性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

プーと甲子園の魔物に食われた僕。

2018年、野球観戦がマイブームと化した集大成として福井県で催される国体の硬式の高校野球を観たい、と思ったのは大阪桐蔭が夏の大会を制するよりも前だった。

パワー溢れる浦和学院、線は細いけれど組織力が高い近江、バランスの良い日大三、どこを見ても最高な大阪桐蔭、そして守備で圧倒して機動力で勝つ下関国際などなど夏の大会のベスト8が揃う大会となっては観たいとしか思えなかった。フィーバーを起こした金足については凄いと思うものの個人的に好きになれる要素が特になかったので「強くて人気のあるチームが観れたらラッキー」くらいの位置付けだった。

とにかくワクワクしまくっており、全チームが観られる大会1日目と2日目である9/30と10/1に照準を合わせ、10/1の休日を確保し、ホテルを予約するという熱の入れようだった。出場選手と家族の次くらいに本気だった可能性すらあり、お前はどんな立場にいるんだと思ったけれど考えては負けである。会社のイマイチ気の合わない多部署の女性社員に若干退かれたのも含めて気にしないことにした。

そこまでしたのに台風24号である。

9/29の金曜日に情報収集したものの、9/30の特急は全部運休、高速バスはそもそも本数が少なくて空きがなく、そもそも在来線も途中で止まる可能性があった。深夜まで調べ、特急の臨時便に賭けて仮眠をとるも、ようやく確定された特急が11時前の発車とあって悔しいけれどどう足掻いても間に合わないので諦めた。

開幕戦が一番好きな大阪桐蔭と同率くらい好きな下関国際だったので普通にちょっと泣いた。

個人的に下関国際のエース、鶴田投手は大阪桐蔭打線が一番苦手とするタイプのピッチャーだと思っていたので夢の一戦と位置付けていたので台風を本気で恨んだ。

速報でチェックする限り、失投がほぼない鶴田投手が唯一投げてしまった甘い球を大阪桐蔭の芸術品ネオさん(根尾選手をネオさんと呼んでいる)が仕留めたホームランだけが唯一の得点という自分の予想通りの緊迫したゲームだった模様で何だか嬉しくなってしまった。鶴田投手は派手なニュースが多い今年の高校野球では目立たない選手ではあるけれど、本当に素晴らしい選手なのでプロ志願をしてくれたのが大学野球まで追いかけられないミーハーには心底嬉しかった。見失わないで済むというか。阪神に来てくれないかな…と思っているくらいに好きである。阪神はホラ、投手陣だけは定評があるから…。

兎も角、そんなこんなで福井に行くことが叶わなかった腹いせに1日パーッと過ごす事へと切り替えた。

まずは福井と言えば魚介類ではなかろうか、とのことで寿司を食べに行った。発散出来なければ意味が無いので値段を見ずに食べたいものを兎に角オーダーする強気なスタイルで挑んでそこそこのお会計。美味しかった。

続いて観れるタイミングを計っていた「プーと大人になった僕」を鑑賞。

大袈裟な泣きパートがなく、現代人の疲れを的確に突く為に悪魔に魂を売ったのではという構成で泣けた。

足ツボマッサージの様に「ここが痛かったらこの辺りの病気」と各々で泣けるポイントが異なる作品で、自分自身を可哀想であると思って探している人なんかより自身の強いられっぷりや要求過多な現状に気付いていない人に注意を促したい。気付かされてメンタルがガタガタになる可能性がある、と僕は思う。前者はまー適当に感情移入して楽しんだらいいんじゃないですかねーはい、で済むんだけど後者は本当に気を付けて下さいねという感である。

そもそも100エーカーの森のキャラクターは大体凡ゆる理想を穏やかに子供の観点で純粋培養した存在だと思っている。自虐根暗キャラのイーヨーですら一切の空気を読まず常に自虐出来るという自由さを持ち合わせており、徐々に何かを控えることを覚えて大きくなった我々には眩し過ぎる存在である。

そんな眩しい者共が滅茶苦茶可愛く迫ってくる。本当に、本当にしんどい。

なんて映画をわざわざ2018年にロードショーしてくれるんだ、という気分でしたありがとうございます。

最後は阪神タイガースのチケットをお知り合いに譲って頂き野球欲そのものを満たすという手段を打つ。肉を食べたい時に豆腐なんか食っても大したケアにもならない様に、最終的には野球は野球で癒すのが一番良いという発想である。

