性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

2014.09.12 タカハシヒョウリ、山田エリザベス良子を観てきました。(@酔夏男)

久々に特に用事もないんだけど有給休暇を取得した。結果オーライで本当に過ごしやすい天気で、マジこんな日に仕事なんてしてられっか状態だったので取得して良かった。
とある資格の更新をしようと思ったのに資料を送付して貰っておらず立ち往生。電話越しに謝られてしまったけど、折角休んだのに仕事の資格の更新するのもなーと思っていたのでラッキーだと言ってあげたかった。
その折角の有給なのに一人でカラオケに行ってSHAZNAを1時間、星野源を1時間歌った。前者は歌うと意外と低音で気持ち良い伸びパートが多く、後者は全部一番良い王道から微妙にズレたポップが癖になる。
この曲の後半が歌っててマジで気持ち良い。
自分の酷い歌声を堪能した後に、凄く素敵な歌声を聴きにいってきました。

2014.09.12@酔夏男

タカハシヒョウリ
タカハシくんは今、本当に調子が良い。
無敵状態とか言うとミーハーかも知れないけど、信じられないくらいのシンクロ率で出したい声が細部まで出てるんだと思う。伸び伸びと気持ち良さそうで、ちょっと浮いてるんじゃないかってくらい。眺めていてこちらまで幸せになるくらいに完璧にカッコ良かった。
タカハシくんはトーキングブルース的な歌い方の割合が増える程に調子が良いと僕は無駄に沢山観てきた経験上、勝手に思っていて、今回は凄まじく表情豊かな語り部っぷりで、声の震わせ方などアドリブを盛り込みまくっていてこんなライブを観られる自分は特別な存在なんじゃないかとヴェルダースオリジナルな錯覚をしてしまう。特別なのはタカハシくんである。
「衒学的な男」のカサカサ落ち葉の上を歩く様な儚さや「7月のブルー」の怪しげでゆらりとした感情、「しずく」の染み渡って涙が温かく伝った後に少しヒリヒリする感覚だったり「ぼくだけのこの気持ち」の声を荒げる部分に詰まった思春期の全てが、これまでで最高に鮮やかでずっと「凄い!凄い!凄い!」と心の中で大声出してた。脳内無呼吸スタンディングオベーション状態。
余談ではあるけれど、タカハシくんは酔夏男を「すいかおとこ」(実際はよかみせと読む)と誤読しており、僕も完全にすいかおとこにしか読めなくなった。
すいかおとこ、と聞いてリアル幼児期に観たターボレンジャー第一話の怪人が人間で肉団子を作るというものでそれが完全にトラウマだったことを思い出してしまった。


山田エリザベス良子
山田さん(略称は山田さんでいいのか?)のライブを観るのは初めて。先日のタカハシくんとゆれるのあみさんの2マンの後でフライヤーを、それも肝心の日付が入っていないフライヤーを配っており本能的に「この人は天才か凄いアレかどっちかだ!」と観たくて仕方なくなって行くことを決めた。その本能だか直感を褒めてあげたいくらいのアーティストで、久々に初見のアーティストで鳥肌立ちっぱなしだった。
弾き語りなのにジャンルがボーダーレスで、サーフ調だったり歌謡曲だったり兎に角その都度歌いたいものにジャンルを合わせて、というかジャンルを従えているのでどの曲もピンと筋が通っていてライブ一本の物語性が凄い。
タカハシくんもMCで言っていたけれど、天才的な感性だと思う。
うわーメロディ!何だこのメロディ!うわ、こっちも何だこれ!みたいな状態だった。
また、歌詞に関しても言葉の切り方、語尾の言葉選びのリズム感が非常に印象的で詩的だったりスレの「>2で全部出てた」な神レス的な独特のフックがあったりと聴いていてワクワクする日本語だった。
特にアメリカンスピリットを引き合いに出した曲がとても良くて、煙たさとアメリカのグランジっぽいギターからロクでもないニルヴァーナの後継者を自称してそうなバンドマンが浮かぶ恋愛模様からサビで理想と照らし合わせて尚希望を持ちたい様な、切々とした女の子な綺麗さに突入してうわわわわわ、と泣けた。
美女と野獣のガストンさんを励ます歌をちょっと歌っていて、よもや2014年間心斎橋にて聴く事になるとは、と1人ビクビクしていた。美女と野獣を観た事がない人は是非観て欲しいのだけれど、気持ち良いくらい自信過剰で自分を正義だと信じてやまない悪役っぷりがガストンさんの魅力で、何がいいって周囲の人たちが持ち上げるだけじゃなくちゃんと彼の事を支持している所が良い。何の話だ。僕の妹は何故か美女と野獣オタクなので何と無くそんな事ばかり覚えている。
半分くらい美女と野獣の話になってしまっているけれど(しかもガストンかよ)、ミュージカルを観ている様なライブでもあり、しっかり弾き語りを観ているライブでもあり、MCの暴走列車っぷりをして何となく上手いこと仕上がる空気感まで含めて素敵過ぎた。

アンコールはタカハシくんとのデュエット。
山田さんの「少女ロマンス」というどこか幾何学的な曲。タカハシくんの女性アーティスト曲に対する艶っぽさは凄まじく、キーも高めでコーラスの高音ハモりは至福だった。
Q&Aでは輪唱からハモりで一気に広がる感覚がちょっともう感動制御出来なくて走り出してしまいそうなレベルだった。
タカハシくんの2マンは毎回最高だと思うんだけど、今回のは早々塗り替えられないんじゃないかってくらいの最強盤。洋楽でよく大型フェス出演に合わせて最強盤とか銘打って売り出すヤツあるけどあんなはいはい最強最強、みたいな名ばかりの代物ではなく、本当に最強のライブだった。
最強盤とか名前が付いたCDって人気ある曲を固めてオマケにしてたりするから作品としての文脈がチグハグになるっているよねアレほんとやめ(以下省略)

人生まだまだこれからだ、と保険の商品名みたいな事を夫婦で口走り、更に追い打ちをかける美味し過ぎる酔夏男のフードに多幸感はストップ高
何て日だ!何て日だ!

またー。