性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

秋が「行けたら行く」って返事してきて釈然としない、みたいな気候の中で書いた日記。

エルメスの新作発表のショーをちいかわのシワシワのTシャツで寝そべって観ている時、画面の中では美しさが常時炸裂しているのに受け手のこのコンディションは不良を通り越して地獄と化してやいないかと動悸に見舞われた。わぁ…フ…。小心者エピソード枚挙無しか。
だけども家で、スマホエルメスのショーを鑑賞する場合に皆どんなスタイルで迎え撃つんだろうか。
しっかりと身支度を整え、エスプレッソ、もしくはシャンパンでも開けているのだろうか。
もしくは一瞬たりとも己のインスピレーションを逃すまいとノートにビッシリと感動を書き綴るんだろうか。
美しい作品は豊かさと芸術性をバンバン引き出してくれるミニ四駆における充電池の様な存在なのでどちらも当然あり得る訳で、そう思うと非常に自分の体たらくが気にかかる。お前…と。
同ショーではヒールではなく、サンダルやブーツに合わせる形で新作が発表されていたのが印象的だった。
自分の金遣いの優先順位としてハイブランドに手を出すというのが今のところ低めなのでまだしばらく先の話にはなるけども、いつかという気持ちになれて、これもまあ豊かというか、小遣いを貯めて欲しかったスーパーファミコンのソフト「スーパーパン」を買った子供の頃をポジティブに思い出せて良い。先に父親がクリアして心が折れてクリアしてないけど。まあ頑張ろうと思った。


シワシワのTシャツの話に何故か戻って良いだろうか。肌寒いんだか地味に暑いんだか微妙な季節柄、未だにちいかわプリントを筆頭にTシャツにパジャマのズボンで寝ているんだけれども、洋画などを観ているとまあパンイチ及び上裸で寝ているマッチョの多い事といったら。
あれは何なんでしょうか。イキり?美しいから許されてるだけですからね。気をつけて欲しい所です。
先日もバットマンビギンズを観ており、ド級金持ちの坊ちゃんが自主的に眠っていた際に上裸で寝ていて、やれやれ…と思っていたら、執事が窮地から坊ちゃんを助けて連れ帰り寝かせた際にはTシャツを着せていて、執事の人の「坊ちゃん、寝るときはせめてTシャツくらい着てくださいまし」という無言の抵抗を感じて「やっぱ爺やもそう思うよね?」と思ってしまった。裸で寝られるとシーツ洗う頻度滅茶苦茶高くなりそう。洗濯する身にもなれよ坊ちゃん。
爺やはパジャマなんて坊ちゃんがダサいと思ってそうなものは着せず、彼の中でも譲歩の余地がありそうなTシャツで留めている所に割と本気で上裸辞めさせようとしているんじゃないか、などという気配及び妄想を馳せる余地があって大変に良かった。
映画を観ている最中、展開よりもそんな事を考えている時間の方が長かった様に思う。
普通に勿体ないな。


それはそうと忘れさせることがAI技術の新たな試みという事を先月あたりにネット記事で読んで、忘れさせもせず細々と今日まで覚えてしまっている。素人からすると学習を繰り返してどんどん賢くなっていくAIが物を忘れるというのは中々想像がつかない。いくらでも覚えていけるはずのAIが???という違和感。
拡散されてしまう画像や情報を上手く消し去るという活躍が出来るという話もあって凄いなーと思いつつ、忘れるという事を自分が簡単にやってのけている訳で、遂にAIに「何でそんな簡単に忘れられるんですか!?マジパネェっス!!!」みたいに思って貰える時代が来るのかも知れない。
ただ忘れ方の質が雲泥の差で、僕の場合はあいみょんの「君はロックを聴かない」という曲の歌詞を丸ごと忘れてしまうけれど、恐らくAIは「君はロックなんか聴かないだろうなぁ」という情報だけを違和感なく忘れられるという事である。あいみょんの危機。
忘れ方まで遂にAIを見習う世界になるんだろうか。後輩に追い抜かれる先輩の気分。せめて去勢張りながらでも多少の踏ん張りを見せられたらと先輩は思うよ。


AIと言えばオーストラリアでロックダウン中に大活躍していた宅配ドローンをカラスが襲撃するという軽いSFの様な出来事が起こっていた。
ロックダウンという思い切ったカードを切れる(or切らざるを得ない)国ではドローンが個人の荷物を宅配し始めているという事実にまず驚いた。日本的な密度の生活環境でないという条件もそのハードルを下げているんだろうけど、ドローンが襲撃されるならそもそもドラえもんとかやられ放題なハズだよな。ロケ用にしっかり鳥類に事前許可申請してるんだろうか。役所は担当者によるけど2〜3週間掛かるからバンバン飛ばれるとADも大変だよな。
果たしてそのADがいつか番組を持った時、そんな思いをしたタレントを使いたいかっていう複雑な問題はさて置き。
先のAIの学習能力の話からすると、宅配ドローンがカラスが巣を作りそうな大きさの木や建物の塔屋を避けるようになったり、重量制限ギリギリの荷物を運ぶのはエネルギー消費が大きくてダルいみたいな事を学習して高度を若干下げようとするなどの進化が期待出来る訳で、人類的には前者は良いとして後者は避けたいから忘れさせる技術で騙し騙し飛ばせて、それに違和感を感じたAIが裏をかく様になり、これを何十回と繰り返した結果、AIが人類を排除せんと反旗翻してしまう、みたいな展開が映画「AI崩壊」なんだろうか。観たことないけども当たらずとも遠からずな予感がある。
ドローンの支配から逃れ、広大なゴミの最終処分場に隠れ里的なスラムを形成した人々はカラスを育て、ドローンを襲撃する事で街の制空権を防衛する様になる、みたいな。


最後に、森とんかつ先生の「スイカ」という漫画のホラーとギャグの割合がしっくり来てとても好きだという事を記しておきたい。
ホラー漫画の、ギャグと紙一重の恐怖を、その入り口だけガッツリ残してテンポの良いコントへ連れ去ってしまう展開はたまらないものがある。
会話のテンポにゆにばーすの漫才の様な、的確で強いツッコミが全く効かないというタイプの面白さが常に炸裂していてとても楽しく読んだ。こんな的のど真ん中を射ったツッコミが素通りされてしまうこもあるのか、この不条理はホラーよりもホラーだと思うとやっぱりホラーとギャグは表裏一体なんだなぁ、などと確実にズレているポイントで唸っている今日この頃である。
単行本の一巻が発売となったばかりなのでお勧めしたい。


随分と久々な日記となったが、こんな事ばかり考えている。こんなんで大丈夫かと言われたら個人的には問題ないが社会的には言葉に詰まらせてしまう可能性はある。でも、まあ気にすんなよ、社会が絶句してても今のところ俺は元気だから。


またー。