食べ物もビールも一切我慢しないで観戦したのでチームがグダグダ、怒号が飛び交う地下闘技場っぷり半端ない負け試合でも普通に楽しめた。

「気合を入れろタイガース」という応援が凄く苦手なので(いや絶対気合は客の100倍入ってるだろと思ってしまう)敗戦色が濃くなるとその比率が高まるのだけがしんどかった。

必死に、でも全く上手くいかない様を観ると切ない気持ちになるけれど、少しでも上向いてくれたらいいのにと願いながら観ていると「色んなものを託して背負って貰っているんだな」という気持ちになった。一つでも順位を上げてシーズンを終えてくれたらいいな。

 

振り返ってみると取り憑かれた様に詰め込んで過ごしてしまった感もあるけど楽しかったから良かったのではないでしょうか、と再認識出来て何より。

自己満足の大切さ。

 

またー。

マイクかバットかライムかヒットか。

我が家でヒプノシスマイクという声優が12人のキャラクターを演じてラップするという作品が猛威を奮っている。我が家と言うか奥さんがドが付く程にハマっているんだけれど、まあ自分がユーリ!!!on ICEにハマっていた時はこんな感じだったんだろうなーと思いながら眺めている。

アニメでもなく、ゲームでもなく漫画でもなく(ゲームや漫画への展開は後発であるとのことではあるけれど)設定と数少ないイラストとCDでファンを掴むというのは時代と逆行してるなーと最初は思ったんだけど、サブスクやYouTubeなんかで基本的に聴ける様に間口を広げて最終的にCDへ向かうというのは面白いなと思った。

公式からの情報が少なく、挙動からして全て妄想の余地が残されていて自身の好きを投影しやすいのも憎い構造だと思う。2次元にしか出来ない事だ。

これまでもあった仕組みを別の順序で展開するだけでこんなに盛り上がるのだから世の中面白いものを生み出す仕組みはまだまだ出尽くしていないんじゃないかと思う。

自分自身は曲から入るには好みなトラックも今の所なく、感情移入出来るほどの情報もなく、そもそもラップ自体にそこまでの愛着もないのでハマれずにいるけれど、凄い作品だなーと只々面白く感じている。

 

 

先日のバッティングセンターで納得いく打撃が成せなかった事による悔しさからAmazonにち注文していた金属バットと持ち運び用のバットケースが届く。

順番としては先にバットケースが届いてしまい、頭の中に「打てなかった悔しさで本当にバットを買うなんてどうかしていたのではないか」との思いが湧いてきて、何も入っていないバットケースを肩に掛けながら未だ現物を見ぬバットの到着を憂いていたのだけれど、いざバットが届くと「早速バッティングセンターに行かなくては!」と完全なる張り切りモードに食い気味で切り替わった。

我ながら書いてて単純さが嫌になってくる。

バットにはプチプチと呼ばれがちな包装材がグルグルに巻かれ、伝票をそこに直接貼り付けるという誰がどう見てもバットが届いたと解る逸品として届いた。過剰包装にげんなりしていたけれど、中身が何か完全に解る状態で届くのも何だか微妙な気持ちになる。包装の簡易さは丁度良いし、バットなんて誰に見られても恥ずかしいものでも無いので困らないはずなのに人間とは複雑である。

 

結局、素振りする暇もなくバタバタと働いて土曜日になってしまい、ぶつけ本番でバッティングセンターを再訪した。

打席に備え付けられたバットは若干芯が細身なのは好ましかったのだけれど球数を打つには少し重く、そこを考慮してそれより軽いバットを注文した。

これが功を奏したのか、単純に前回で身体が慣れたのかバットの軌道が前回よりも思い通りに描ける様になっていた。

90キロが遅過ぎて技術のない自分では全く上手く打てず、120キロと110キロを行ったり来たりしていた。思ってる速さしか打てない時点でまだまだこれからという気がするけれど、だからこそ打てる球速を楽しく打つ事が最優先である。身体が120キロに慣れている中で90キロに入ると身体の我慢が効かないで打ちに行ってしまう。これを事前予告なしに緩急織り交ぜて打つ高校野球プロ野球の選手は本当に凄いなと感動してしまった。全野球選手に幸あれ。

そのうち遅い球も打てる様になろうとバットを振っていたら、打てると思ってもみなかったホームランを放ってしまった。(バッティングセンターには当たるとホームラン扱いになるボードが設置されていて、賞品が貰える店舗がある。)

