性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

集団予防接種英雄伝(OVAシリーズ)

三度目のコロナワクチンの接種予約をようやくしたは良いのだけれど、三度目となると当日を指折り数える様な緊張感もなくうっかり忘れてしまうのではという気さえしてくる。市町村の接種は未だ大繁盛なのか、それとも数が少ないのか一向に予約が取れず、結局都道府県が実施してくれている大規模接種会場で予約を取った。
複数の選択肢を与えてくれて本当に助かるし、沢山の方が関わってくれるから可能なのだと思うと頭が下がる。どこに、いつ行っても凄く丁寧に接して下さる。
とは言え、うっかり忘れそうで当日まで何度かスケジュールを確認し直す。
そこまで有り難く思っているのに行くのが面倒だな(行くけど)と感じてしまう自分を奮い立たせる意味でとやまソフトセンターが取材されている犬の狂犬病予防注射集団接種シリーズの動画を片っ端から全部みた。
このシリーズは犬と飼い主さん、獣医さんにリスペクトを欠かさず、狂犬病がどんな恐ろしいものなのかも優しく説いてくれる非常に真摯な映像で、注射に挑む犬の喜怒哀楽と人間たちの微笑ましい姿を沢山提供してくれる上、割と撮影者及び編集者の犬愛がダダ漏れで本当に良い。
あわよくば自分は先生や看護師さんやスタッフさんたちからこの様な存在なのだと錯覚出来れば接種日を指折り数え、張り切って行くことが可能なんだけども、流石にそこまで強靭な自己肯定感を持ち合わせておらず、伸び代もそもそも無さそうなのでその視点ではさっさと諦めた。
とは言え今後も4回目の接種(機会あるのだろう。多分。その頃にはどんな世の中になっているんだろう)やインフルエンザの予防接種、果ては採血の時にも見返して主に勇気を奮い立たせようと思う。
当日の集団接種会場は絶え間なく人が来るものの工場のラインの様にスムーズに流れ、あっという間に終わった。ゴールデンウィーク前がピークだったんだろうなぁ、と思いつつ、それでもこの大きな会場を抑えて運営していくのは流石に税という気がした。納得いかない使われ方も多いけど、恩恵もある。
診察を担当してくれた先生が挨拶がてら「ダイナミックで良い名前ですねぇ、どなたがつけて下さったんですか?」と超ありきたりな名前を誉めてくれてビックリしてしまい、祖父につけてもらったのに間違えて「祖母です!」と答えてしまったのでその後訂正するのも変だしで祖母の話を暫くする事になった。祖母は幾つで亡くなったんだっけ、戦時下に米求めて蔵に討ち入りする時に特攻隊長だった話がウケた。
接種後の休憩タイム中、「ダイナミックで良い名前」の定義が先生と自分で解釈が違ったな、とぼんやり考えた。やっぱ豪とか剛とか大地とか海とか空とかそういうのがダイナミックで良い名前だと思っているので「褒めてもらえたのに納得いかないの切な過ぎるな…」と待機時間一杯自分の器の小ささを呪う時間と化していて有望な呪物、とは言え呪術廻戦では噛ませにもなれないレベルという塩梅だった。
熱は出す、身体が極端に怠い程度の為に馬鹿正直に出社してしまい副反応が出た時に付与される特別休暇を使い損ねる。
怠いは怠いものの、その身体でわざわざ出社したのでとんぼ返りも悔しいし、午後くらいから「あ、熱出て来たかも!」などと供述してユニクロとスタバでも寄って帰ろうと思っていたのにあっさり忘れて定時までバタバタしてしまった。
貧乏性を拗らせてまた一歩最悪に近付いた気がする。
掘り尽くしたと思っていた銀河英雄伝の外伝に観ていないシリーズがあって歓喜し、少し持ち直す。
ボンヤリしたビジュアルの中年軍人さんたちが毎度毎度自然でエグい愛らしさ。
80〜90年代にこの作品で開く予定のなかった扉を設置された挙句に蹴破られた人たちが回り回って僕の好きな世界を作ってくれているんだろうな、などと何視点なのか解らないことを考えている。


またー。