ただお互い言葉を交わすことを楽しんでいたのです。

とても楽しそうな笑顔で会話していました。

僕はそれを目の当たりにし、閉じた人間程、笑いに飢え、全てのものにネタ性を求めるし、オチを求めてしまうのだと思い知らされました。これじゃあまるで無い物ねだりというやつだなと思いました。

そんなものがなくても、人と人は繋がっていけるのにそれすら不得手で(という設定に逃げて)閉じることを良しとする自分がどんだけ疎かにしているんだろうと打ちのめされ、甘えてんじゃねえよという気持ちであれ?何か暗くない?何これ?夜が来るからこの辺でやめとこ!元気だニャン!

 

またー。