打球のコースどころかホームラン自体狙っていなかったので運でしかないのだけれど、ホームランはホームランである。鳴り響くガサガサとしたノイズ混じりの間抜けなファンファーレをBGMにあまりの嬉しさ、そして思い出される「ホームランを打った方は自己申告して下さい。申告がない場合は無効とします」という掲示が相まって、中のスタッフのおじいさんに向けてぴょんぴょん飛び跳ねながら「ホームランを打ったよ!」とアピールしていたら自分の背後をズバンとボールが通り過ぎていた。

まだゲーム終わってなかったとハッとした頃にはもう一球が投げ込まれており、はしゃぎ過ぎで2球無駄にしてしまった人と化して恥ずかしかった。

後に聞くと中でも同様のホームランを告げるファンファーレが鳴っていたとの事で、本格的にはしゃぎ過ぎてボール損した大人への道を世間的に爆進する結果となった。

少し考えれば解ることだと言うのに完全に舞い上がってしまっていた。恥ずかし過ぎた。

ホームラン賞は1ゲーム無料権だったので、折角だしそれで余分に1ゲームして帰った。当たり前だけど運で打ったホームランに二度目は無かったけれど、とても楽しかった。

f:id:oka_p:20180930233314j:image

小学6年生以来のホームランだったのでポチ袋は記念にとっておこうと思う。

今度は素振りなどしっかりしてからもう一度行きたい。

 

またー。

三連休に三連続で三振。

三連休の記録。

 

華金と呼ぶにはあまりに遅い時間にようやく仕事が終わり、何故か7.5キロのダンベルを持った状態の酔っ払いと通話して彼の生存を確認するだけの金曜日となってしまった。謎だし癪過ぎて三連休は最近やりたかった事を1つでもやろうと心に決めて眠りについたら友人と2人で揃ってアーティストに殴られるという悪夢をみた。

 

土曜日、朝の10時からカットとヘッドスパ

折角辿り着いた土曜日に何が悲しくて朝の10時に間に合う様に起きて外出しなくてはならないのか、予約したのは自分なのに微塵も納得がいかず、過去の自分に会えたら滅茶苦茶文句を言いたいと思いながらもお店に迷惑掛ける訳にもいかないので無理やり起きてせっせと向かった。

シャンプー及びヘッドスパのスペースへの通路が狭く、そこに向けて足を投げ出す格好となるレイアウトのお店なので毎回自分の足に誰か引っかかったらどうしようという不安に駆られて足を完全に伸ばせないでいるという話を遂にヘッドスパ担当のスタッフさんに打ち明けたところ「思い切り伸ばして大丈夫ですよ!そんなに長くないです!大丈夫ですよ!」と朗らかで明るい口調で足の短さについて指摘を受けた。

ありがとうございます、今後思い切り伸ばしたいと思います。

帰りに冒頭の最近やりたかったことの筆頭であるバッティングセンターへ行くというのを実行しようと立ち寄るも打席が少ない店舗だった為か混み合っており諦めた。

かなりガチめな出で立ちの野球人っぽい大人か、楽しそうな子供及び家族連れしかおらず、ちょっと場違い感があって入り辛かった。

何もしないで帰るのもなと思い、移籍するつもりだったスポーツジムとの契約をしてから帰った。

家事をこなすなどして、夜にそのジムへ行ってみたところ時間帯の問題もあるのか本格的に身体を鍛えている人ばかりが一心不乱にマシンで筋肉をいじめ抜いており、半端者が混ざってすいませんと気圧されながら汗を流した。

夜はさっさと寝た。

 

日曜日、今度こそと思って最寄りのバッティングセンターをいくつか検索したら徒歩30分近い場所に昨日チャレンジした店よりも大きいバッティングセンターがあり、そこへ行く事とした。

現在の家に引っ越して2年が経つものの、日常の通勤や買い物や徒歩で済むので自転車を買うに至らず、車については所持したいとも思っていないせいで徒歩30分は「歩いて行く距離」という認識になってしまっている。麻痺してしまっている気がするんだけれど、まあ運動になるので健康には良さそうな価値観の歪みと評価したい。

ウォーミングアップも兼ねての徒歩30分の最中、長いこと聴いていなかったアーティストのミニアルバムをしっかり聴いたり出来て有意義ではあった。でもやっぱり徒歩30分は当然ながら30分掛かっており時間が勿体無い気がする。

