KANA-BOONの「サクラノウタ」のイントロがどうしても「ライ麦、ライ麦、ライ麦」とコーラスが入っている様に聴こえて仕方がないまま6月に突入してしまった。
部下に聴いて貰うと「代引き、代引き、代引き」に聴こえるらしく、また別の部下にも聴いて貰うと「左向き、左向き、左向き」に聴こえると全員異なる主張を展開し、どう考えても誰も歌詞に関係ないワードで聴こえているにも関わらず自身の説明が正解だと一歩も譲らないので別の同僚にも聴いて貰った所「曲の後半でひらり、ひらり、ひらりって聴きやすいコーラスが入ってるから『ひらり』なんじゃないの？サクラノウタなんでしょ？」と3人に対して心底呆れた調子でため息混じりに教えてくれた。
確かに3分20秒を過ぎたあたりでクリアに「ひらり、ひらり」と聴こえる。
僕ら3人はつい先程まで「ライ麦は桜と同じく属性が植物なので僕の方が有力」だの「桜を見てた子を左側から見て恋に落ちた可能性がある」だの「代引きって最近使ってないから妙な切なさがあるし花が散る様と遠くないはず」だの歪みあっていた癖に、どう聴いても正解である同僚に対して結託して「いや、別のところから答えを引っ張ってくるなんてズルいよ」と謎の申し立てを行う始末。
そりゃ心底呆れられてしまうわな。
桜の季節はとっくに過ぎたのに疑問の花は咲きっぱなしだった僕らもようやく次の季節に進めるってもんだ。次はどんな謎が、僕らを待ち受けているんだろうね。自力で解けてから言えよな。
それはそうとTwitterの広告欄に何度も登場した漫画「闇バイト:逃亡禁止」を仕事疲れの息抜きに買ってしまった。
広告戦略恐るべし、である。
この他にもブルードゥシャネルのパルファムを買ってしまった事もある。
随分と闇バイトとシャネルの組み合わせのグレーゾーンというか、反社っぷりに心がザワザワしてしまうけれど、前者の「闇バイト:逃亡禁止」は今社会問題となっている闇バイトとは一線を画すオカルト的な要因での高収入バイトを指すし、後者のパルファムは本当に気に入っておりリピートする予定であるし、ティモシー・シャラメ氏がイメージキャラクターを務めているのだから粗相ない様にせねばならない。インタビューでウェーブがかった髪の毛を褒められていたのを読んで「香り関係ねぇ」とおもったのはここだけの話である。
兎に角、おかしなニュアンスになどしてはならない。
「闇バイト:逃亡禁止」は普通に怖いんだけど、特に解決も解明もしない、何故なら命が大切なので危に近寄らずですわ、というスタンスが非常に今っぽい。しっかり優先順位というか分別がついていおり、安心して読める。
怪異が怪異のままというのも、まあ鬼の手持ってる地獄先生じゃあるまいし個人ではどうしようもないんだから打つ手ないよね、と案外モヤモヤしないもので、その感覚を含めて新鮮である。(個人差はありそう)
ちょっと前なら貞子とか伽倻子とか、主人公ですら大体バッドエンドであるから、良い時代になったものである。
命を大事に。
またー。
