性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

特筆する程ではない生き辛さを抱えた人選手権。

富山ソフトセンターのYouTubeアカウントで公開されている狂犬病の集団予防接種会場のホッコリした密着動画を毎回楽しみにしており、最新回もほんの少し身体の強張りが解けるかの様な感覚になりながら有り難く観た。
その後、YouTubeのトップに戻ってリロードした際にオススメされた動画が「マルチ商法の勧誘めっちゃした人を表彰する為の授賞式におけるスピーチ動画」だった。
何で?
YouTubeは僕にサイコパスの才能があるとでも思ってんのか?
狂犬病集団予防接種→狂犬病集団→社会の狂犬病集団→マルチ商法集団的な思考の発展?どういう学習?土遊びから地雷埋設まで連想する地獄のchatGPTか?ハリーポッターの読書感想文をchatGPTに書かせた小学生のニュースを思い出した。(まあそれは地獄というか発展により生じた課題みたいな話だが)ChatGPT まるわかり “異次元”AIの衝撃 教育やビジネスへの影響は? | NHK | WEB特集 | AI(人工知能)
試しに動画を再生してみたら爛々とした目に張り付いた笑顔で「すごく」という言葉を口癖に挟みながらお世辞にも十人以上の友人・知人を騙してお金を稼いだとは思えない語彙力で感謝を述べており、人前で話す時の己の下手な組み立てを思い出して共感性羞恥心で泣きそうになってしまった。
可愛いワンちゃんたちと、ワンちゃんたちを大切に思う飼い主さんたちの幸せな時間をお裾分けして貰えて澄んだコップの水になんて泥を投げ込んでくれるんだ。
また長い時間をかけて濾過していかねばならんが、世の中にはすぐ近くにこういう側面があって、これまで運良く巻き込まれてこなかったのだから気を付けないとな、と思う事でせめてもの糧にしたい所である。生き辛い性格である。


これも生き辛いエピソードで恐縮だけれど、長年通っている美容室にカットの予約を入れる際、ストレス発散によくヘッドスパを一緒にお願いする。
15分コースと30分コースがあり、パソコンの画面を毎日8時間凝視するデスクワーカー故に頭がガチガチに凝ってしまう(肩は日頃の筋トレである程度はほぐせている)ので30分コースをいつも施術して貰う。
ただ、こんなガチガチに凝り固まった頭皮を30分も力を込めつつ繊細にこねまわして貰うというのは対価を払っているとしても段々と罪悪感が湧いてくる。
小心者にしたって捻じ曲がった独善性なんだけれど、抱いてしまうんだから仕方がない。
体感で20分過ぎた辺りで完全にコリがほぐれた気がするので「その辺でやめて貰っても大丈夫ですよ…?」という気持ちになってしまう。
だったら15分でいいやろとなりそうなものだけれど、15分だとほぐれないんである。
心の中で「そろそろほぐれろよ!凝りいい加減に懲りろよ!」と説得を試みても何の効果もない。
プロの施術に出来ない事が素人の呼び掛けのみでどうにかなる訳がない。
身体は正直とはこの事か。
20分を過ぎ、状態が正常になったとて、そこで止めてしまうと担当して下さったスタッフさんにどう言葉を尽くしても「自分の施術に何か問題があったんだろうか」という疑念は払拭出来ないだろうし、そんなものを植え付けたくないのもあって「そろそろ力抜いて貰っても良いと思います」みたいな事すら言えないでしっかり30分を迎える。
何でこんなに地味な方向で生き辛い性格をしているんだ。もっと尖った感じの方がまだ対策も取れそうなものである。
生き辛い性格なので更にもう一つ問題点があって、その美容室のシャンプー台がオシャレ全振り故にリクライニング機能などがなく、自力で身体をスライドさせて倒すスタイルなのだけれど、これが何度やっても苦手で心地よい体勢が取れた試しがない。
いつも足が変な突っ張り方をしたり、腰が妙に浮いてしまったりして30分どこかを鍛え続けている様な状態になってしまう。
随分と通い、店長と飲みに行ってしょうもない話をする間柄にまでならせて頂いておるというのにこれを一度も言えないでいる。
何なら他のお客さんが「この椅子難しいですね!」と笑っているのを見かけて「わー!僕に言えない事をそんな簡単に!!!」という羨望の眼差しを向けてしまう経験すらあった。
もう半分筋トレだと割り切っているので、せめて筋を痛めたり足をつったりしなければ良いなと思っている。


更に、生き辛いと言えば、今日も服の試着で勝手に落ち込む出来事があった。
仕事の表彰で貰ったまま忘れていたギフトカードが出てきたので服でも買うかと百貨店に行って、良さそうなポロシャツがあったので試着させて貰おうとお願いしたら、試着室内の靴を脱ぐスペースが滅茶苦茶狭く、かと言って試着室の外に出すと室内にあるそのスペース分だけ靴が遠くなってしまうという状況に直面した。
どうしようと思いながら「とりあえず室内にスペースがあるんだから中に靴入れるか」と靴を入れて扉を閉めたんだけど、肝心の試着する服を貰い忘れるという事態で、もうこの時点で「やってしまった…」と思っていたんだけど、試着を終えて着替える前に「やっぱり靴は外に出しといた方が良いな」と室外に置いたら今度は想定以上に遠くてしゃがみ込んで手を伸ばして靴を回収する羽目になり、「どっちが正解なんだこれ!」と勝手に迷宮入りしてしまい、どっちも誰も気にしない事なのに何故こんな苦悩しているんだ、こんなキャパじゃ年金の事とか考えたら発狂して受給前にどうにかなっちゃうんじゃないかと気落ちしてしまった。
その癖、気に入った服が見つかって無事買えた事で「苦悩のハードルが異常に低くて逆に幸せ者なのかも知れない」とすら思いながら会計を済ませてしまえたので、もうマジで自分のことがよく分からない。ネガティブなのかポジティブなのかどっちなんだ。


最近、芸人の吉住さんのラジオを聴いており、吉住さんが生き辛さと気の強さを併せ持ったキャラクターがとても素敵で、自分の上位互換みたいな気質なので凄く参考になり、浴びる様に接種している。
恥ずかしさに悶絶しているエピソードも、苛立ちを覚えたというエピソードも、それぞれのポイントも滅茶苦茶共感が出来る。こんな面白い方が自分と同じスイッチを持ち合わせているのかと思うと励まされる気持ちである。
ホニャホニャした話し方で、でもトーンのまましっかりぶっ飛ばすぞという握り拳精神を忘れない吉住さんの様に、僕も頑張ってやっていきたいと思う。
最初から最後まで何の話なんだこれ。

生き辛い性格をしてるのでその手のエピソードに枚挙にいとまがない。繊細と言うには雑過ぎる。


またー。