自転車を遂に買うべきなのかも知れないと思いながらバットを振った。

野球を辞めてからの人生の方が長い割に球速120キロでも空振りはしなくて一安心だった。ガラスのドア越しにどこぞの子供が滅茶苦茶見てくるので緊張感が凄い。

しかしながら振り遅れやら思った所に上手くバットが出ていないせいでライト線のファールやボテボテのゴロばかりを量産してしまい、「実戦なら死んでいる…」という戦争映画か何かのワンシーンの様な感想を抱いた。

120キロと言ったら「おおきく振りかぶって」の主人公三橋投手の球速がその辺りだった気がしており、三橋くんのボールに振り遅れていると思うと異常に悔しくなり、バッティングセンターに通おうと思ったし練習の為にバットをamazonで購入するに至った。(帰りにスポーツ用品店に行ったら超本格仕様の高いバットしか置いてなくて「いや、金属の棒に4万は出せないわ」となってしまった。ニワカだから。真剣に取り組んでいる皆様には申し訳ない。)

冷静に考えてライバルが2次元というのは中々に何を言っているのか解らない、精神が錯乱しているのではないかと思わなくもないけれど、目標があってこそ凡人は努力出来るので三橋くんとおお振り読者には悪いが一方的にライバル視させて頂く事とする。頑張るぞー。

夜は映画「帝一の國」を観る。面白かった。

千葉雄大さんが綺麗過ぎ、この美しさを失わない為ならば彼が患う病の類を代わりに引き受けたいなどと意味不明な願望を抱きながら観た。

 

月曜日。

前日のバッティングセンターの名残りか筋肉痛が凄い。右利きなので右打席に入るんだけれど、子供の頃に教わった左手は捻り気味で構えて添えるイメージで右腕の力で球に振り下ろすというのをやり続けたせいか右腕が主に痛い。

前日のフォームを徐に鏡の前で再現してみると腰が落ちておらず、踏み込み方もただ足を出しているだけという感じで見るのとやるのじゃ大違いだなーと思った。

やってるうちは意識して幾ら注ぎ込んだのか数えてなかったけれど、財布から消えたお金で換算すると150球以上も打ったらしく、普段と違う運動を急にこんだけやったら筋肉痛にもなるわなと思いながらアニメを観るなどして身体を休めた。

昼からは甲子園球場阪神タイガース読売ジャイアンツ戦を観戦に行く。今月3回目の甲子園で今月3回目の巨人戦である。去年は自分のスケジュールの都合上、ベイスターズ戦ばかり観ていた時期もあったので6チームしかいないリーグだとそんなものかなと思う。

しかしながら巨人戦は野次が普段よりキツいので疲れる。熱心な阪神ファンは「そういうもの」という風習、文化として巨人を罵る様に出来ている気がする。それの善し悪しを語るには僕は歴が浅過ぎるけれど、全然得意じゃないから聞いてて辛くなる。でも阪神タイガースが好きだし、生で観たいから通いたい。

試合は0が両チーム合わせて24個並んでの引き分けという結果だった。

投手陣の頑張りで何とか引き分けた阪神と、決め手を欠いて引き分けてしまった巨人という印象を受けた。投手戦というよりはどっちも点が取れなかった、というニュアンス。

阪神は不可解な判定に泣かされた部分もあったものの、概ね勝負所で弱さを露呈して得点を奪えなかったと思う。バントに行くべき下位打線にヒッティングを指示したり、逆に1〜2番打者がバントの連続失敗を犯したりと監督も選手も攻撃面でチグハグだった。

そんな試合内容とは関係ないのだけれど、主要な選手には個人別に応援歌があり、打席に立つと歌って応援する。

これのBPMがどの曲も若干上がっている気がする。バンドがライブを重ねるにしたがって音源や初披露時よりテンポが上がっていくというものが野球の応援歌でも起こっているなんてと笑ってしまった。

僕の推しの選手は今シーズン基本的にサードを守る大山選手で、彼の応援歌が他の選手よりも言葉数が多く、息継ぎポイントが少ない曲で、元々そうなのにBPMが上がることによって息継ぎポイントがほぼ消滅してしまい歌い切るにはかなりの肺活量を要する鬼曲と化している。

部分的に飛ばして歌えば良いとは解っているが、いかんせん推しの選手である。苦しくとも気合いで全文歌ってはゼーゼー言っている。肺活量が鍛えられそう。

ポジション争いもある超実力主義の勝負事の世界で、推し選手に応援歌を作って貰えてそれを歌えるというのは凄いことだと思うので肺活量を鍛えるトレーニングだと思いながらテンポの速い応援に喰らい付いていきたいと思う。

