性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

身体測定シニアの部公式スーツ。

今年も何故か鬼門と化している健康診断を迎え、今回もロクなことがないのではないかと思いながら受診したのだけれど、採血で血管が取れないと文句を言う看護士さんも、採血で血液の出の勢いに不平を述べる看護士さんもいなくて久々に平穏無事な健康診断となった。

空いている時間帯だったのか採血担当の看護士さんと話していたんだけど「ご気分はどうですか?」と聞かれて「朝ご飯抜きなんであんま機嫌は良くないですね」と体調でなく機嫌について回答するという自爆を除けばいたって順調だった。

ここ数回、対峙する医療従事者に恵まれなかった分だけ気負ってしまったのかも知れない。自分の間抜けさが強者を隠れ蓑に露呈しなかった訳ではないのだと心の中で言い訳をタラタラと述べた。

自分では気付いてなかったものの、健康診断を身体測定とずっと発声していたのを同僚から指摘され、俺の中の小学生が疼いてしまった。同じものを指す様で圧倒的に違う気もして恥ずかしい思いをしたので身体測定もとい健康診断の神様は今年も地味に試練を与えて来たと結論付けた。

試練は乗り越えられる人にしか課されないなんてポジティブな発想は僕にはないのでやっぱり健康診断が苦手である。

 

散々恐怖で震えていたオーダースーツの採寸に行ってきた。

当日はアポの10分前にお店の近くに到着していたものの緊張のあまりその店舗が入居しているビルの周りをグルグルと回り続けて時間を潰した。どこかでこの構図を読んだ事があると思ったら東村アキコ先生が憧れの人に会う日に同じことをしていた。もしかしたら僕もオーダースーツにどこかで憧れているのかも知れない。いや、どうだろう、などと考えつつ、採寸前に歩いて足腰の筋肉を締めとけば多少スタイルが良く見えるのではないかという後付けかつ効果が微塵も無さそうな言い訳を生み出してギリギリまでグルグルと回っていた。何らかの犯罪の容疑者が写っていたとして監視カメラの映像が国家権力に提供された場合、容疑者よりも怪しいという一点で捜査線上に彗星の如く浮上してしまうレベルで5周し、意を決して入店した。

オーダースーツ屋なのでサンプルを除けば店に並ぶのは全て布でしかなく、時代劇の呉服屋さんを彷彿とさせた。江戸っ子爺さんのツボ。(急に思い出したので書いた。出展は「らんま1/2」)

意外なことに普通のスーツ屋さんよりも気が楽だった。

スーツが完全に出来上がった状態で吊られていると「この中から選ばなくてはならない」という気持ちになって焦る。

既製を売るお店では色味、柄の好みが良くても形が気に食わなかったりその逆であったり。店員さんもその中から選んで貰おうと事細かに説明してくれるので申し訳ないけれど面倒臭い。最終的にどこかを妥協してあるものの中で一番良いものを選ぶというのが僕のこれまでのスーツ購入のパターンであった。

これはもうお店が悪いんでなく、単純に自身の根気の無さが原因なので店員の方々には何の罪もないのだけれど、そんな感じだからスーツ屋がとても苦手なのだろうなと気付く。

オーダースーツはその点楽である。好きな生地さえ選べば形は好みかつ自分の身体に合うように仕立ててくれる。生地さえ選べば何とかなると思えば一気に気が楽になってしまった。

採寸もジャケットの形や袖のボタンの位置まで好みをサンプルを着せてくれた上に全部聞いてくれ、腕の長さや肩の落ち方などで袖の長さを左右で調整してくれたりするなど至れり尽くせりだった。

これが既製のスーツと同じくらいの値段で手に入るというの大丈夫か、もうちょい高くないとまずくないか、全部店員さんと店員さんのお母さんが総出で夜なべして仕立ててるからこの価格なんではないかなどと妄想していた為に複数回説明して貰うパートもあり申し訳なかった。

仕上がりは約一ヶ月後と多少時間は掛かるのと、まだ現物が届いていないのでどれ程既製服とフィット感が違うのかなど肝心な部分はこれからなのだけれど、少なくとも購入時のストレスの無さという意味では僕はオーダースーツに軍配を上げたい。

ただボタン1つから裏地のデザインまで全て選ばせてくれるのでセンスが問われる(勿論尋ねればオススメの組み合わせを提案してくれる)のが試されている感があり変な汗をかいてしまったけれど。

スーツの仕上がりが楽しみなのは初めてなのでこれだけでも試して良かったなと思いながら帰った。

 

またー。