性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

ライブを観る前後に有酸素運動していた話。

先日、T.M.Revolutionのライブを観に滋賀県守山市へ行った。
滋賀県の各所で20以上の公演を行うツアーで、日程的には昨年で終わるはずがコロナ云々で延期となってしまった公演である。
土日公演が平日になってしまった会場もあるようでアーティスト側もお客さん側も大変な調整を強いられており、1人でも多くのお客さんが無事にライブを観れて欲しいと心から願う次第。
僕は通常日程でもド平日の木曜日の15時オープン、16時スタートというゴン攻め(流行語大賞ノミネート作品)だったものが別月のド平日の木曜日の15時オープン、16時スタートにスライドしただけなので「どっちにしろ有給休暇取得だなぁ」で済んだので特にダメージもなく準備が出来た。
会場となった守山市民ホールは守山駅から徒歩だと30分。他の会場が駅近なので前日まで油断して調べていなかったが、中々の距離である。
とは言え路線バスが充実しているので安心だなと結論付けて当日を迎え、守山駅の真ん前のセブンイレブンの店内に設置された改札に滅茶苦茶ウケたりしながら守山の地に降り立った。
昔JRの駅にTSUTAYAブックオフに直で抜けられる改札があったな、今もあるのかは知らんけど、と思い出しながらバスターミナルで時間を確認すると、開場まで30分余裕がある。
折角調べて安心していたもののバスに乗ると早く着きすぎるので会場まで歩くことにする。
この日の守山市はとても風が強かった。
広大な琵琶湖にほど近い町はどこも風が強いのかも知れないが、それにしたって滅茶苦茶風が強い。
T.M.RevolutionのMVのオマージュかなんかかと思うほどの強風で、進学塾のチラシがアニメにおける強風の表現そのままに飛んできて紙が凶器になる瞬間を目の当たりにしたり、おじいちゃんが漕いでいる自転車が横倒しになりそうになるのに遭遇したりと大変エキサイティングな行程。
あまりのエキサイトっぷりにバス停に戻ろうかと思うものの、会場にたどり着けば開演までド暇で座りっぱなしなんだからこれくらい頑張ろうと根拠不明のやる気で乗り切った。
ライブは素晴らしく良くて、VOTEをコンセプトにした演説から始まりコーナーごとに明確なジャンル分けをしつつ圧倒的統一感でもって最高を更新し続けた2時間と少し。
あっという間だったのに大満足だった。
昨年、ツアーの序盤を観た時よりもキレが上がっているというか、セトリの再現度が一段上がっている様な気がした。
大変元気を頂いてしまい、有り余るも18時過ぎ。
最寄駅までの臨時バスまで用意されているホスピタリティの高さに愕然としつつ、思いつく。
これだけ元気であれば、走ったらこのバスより早く駅に到着するんではないかと。
終演時間の早さ及び駅からは暫く電車でのんびりであることも背を押して、深く考えることもせず走り始めていた。
寒いくらいが丁度良いなと走っているうちに、算数の教科書に載っている文章題の主人公のシチュエーションではなかろうかとふと思う。
Aくんは市民ホールから時速10kmで2.1km先の駅へ向かっています。時速40kmで進むバスが5分後に市民ホールを出発した場合、どちらが何分先に駅に到着するでしょうか(配点5)
この手の問題を解く際に、いつも腑に落ちないポイントがあった。どうしてAくんはバスに乗らなかったのか。問題を用意する為に走らされていたのかと考え、引っ込み思案だった僕には見せ物になる為に走るという選択がキツ過ぎた。感受性を発揮する場面を間違えている虚しい義務教育の思い出。
でも今なら解る、AくんはT.M.Revolutionのライブを観た後だったんだ、と。
無事にバスよりも早く駅に辿り着き、電車を待っていると文章題についてあれこれ考えてしまう。
「問題の収録の為にカメラ入ってますよ」とかそもそも「コレ問題になりますよ」とAくんは最初に説明されたんだろうか。時速10kmというスピードからして聞いていないんじゃないかと思ってしまう。言われていたらもっと頑張ったんじゃないだろうか。それとも速度を平均時速10kmにしてくれと指定があったんだろうか。
聞かされていなかったとした場合、芸人さんへのドッキリでオフカメラでも面白くあれと言われるプレッシャーと同じではないかと思ってしまう。
職業なのに生き様を求められてる感じ何なんだろう。
好きを仕事にすると人生単位でそうあることを求めてくるのは何故なんだ。
そんな事を考え始めてしまい、世の中面倒が多いなぁと溜め息をついてから楽しかったライブを丹念に反芻しているうちに電車は最寄りに到着。
また観られる様に頑張って働かなくては、と思いながら就寝。


またー。