 

負けたり引き分けたりした試合の後、ユニフォーム姿で阪神電車で梅田に出て乗り換えようと歩いていると大体見知らぬおっさんに「阪神勝てよ!」「どうにかしてくれや」などと批難される(そんなに悪い気はしない)ので、正直知らんがなという感じではあるのだけれど「はーい次頑張りまーす」「応援ありがとうございまーす」など返して帰る。現地で観戦したファンはこの様な敗戦処理を担うことでよりチームを身近なものに感じる様になるのかも知れない。

 

三連休が終わると当たり前だけど平日。

推しの選手も頑張ってたから自分もそれなりに頑張らないと。

 

またー。

身体測定シニアの部公式スーツ。

今年も何故か鬼門と化している健康診断を迎え、今回もロクなことがないのではないかと思いながら受診したのだけれど、採血で血管が取れないと文句を言う看護士さんも、採血で血液の出の勢いに不平を述べる看護士さんもいなくて久々に平穏無事な健康診断となった。

空いている時間帯だったのか採血担当の看護士さんと話していたんだけど「ご気分はどうですか?」と聞かれて「朝ご飯抜きなんであんま機嫌は良くないですね」と体調でなく機嫌について回答するという自爆を除けばいたって順調だった。

ここ数回、対峙する医療従事者に恵まれなかった分だけ気負ってしまったのかも知れない。自分の間抜けさが強者を隠れ蓑に露呈しなかった訳ではないのだと心の中で言い訳をタラタラと述べた。

自分では気付いてなかったものの、健康診断を身体測定とずっと発声していたのを同僚から指摘され、俺の中の小学生が疼いてしまった。同じものを指す様で圧倒的に違う気もして恥ずかしい思いをしたので身体測定もとい健康診断の神様は今年も地味に試練を与えて来たと結論付けた。

試練は乗り越えられる人にしか課されないなんてポジティブな発想は僕にはないのでやっぱり健康診断が苦手である。

 

散々恐怖で震えていたオーダースーツの採寸に行ってきた。

当日はアポの10分前にお店の近くに到着していたものの緊張のあまりその店舗が入居しているビルの周りをグルグルと回り続けて時間を潰した。どこかでこの構図を読んだ事があると思ったら東村アキコ先生が憧れの人に会う日に同じことをしていた。もしかしたら僕もオーダースーツにどこかで憧れているのかも知れない。いや、どうだろう、などと考えつつ、採寸前に歩いて足腰の筋肉を締めとけば多少スタイルが良く見えるのではないかという後付けかつ効果が微塵も無さそうな言い訳を生み出してギリギリまでグルグルと回っていた。何らかの犯罪の容疑者が写っていたとして監視カメラの映像が国家権力に提供された場合、容疑者よりも怪しいという一点で捜査線上に彗星の如く浮上してしまうレベルで5周し、意を決して入店した。

オーダースーツ屋なのでサンプルを除けば店に並ぶのは全て布でしかなく、時代劇の呉服屋さんを彷彿とさせた。江戸っ子爺さんのツボ。(急に思い出したので書いた。出展は「らんま1/2」)

意外なことに普通のスーツ屋さんよりも気が楽だった。

スーツが完全に出来上がった状態で吊られていると「この中から選ばなくてはならない」という気持ちになって焦る。

既製を売るお店では色味、柄の好みが良くても形が気に食わなかったりその逆であったり。店員さんもその中から選んで貰おうと事細かに説明してくれるので申し訳ないけれど面倒臭い。最終的にどこかを妥協してあるものの中で一番良いものを選ぶというのが僕のこれまでのスーツ購入のパターンであった。

これはもうお店が悪いんでなく、単純に自身の根気の無さが原因なので店員の方々には何の罪もないのだけれど、そんな感じだからスーツ屋がとても苦手なのだろうなと気付く。

オーダースーツはその点楽である。好きな生地さえ選べば形は好みかつ自分の身体に合うように仕立ててくれる。生地さえ選べば何とかなると思えば一気に気が楽になってしまった。

採寸もジャケットの形や袖のボタンの位置まで好みをサンプルを着せてくれた上に全部聞いてくれ、腕の長さや肩の落ち方などで袖の長さを左右で調整してくれたりするなど至れり尽くせりだった。

