性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

ハーフマラソン感想(完走)日記

地元で開催されたハーフマラソンに参加してきた。

ジョギングをする時に距離やらペースを記録して使って達成感を得ようと思って(達成感を無しに走れる人がいるとすればそれは立派な才能かもしくは性癖です。知らんけど)アプリを導入したら、こっちの要求していたよりもハイスペックでキャンペーンに参加して走ったらスポーツ用品店のクーポンが貰えたり、大会を検索してそれにエントリー出来たり、大会参加者で同じアプリを使っている人と走破した距離をランキングで競えたりしてて完全に踊らされた。AI崩壊ってこういう映画なんじゃないかな(アプリはAIというよりGPSって感じ)と戦々恐々。俺たち皆、大沢たかおだよな。アプリに踊らされ、後者の機能を利用して調べた結果、地元でハーフマラソンがあるとのことでエントリーしてしまった。これまでそんなん参加したことがない。

学生時代の学校行事のマラソン大会は10kmくらいだったから倍である。距離も年齢も倍。つまり4倍くらいの大変さと言っても過言ではないのだ。バカなんだろうか。

若干危機感があり、当日までの練習は週に1度の10kmのジョギングと1度の15〜21kmと徐々に距離を伸ばしていくジョギングの週2回で構成した。危機感がなかったら多分10kmの練習しかしてなかったと思う。

二ヶ月くらいの間に合わせトレーニングでしかも絶対無理しないぞ、長い距離走るってしんどいのに怪我とかしたらもう意味解らない、必要性を感じなくなってしまう、家でアニメ観たい、コードギアスとか鋼の錬金術師とか観たいとゴネてしまう性格なので慎重になり過ぎた結果、本番と同じ距離を練習で走破したのはレースの一週間前という状態で若干の不安もあったものの、ペースは最初から最後まで1kmあたり5分半〜6分の間に収める事が出来たし、練習期間に弱虫ペダルをよく観ていたおかげか家の周りが坂だらけだったお陰か勾配でも一切タイムが落ちない特性があることも解った。クライマー気質(弱虫ペダルの自転車ロードレースで山道の登りに強い選手をクライマーと呼ぶ事を知ったので滅茶苦茶使ってる。マラソンが趣味の人に「僕、クライマーっぽいんですよね」って言ったら何それみたいな顔をされた)

そんな訳で準備期間は足りなかったのだけれど、15kmも21kmも走破後の疲労が全然変わらないしそのあと普通に生活も出来てしまう体力がこれまでの筋トレにより培われていた事も幸いして「これは何とかなるんでは」と珍しく楽観的に当日を迎える事が出来た。

 

地元である高槻市は、かの有名な向井秀徳氏の生誕の地(だけど一瞬で引っ越したので何の思い入れもないことがロッキンオンジャパンのインタビューにて発覚している)であり槇原敬之氏の故郷であり、あと何か数人の著名人の故郷である。ロンブーの騒動になった人とか。

便利で住みやすい街だが特に住民以外の印象に残らない、それが高槻市であると僕は思っている。超好き。高校生くらいの頃は「大阪にも京都にも入れてもらえないから独自発展を遂げたベッドタウン」みたいなdisり方を京都の人にされたり、「え?高槻って大阪なの?」と岸和田の人に言われたりしたんだけど、岸和田こそほぼ和歌山じゃねえか遠いんだよ!!とは地車が恐ろしくて言えず、積み重ねた伝統というのは本当に尊いものだなクソ…高槻と言えば古墳くらいか…ふるさと納税で古墳型クッションが返礼品にラインナップされているくらいしか笑うところがない、しかし笑いは各々の家庭やコミュニティであれば良い訳でネタになってしまう地元である必要など一体どこにあると言うのだろうか?いや、まあ面白いに越したことはないけど面白い土地って大体治安悪いじゃん。どっち取るかは個人の自由よな。

話が逸れているけれど、地元の、しかも7年ほど住んでいた場所の近所が会場になっていて滅茶苦茶見覚えがある中を走るレースである。

これ練習で走ってる近所をセルフで21km駆け回るのと何が違うんだろ、との疑念は交通規制のお陰で信号を守らなくて良いというメリットで何とか黙らせて会場入りを果たした。

体育館で着替え、陸上競技場のトラックをのんびり歩いてアップ代わりにし、マラソンが趣味の上司と合流して記念撮影をしたりしながら時間を潰し、出発式の間中、全然知らないおばさんに滅茶苦茶話し掛けられて集中する事も出来ず(別に話し掛けられてなくても集中するという発想は無かったけれどカッコつけたかったので書いた)、話題が駅前の百貨店に移ったあたりでスタートし、おばさんとは一瞬ではぐれた。運が良ければまた会おうぜと思ったけど、その後見かけることは無かった。おばさんも完走してたら良いけど。

 

