性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

何も起こらない平凡な盆休みの記録②

Spotifyでたまたま見つけたtakayoshiさんの楽曲がどれも良過ぎて延々と聴いている。

どの楽曲もシングル形態で配信リリースされているのでまだ印象が掴みきれない部分はあるんだけれど、凄くスッキリした尺と展開で滅茶苦茶気持ち良いポップロック、という感じでアメリカのポップロックが好きな人やビークルが好きな人なんかにお勧めしたい気持ちで一杯。

自力で見つけられない素敵なアーティストを知る機会を貰えるのはサブスク契約の一つの魅力と思いつつ、自分のお気に入りから予測されて「こんな感じ好きじゃない?」と差し出されている感覚に一抹の「そんな単純じゃないんだけどな」もあってややこしいお年頃である。

音楽の前では一生終わらない思春期を過ごしている気がするし、失礼ながら人を見ていてもそんな印象を受けることがあるので、やっぱり音楽って凄いなと思う。隠したものが隠せなくなる感じ。

 

8月12日(土曜)

朝の5時半に目が覚めて、遠出の予定はないのに台風の進路と天気を憂いながら興味の赴くままにYoutubeをザッピングする。

天気のことなど運次第、帰省や旅行に影響を及ぼす可能性がある人に比べれば考えることは少ないはずだと言い聞かせて散歩に行く。

サザエさんに登場する伊佐坂先生は頻繁に散歩中の姿が目撃されているけれど、朝から容赦なく30度を超える現代の夏においても編集者から逃れる為に散歩へ出かけるのだろうか。危険な暑さですよとアラートまで鳴らしてしまう気温を彷徨うことで得られる束の間の自由と執筆活動であれば後者を選びたくなるかも知れないけど、物書きを筆頭に何かを表現することを生業としている人たちにとっては、この暑さの中で感じることや考えること、見かける物事が全てインプットになるのかも知れないし、だとすれば自分も汗をかきながら歩いている中で何か気付きというか、持ち帰れる発見があればいいなぁ、などと思いながら歩いた。

得られたのは朝マックのクーポンで数十円浮かせる代わりにドリンクのサイズ変更が出来ないくらいなら、普通にオーダーしてドリンクをLサイズにサイズアップした方が満足感が高い、という事だけだったけれど、これはまだその手の情報収集に不慣れな故の結果と信じて今後に期待、ということにしておきたい。

散歩のプロへの道は長く険しい。

お盆休み前に配信チケットを購入していた吉住さんの単独公演「ティーカップを、2つ」の視聴期限が14日に迫っていたので、一度観ていたのだけれど折角なので再視聴した。

吉住さんのネタには「思ったことをハッキリ主張する人」が出てくるので凄く励まされる。

それもご意見番的な、ねじ伏せてやろう、論破してやろうみたいな物じゃなくて、単純に自分が思ったことを「私はこう思うんですけど!」と主張するのがそ凄く好きだ。勿論、ピン芸人という形式上、そうしないと話が動きにくいというのもあるんだろうけど、自分のような根の暗い人間が感じた事のある違和感に対し、受け入れられるかどうかをすっ飛ばして思うことを投げ込んでくる姿には笑いながらもグッと来るものがある。

約束を守ることに絶対を求める人のネタ、愛犬家を目指す人のネタ、縁結びの神社を運営する人のネタなど、どれもそれぞれに感じる違和感を最大限に膨らませてそれに対しての主張をハッキリと主張している勇姿(と呼んで差し支えない迫力)を是非色んな人が目撃してくれたらいいのにな、と思う。

休み中に読もうと思って購入した原田ひ香さんの「三千円の使いかた」を読み始める。

感想は読み終えてから述べたいけれど、さっきまで観ていた吉住さんの配信がチケット代とシステム利用料を含めると三千円近いので、少なくとも満足感としては有意義な三千円の使いかただったのではと胸を張れており、自分なりの三千円の使いかたを持った上で門戸を叩く事ができたのではと自負している。

 

8月13日(日曜)

「三千円の使いかた」を読み終える。

お金を貯める事と遣う事は同じくらい価値観が試されるし難易度が高い行為なんだけど、人とその感覚に差があることをあまり大っぴらに話せない繊細な問題なのだな、ということが改めて感じられる。

そもそも「お金を貯める事と遣う事」が同じくらい難しいと感じている自分の様な人もいれば貯める事が難しい人、遣う事が難しい人もいて全員別に間違ってないというのが更に口にする難易度を高める。

ただ大前提として、生きていく為には金がかかる世の中であるので、やっぱりお金を貯めるという事の大切さ、自分のビビりな性格を少しは褒めて、また認めてあげたいなと思ったと共に、先の話だけどそれを取り崩していく事へのシュミレートもしていかないといけないと思った。

基本的に大した目的もなく漠然とこれくらい貯めたいという気持ちで来ているので、案外計画的に遣う方が難しい気がしている。

物語の内容的にはシンプルなファミリードラマで、貯蓄をベースに話が進むおかげか話が逸れずに気楽に読めた。

自分の身にも置き換えられるお金の話で肩肘張らずに楽しく読めるというのは凄い事かも知れない、と感じた。

感覚的には姉妹のお姉さんの堅実に、目標を持ってやっているけれど、それが正しいのかどうか、今を犠牲にして貯蓄しているんじゃないかみたいな葛藤は自分に重なる部分が多くて、周りからも堅実に見えているであろう分だけ余計に気負って「そうあろう」と振る舞ってしまう部分がリアルでズンときてしまったけれど、フィクションだろうと人のそういう姿に自分を重ねることで自分に対して感じる部分がある、というのは良いことだと信じたい。

スーパーで買い物かごに物を入れるときは全部ざっくりだけど計算しているし、大体カゴいっぱいで幾らになるかも感覚が出来上がっている。自分を貧乏性だなと思っていたけれど、褒めてあげたいなと思う。

読み終えてからは高校野球を観ながら筋トレをしたり、降雨中断の間に昼寝をしたりした。

雨が降って試合が止まったので寝始め、起きてもまだ中断していた。1時間半くらい中断したらしいけど、その中で最後まで勝つか負けるか分からない緊迫の試合を繰り広げた両チームが凄すぎる。寝ていただけの自分が恥ずかしくなった。

クラーク国際は負けてしまったけれど、投手の新岡選手がプレートの位置や腕の高さなどを駆使して器用に、それでいて140キロのストレートを投げ込んでくる上に打順も3番という破格の活躍に目が釘付けだった。

翌日は生観戦の為に早起きするので早寝。

 

またー。