これが既製のスーツと同じくらいの値段で手に入るというの大丈夫か、もうちょい高くないとまずくないか、全部店員さんと店員さんのお母さんが総出で夜なべして仕立ててるからこの価格なんではないかなどと妄想していた為に複数回説明して貰うパートもあり申し訳なかった。

仕上がりは約一ヶ月後と多少時間は掛かるのと、まだ現物が届いていないのでどれ程既製服とフィット感が違うのかなど肝心な部分はこれからなのだけれど、少なくとも購入時のストレスの無さという意味では僕はオーダースーツに軍配を上げたい。

ただボタン1つから裏地のデザインまで全て選ばせてくれるのでセンスが問われる(勿論尋ねればオススメの組み合わせを提案してくれる)のが試されている感があり変な汗をかいてしまったけれど。

スーツの仕上がりが楽しみなのは初めてなのでこれだけでも試して良かったなと思いながら帰った。

 

またー。

///20180728-20180918///

///心を込めて作ったバグの重みが誰かの心を壊す///

 

///都合良く磨き抜かれた僕たちは、傷んだ宝石の匂いがする///

 

///崩れてしまったぬいぐるみの壁/色とりどりがチカチカ五月蝿いから/ぐるぐる掻き混ぜて灰色にする///

 

///泡立つ心を洗い流す度に、本当に言いたかった気持ちも忘れてしまう///

 

///安売りされたドラマチック/口の中に広がる、熱い砂の味///

 

///勇敢な犬、乾かないシーツに包まって齟齬をきたす/どれだけ生きてもまるで亡霊のようについてくる過去に未来は選ばれる/疲れた部屋で食べ慣れた餌を待つ/ただただ勇敢な犬///

 

///上手く笑う必要がある/減らされた点数ばかり知りたくなる/意地らしい思考回路に悲しんでしまうなら/いっそ最後の夏を捨てる/まるで初めての様な顔して/いっそ最後の夏も捨てる/傷んでしまうその前に///

 

///誰にも見えない、誰にも墜とせない、世論を発するU.F.O///

 

またー。

採寸されただらしの無い魂、的な。

オーダーメイドのスーツが既製のものより少し高いくらいで作れる世の中とのことで、思い切って採寸の予約をしたものの、採寸予定日まで一週間あるのに滅茶苦茶緊張している。予約確定メールを読みながら緊張し過ぎてちょっと気持ちが悪くなった。

全服飾関係の中でもスーツ屋が最も人も空間も苦手である。前世でスーツを着た相手に殺されている可能性すらある。村を焼かれている可能性もある。

自分の洗練されなさを棚に上げて一方的に苦手意識を持っているのだろう。スーツ屋さんからすれば実に迷惑な話である。

更に会社に用事がある為、スーツで行動する日に予約を入れてしまい「お客様ぁ、そのスーツ?みたいな布でようウチの敷居跨げましたな?何のコスプレですか?」みたいに思われぶぶ漬けノリでパンツにつけるゴムの滑り止めをお茶に添えて出されたりしないだろうかとハラハラしている。何故自分でわざわざハードルを上げたんだろう。パジャマで訪店した方が幾分マシだろう。自分の破滅願望が怖い。

そんな訳で今から緊張しているのだけれど、それはそうとして真面目な話をすると身体の細さに対して腕周りの筋肉がつき、肩幅が一回り大きくなったせいでウエストに合わせた既成のサイズだと肩回りと腕周りが窮屈で、肩回りに合わせると今度は何だかちょっと太く見えてしまうという問題が生じている。

身長がそんなになく、里芋の様な土っぽさ、掘るというよりも出土という風合いなのでそれだと一気にダサくなってしまうんである。身長がそんなに無いなら無いなりに顔が幼ければそのサイズ感も味となるだろうに。

この辺に無頓着になれないでいる自身だけは評価したいという思いもあって、(マジで)震える指で予約したんである。せめて納得のいくスーツを仕立てて貰える様、どんなにキョドっても良いから要望を伝えたい。

前日までに紙に書き、声に出して練習してから店に行きたい。冗談に聞こえたら笑って欲しいけれど、当方、本気も本気である。気が向いたら心の中で大阪の方角に向け、目を閉じ、応援して欲しい。

 