レースは5kmを過ぎた辺りでお腹が空いてきて、昼ごはんに何を食べようか、でも上司も出走しているので一緒に食べる事になるんじゃないか、そしたら選択権はないのではないか、でも希望を聞かれたら素直に食べたいものを挙げられる様に考えておかねばならない、今週何を食べたろうか、最近食べたいと思ったものはあっただろうか、ファミチキ、いや買い食いじゃんもうそれ部活帰りの中学生かよ、上司も流石に引くわそれは、その顔見て僕も自分に引くわ、あー何かもう面倒だな、ラーメンとかでいいかな、お腹空いたな、ラーメン屋ならチャーハンのセットとかいいよな、ラーメン大盛りでチャーハンつけて、チャーハンの大盛りがあったらラーメンは並みのパターンで、餃子は別にいらないけどシェアしようって言われたら食べよう、ビールは流石にいらんかな、てかそもそもラーメンの可能性どれくらいあるのかな、パスタとか?定食屋とか?選択肢無限だな、いや待て、もし上司の家にお呼ばれしたらどうしよう、普通に嫌だな、平時普通にお邪魔するのは全然嫌じゃないけど21km走った疲労を引き摺ってまでお宅訪問したくないな、ていうか上司がそもそも僕なんぞ呼びたくないだろお前何様なんだよ我ながらビックリするわ、思い切り過ぎだよーこれランナーズハイ?ランナーズハイってやつ?それにしてもお腹空いた、さっきより本当にお腹空いた気がする、走りながらこんなお腹空く事ってある?空腹なのに食べ物のこと考えてるから加速してる?餓死するんじゃない?走りながら餓死?でも朝滅茶苦茶食べた上にプロテインまで飲んだのにたった5kmでもうお腹空くって何なの?燃費悪くない?穀潰しかよ、え待って穀潰しの穀が書けない、殻に似てるやつ、いやでもそもそも殻も自信がない、殻、殻かぁ、殻といえば卵、あ!オムライスも食べたいな、やーでも50過ぎた上司にオムライスが食べたいですとか言える?言えないよなー50過ぎでオムライス超いいじゃんポムの樹行こ?みたいになる上司に会ったことある?僕はないよ、ポムの樹めっちゃ好きだけど提案する勇気がないわ、やっぱラーメンだな、ラーメンしかない、みたいな事を考えている間に15kmを通過していてビックリした。

マジで有り難みが無さ過ぎて心底ビックリした。そんな不毛なことを考えながら15kmまで来れた意味が解らなさ過ぎて自分が怖い。全然疲れてないけど時計みたら練習よりペースが遅くてそりゃ疲れてないわなとなった。

そんな事よりも、もっと景色楽しむとか、道路の真ん中を走る爽快感に浸るとか、こんな赤の他人を応援してくれる沿道の人に手を振るとかすべき事はあると思う。

そこからは沿道の人に手を振ったり、ハイタッチを要求してくれる子供たちとハイタッチを交わしたり、阪神タイガースのユニフォームを着て走っている人が「頑張れ阪神!今年こそ優勝や!」と冷静に考えてランナーが一切応援されてない声援をあちこちで受けているのを観察したり、通った事のある道を走っている間は懐かしむなどして過ごした。

 

最後の2kmくらいになると、周りのランナーの人たちが最後の力を振り絞ってペースを上げるので、単純にスゲーと感動し、尊敬しながらマラソン自体が初参加であるので無理するのもなぁと変に冷静になってしまい、選挙カーの如く沿道の老人たちに優雅に手を振りながらのんびり走った。(最後の周りの皆さんの必死さが頑張りで声援に応えるものだとすれば、僕は単純に笑顔とリアクションで声援に応えるというスタイル選択の違いだと解釈して頂きたい。ただの言い訳であるが)

その姿を先にゴールしていた上司に見られ、余裕があまり過ぎている、優雅過ぎるとの指摘を受けた。確かにゴールしても練習よりも疲れておらず、このまま暫く走ってられそうだなという状態であり、まあ初回で「限界だ、もう動けない」みたいになると次回という気が全く起きない歪んだ性格なのでそう考えれば上手く走破出来たのではないかと自己採点した。

受け取った完走証に印字された記録は2時間11分。おっそ。練習よりも10分近く遅い。

流石に2時間10分を切れなかったのは少し悔しかったけれど、単純に練習が足りなかったなぁという印象なので、来年も何かしら走るならちゃんと練習しようと心に誓った。

心臓も脚も大して疲れていないので背筋をもう少し鍛えれたらもっと効率よくタイムが伸びる気がする。

ボランティアの男子中学生がバナナを配ってくれていて、「愛情一杯のバナナです!」と言ってくれたのを受けて「BLかよ」と思ってしまって申し訳ない気持ちになった。

上司と感想を述べるなどし、上司が探して決めてくれたラーメン屋で何と御馳走になってしまい(レースまでも色々気にかけて下さった上に食事まで御馳走して頂くなど本当に宜しいのですかという気持ちでいっぱい。そしてそんな流れになると思ってもなく自分で払うつもりでラーメンに大盛りチャーハンを注文してしまい腹もいっぱい。何から何まで有難うございました。仕事頑張ります)、何か走っただけなのに至れり尽くせりで帰宅してしまった。

何かもっと過酷な感じを想定していたので、せめて来年もこのマラソンに参加して、今度はちゃんと目標タイムを設定して頑張ろうと思う。

 

届いた「ギャル医者あやっぺ」を読んでニヤニヤしてからこれの日記を書いている。

とても面白いので是非お勧めしたい。

ラソンは別に人に勧める感じではない。僕は楽しかったけど。

文字数がフルマラソンくらいあってビビる。(4219文字)

 

またー。