性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

くるみ割り人形が、来る。

「ぼぎわんが、来る」を読んだ。

これは映画「来る」の原作なんだけど、まだ映画は観ておらず、しかしながら興味があって読んだ。

再三に渡り述べている様に(初見の方はすいません、これまで何度も何度もホラーは怖いから無理みたいなことを延々書いているんです)苦手で、でも観たい、じゃあ原作読んでおけば予習出来るから映画館でビビり倒して周囲に別の驚きを提供しなくて済むんじゃないかという魂胆である。

このパラシュートを開いた状態で飛ぶというか、それ醍醐味のスリル激減しません?と言われる様なことをしている自覚はあるものの、人より断然ホラーが苦手なのでこれくらいのカンニングは許されて然るべきだと思う。

そんな事を言いながらITやらヘレディタリーやら洋画のホラーを多く観て来て、遂に自分の生活圏である日本を舞台にしたホラーへ挑戦するレベルに到達したことが少しばかり誇らしくもある。

原作を読んだ感想としてはホラーと言うよりもBLEACHゲゲゲの鬼太郎に近い霊能若しくは妖怪バトルな雰囲気にじっとりとした人間ドラマが絡んだ印象で、ココスの新メニューが大きなハンバーグに酒盗乗せて辛口の日本酒と一緒に出て来るみたいなニュアンスだった。

需要と供給がここまで食い違う人間関係はヤバ過ぎるけど普通にありそうだもんなコレ…と思わず自分の胸に手を当てて考えてしまった。

 

という文章を年末に書いて保存しており、すっかり興味がアフリカ諸国の独立後の問題へと振り切れてしまっていて、ようやく思い出したのがこの日記の投稿前日である。

まーここまでチャドの霊圧が消えた…?なソウルソサエティ(カタカナにするとティーティーニューヨークの新作みたいだな)っぷりならば映画も何とかなるんじゃなかろうかと腹ペコサラリーマンの強い味方(食べログのクソレビュー風)ことレイトショーにて鑑賞することにした。

とは言え素面で恐怖に耐える自信も此の期に及んで無かったのでビールを飲みながら映画「来る」との決戦の時を迎えた。どんだけ怖がりなんだよ。

 

そして、結論としてはマジでBLEACHだったから全然大丈夫だった。ムヒョとロージーの魔法律相談所の方が怖かったレベル。ムヒョ可愛いよな。

とある家族(父・母・娘の三人家族)が軋みに軋んでもうダメだって時に出来た隙間から微かに光が射す様な原作に比べ、映画はマジでBLEACHだった。マジでチャドの霊圧が消えてた。

これはITだのヘレディタリーだのホラーのメジャーリーグに揉まれた成果なのか、アルコールを摂取し過ぎて恐怖を感じる神経が一時的にロシア人ばりになってしまったのかと考えながら観ていたのだけれど、結論としてBLEACHだわコレと思ってからはBLEACH風に作品を鑑賞する事が出来た。

原作を随分と変わった受け取り方をして描き直したオリジナルストーリーだなと感じつつ、これはこれで面白いなと思いながら観た。

映画のストーリーの方が「こんな悲しいことあるか?」という気持ちになった。有るべき所に救いがなさ過ぎる。普通に脚本家を恨むレベルで母子に同情してしまうので順番的には映画を先に観てから原作を読む方が良いかも知れない。僕は逆だったので脚本家を一発殴らせて欲しいくらい凹んだ。どこの列並んだら殴らせてくれます?それとも僕が先頭ですか?滅茶苦茶派手で別モノ感突っ走ってくれたの本当に良かったですありがとうございますパンチ。

2時間以上ある割にテンポ良く観れる所がとても良かったし、黒木華さんや妻夫木聡さんの壊れっぷりも良かったし、松たか子さんのキャラの立たせ方もよく原作のまんま表現できたなコレって感じだったし、岡田准一さんだけ「いつも凄いのに今回調子悪かった?後半インフルエンザだった?タミフル服用してない?」と思ってしまったり、スーパーヒーロータイムで怪獣が巨大化する時の細胞の蠢き的なカットイン多用なのが宅配ピザばりに脂っこい気もするけど良かった。

地上波だとシーンをカットされる尺なので、DVDが出たらもう一度観たい。そう思えるシーンがいくつかある映画だった。

あとオムライスの国でオムライス食べたくなった。

 

今年もこんな感じでネタバレしない代わりに何の参考にもならないスタイルで映画の感想を書いていきたいと思う。

 

ので、もう一本感想を書く。

映画「くるみ割り人形と秘密の国」を観た。

老若男女ドンと来い仕様のスマートに、何も考えずに全部ちゃんと理解出来るディズニーらしい映画だった。(それを考えるとリメンバーミーなんかはかなり異質なメッセージが込められ過ぎてはみ出している気がする)

ディズニーの実写と言えば素晴らしい音楽と映像、そこに生身の人間が入っていくという表現の美しさが最高だと思っていて、今作も大満足だった。バレエの舞台表現がファンタジーにガッツリと噛み合っていて凄く楽しかった。

ストーリーはクリスマス〜お正月映画らしく、滅茶苦茶に単純で案外狭いスケールでしっかり完結させてくれていて、素敵な児童書を読んだ時に感じる魅力を味わえる映画だと思う。

登場人物の感情の移り変わりにニヤニヤするタイプの根が暗い僕にはストンと真っ直ぐに眩しくて純粋なキャラクターばかりだった。

鑑賞後、何故だかソフトバンクホークスの松田選手や柳田選手を見ていて感じる「振り切れてる明るさがマジで怖い」という感覚を思い出してしまった。プレーはカッコイイから好きなんだけどメンタルも肉体も強靭過ぎてマジで怖いんだよな。YouTubeでプレーの動画を観ながら勝手に死を覚悟してしまうんだけど、まさか本人たちもプレー動画から死を覚悟するファンがいるとは思ってないだろうし、そんな感想の癖に来季も半端なく活躍して欲しいと思っているのどういう思考回路なんだろう、矛盾している気がするんだけど自分でも理解が及ばない。

何でくるみ割り人形と秘密の国の話してたはずなのにソフトバンクホークスの話をしているのか謎で仕方ない。何が起こったんだろう。

話の戻し方も見つからないし、とりあえずコレ言っときゃオチると思うので最後に書いておこうと思う。

 

阪神優勝や!

 

またー。