いつぞやの休日出勤のご褒美にと立て続けに購入してしまった阪神タイガースvs読売ジャイアンツの試合を観戦する土日を過ごした。

流石に連戦を観戦するなんてことは自分の中で常軌を逸している。

土曜日は大学時代の巨人ファンの友人と三塁アルプスでの観戦となった。親が巨人ファンだから何となく巨人ファンという生まれて初めてプロ野球を生で見るという友人に球場の雰囲気をより感じて貰おうと余っていた阪神のユニフォームをプレゼントした。こういうことをするから阪神ファンが嫌われる訳である。

友人は特に拘りもなかったのか喜んでユニフォームを着てくれ、良い奴だなと素直に感心した。

小雨が降ったりやんだりというコンディションの中、1イニングに2ランホームランを3発浴びるというド派手な展開だった。ランナーを出してはホームランを打たれ、ランナーを出してはホームランを打たれ、ランナーを出してはホームランを打たれるという「あれ?これ工場の生産ラインを見学してるのかな?」くらいのノリで繰り返される2ランホームラン。

阪神の望月投手と巨人の重信選手の対決がファウルに次ぐファウルで14、5球を費やし、どんどんコースが無くなるバッテリーと決め手を欠く打者の意地のぶつかり合いっぷりに滅茶苦茶グッと来ていたら後ろの席に「俺ファウルで粘る奴嫌いなんだよね」と言うこのスリルが理解出来ないのマジ大丈夫ですか?プロ野球じゃなくてパワプロが好きなんじゃないですか?みたいな人が座っていてムッとしてしまう。

続く巨人の山口投手と阪神の梅野選手でもファウル量産(こっちは10球くらい費やした気がする)でも同じことを言っており、自分のことでも無いのだけれどあまりにムッとしたので試合後に御尊顔を拝ませて頂こうと振り返ったら粘るとか忍耐とか意地とかと無縁そうに太った殿方で「あ、めっちゃ言いそう」と思って怒りが霧散してしまった。今凄い性格悪い物言いしてる自覚はあるんだけど、どっちの選手も応援していたので腹が立ってしまったのだから仕方ない。

負け方としては非常に派手なので悔しさが一切なく、普通に楽しめてしまったので敗北感も薄かったのだけれどボンヤリ巨人ファンの友人に同情されてしまいそこで初めて凹んだ。

雨のせいであまり食べ物を食べられず、居酒屋で食事をして解散した。

日曜日は前日よりも雨が幅を利かせて、途中で中断してしまった。知り合いと会い、話しているうちに1時間半が過ぎ、一時は再開するかと思われたものの結局は雨天ノーゲームとなってしまった。

阪神にしても、リードしていた巨人にしても試合の収穫は特になかったのではないだろうか。お互いに勿体無い、雨に泣かされたゲームだった。

夕飯にオススメのお店を予約してくれたのでホイホイついていった。

帰り道、余りに雨が強いので武庫川駅までタクシーを利用しようと、阪神戦後に飲みに行き終電を逃した際に利用したMKタクシーに配車をお願いすると名前も番号も登録されていて「どんだけタクシーにお金使っているんだろう」と思ってしまった。別に死ぬ訳でもなし、いいんだけど。

雨の武庫川駅は何故か人っ子ひとりおらず、大雨で増水した轟々という水の音が凄まじく、世にも奇妙な物語的な異世界感がありオカルト地味て怖かった。

昼間に通る際は川の上にホームのある駅ってカッコいいなと思っていたけれど、夜は雰囲気が違う。MKタクシーの運転手さんがとても優しかったので恋しくなった。あのままやっぱ家まで連れてって貰えば良かったと思うものの富豪でもないので我慢の子である。

雨に打たれたせいか呆気なく寝た。

 

そして土日張り切り過ぎたのか体調が悪い月曜日を迎えている。

2日も野球を観るという贅沢を先手でかましてしまったので騙し騙し頑張るしかない。

 

またー。

筋肉体操で甲子園を目指そう。

NHKの「筋肉体操」という番組だけを楽しみに家にヘトヘトで帰り着いたのに、関西だけ翌週のスタートという情報に放送時間(関西以外)直前にようやく気付いてショックで結局寝落ちした。ふて寝で寝落ちの合わせ技は同情点が高く、かの有名な「しかるねこ」もその不憫さに若干躊躇するとかしないとか。ベッドで寝なさーい!

まあこの時点で筋肉体操が無事放送されていてもこなす事なく爆死していた可能性が高いのだけれど、それにしたって受信料を納めているというのに地域差のある番組表というのは如何なものかという気持ちになる。

地域枠があること自体が問題なのではなく、それなら全国的にそういう時間枠を同じタイミングで作るべきではないか、という事である。

たかだかネタ色の強い5分番組で何をと言われればそれまでだけれど、例えばアマゾンプライムビデオでドキュメンタルを視聴したいから加入したというのに大阪は吉本芸人ばかり贔屓にするから視聴させませんみたいなことになっていたらどうだろう。なんでやねんって言うと思う。大阪に生まれ育ったのに「なんでやねん」って殆ど言ったことが無い気がするな。「なんで」「なんでや」まではあるけだ「ねん」が続かない。この「ねん」が自然と言えるかどうかで随分他者に与える性格的な印象に差が生まれそうなものだけれど完全に話が逸れているのでこれ以上考えるのは止しておきたい。

個人的には、好きな時にラインナップにある作品を選択して観るから会員料金を支払う(メインは通販だけれど)アマゾンプライムよりも半ば義務として受信料を徴収しているNHKが内容に偏りを設ける方が問題だと思う。

世間よりも一週間遅れでようやく視聴した筋肉体操はシンプルだけれどエゲツない鬼畜さ、筋肉のことは考えてもこれをやり抜ける人が視聴者のうち何%いるのかなど全く配慮していない追い込み方に非常に好感を抱くとともに腕立て伏せのあと10秒であえなく爆死した。

限界を超えると声が出なくなる。無理のむも言えなかった。

「あと10秒が出来る様になったら、きっと違う世界が見えるはずだ」

そんな事を思うほどにその10秒は永遠の様に長く、厚く、高い壁だった。次のプログラムを楽しみにしつつ、イケメンの筋肉を眺めて過ごしたい。

そう言えば「あと10秒で」という曲が割と好きなんだけれど、演奏するART-SCHOOLが筋トレと親和性が無さ過ぎるのでこの話はまたどこかでダラダラ書きたい。

 

怒ることが年々少なくなって、それは穏やかというより自分なんかが怒ってもなーという割と後ろ向きな理由だったりするんだけど、仕事については理不尽被ると自分の成績だったり労働時間に直結するのでガンガン意見を述べる様になりつつあり真逆である。

仕事以外は基本的に自我が薄まってきていて心配なのだけれど、それでもストレスというのは溜まるもので、ムシャクシャし過ぎて前日の真夜中に阪神戦のチケットを購入し、翌日定時退社をガツンとキメて甲子園へ行く。

1人でなきゃそうそう来る事もないからと思いつきでレフト外野席のチケットを取った。

6割5分の阪神ファンと3割5分のスワローズファンという空間でお互いの応援が凄く近くから聞こえる新鮮で、ちょっとやりにくい空気の面白い空間だった。

異常に野球に詳しい博士の様な小学二年生に伊藤隼人選手や鳥谷選手の問題点を伺うなどし、自分の捉え方がそう遠くないと答えあわせをして安堵するなどして過ごした。

僕が好きな大山選手については守備を褒めて貰えて嬉しかった。

試合内容は今年の阪神タイガースを象徴する様な投手見殺し型が板についた試合だった。バタバタと無駄死にするチャンスの数は常にポイント3倍の会員特典ばりの様相を見せ、ため息による風力発電でナイターの照明の電力が賄えそうだった。エコか。ため息つかせるのだからせめて実現して欲しい。ホームだからそれくらい出来るだろう。

相変わらず、凄いメンバーが揃っているというのにエゲツないくらい一般企業に通じるモヤモヤだったり虚しさを選手が体現してくれて感情移入してしまって普通に涙腺にくる。

若手選手や中堅選手の扱いが非常にダメ企業感がある。こんなものを観たくて来てるんじゃないとは思うんだけど、そんな選手たちが良いプレーをし、球場を沸かせ、良い顔をしているのを生で観たいという気持ちがあって時間と財布の隙あらば球場へ足を運んでいると言っても過言ではない。

感情移入し過ぎて野次がしんどい時もあるけど、これからも暫くはこんな感じで通うんじゃないかと思う。

負けるとどうしても皆同じタイミングで帰るので混み合う阪神電車に揺られ、飛び交うチームへの批判を盗み聞きしながら帰った。

一番面白かったのは「ヤクルトの応援歌の方がカッコイイのが嫌」でした。確かに子供の頃聴いていた高校野球の応援の選曲みたいでカッコイイよな。傘もつば九郎も可愛いし。僕は阪神の応援歌の方が好きだけどな…リズムが似てるせいか気を抜くと糸井選手の応援歌しか思い出せなくなるけど。

 

またー。