通い過ぎてしまうという理由の一点突破で吉野家を筆頭とした牛丼チェーンをなるべく視界に入れない様に過ごして数年。
春とヒコーキの土岡さんが人間の感情を取り戻すほどの賛辞を贈られているのを見かけて気になっていた松屋のうまトマハンバーグを部下に誘われて食べにいった。
ランチでもなく、終業後に何故か夕飯に誘って貰えたことの喜びも手伝って完全に浮かれてしまい、冒頭の警戒を呆気なく撤回してホイホイとついていってしまった。
うまトマハンバーグと入力すると予測変換に「馬と魔ハンバーグ」と出ることからもかなり危険な料理であることは陰謀論的には明確である。(きっと陰謀論者であればそれらしいストーリーをでっちあげるだろう。当方その技術がないのであっさり諦めるが)
結論として味が濃くてハンバーグも大きくて最高で滅茶苦茶テンションが上がってしまった。幸せって色々種類があるんだろうけど、味の濃さとボリュームというタッグが提供してくれる満足こそがこの世で一番簡単に手に入れられる幸せなのかも知れないと思いながら食べた。
お昼休みと違い、空いた店内で時間に追われることもなく、ゆっくり食事をしながら色々話をしたり聞かせて貰えたりして、自分の身に余る光栄な時間だと思った。
後輩が自分に進んで思いつきであれこれ話してくれる未来が存在するのだと思うと、社会人を頑張ってることは無駄じゃないよって過去の働くことに疲れてしまった自分に伝えたい気持ちになったが、働くことに疲れてしまった自分の出現率がかなり高く、該当人数が3桁を超える為、そこまで回る気力もないので伝えることは断念した。
その時々に好きだった音楽とか聴きながら頑張って欲しい。
妙なSF視点の話になってしまいそうなので戻すが、今回の件で僕の中における松屋の位置付けは牛丼チェーンではなくハンバーグ屋さんになってしまった。
それくらい美味しかった。本当にありがてぇ。
ボーナス支給日が近く、想定以上の額を獲得してしまった場合、堰を切る様にうまトマ通いをしてしまいそうで怖い。自制心を今から急ピッチで育てないといけない。
馬の速度で魔のハンバーグを求めて訪店してしまう様から「馬と魔ハンバーグ」と名付けられたとされている、みたいにならないようにしたい。
それはそうと最近は実にPK shampooづいている訳だけど、合間にポツポツと他も楽しめている。
mudy on the 昨晩の「CLIMAXXX」の終末っぽいギターエフェクトに心の中の大学生が歓喜している。ここまでコテコテにブチかましてくれるインストは劇伴とは違う単独完結型の熱量があって楽し過ぎる。
他にもはしメロさんの「yosumi」の「四角を合わせたらしあわせの終点って見えるのかな」というフレーズに驚愕した。毎回とんでもない曲が出てくるなと思っているが、今回も折り紙的な祈りをポップに仕上げる様に度肝を抜かれている。
やっている事は全く違うけれど、はしメロさんに驚く自分のリアクションは、上坂あゆ美さんや鈴木ジェロニモさんと驚いている時と同じなので、自分の中ではしメロさんは「言葉の人」なのかも知れない。
あとは千葉雄喜さんの新譜「永遠」がかなり想像と違う作品でビックリしてしまった。率直な言葉選びであくまで事象として捉えているかの様な荘厳さもある視点で、人工的なナチュラルさのあるトラックで統一されてる感じというか。
宇宙コロニーの中にある管理された自然みたいな印象を抱いている。万博のパビリオンの外観と展示の妙なバランスのことも思い出した。まだ何がどう良かったという感想を述べるまで聴けていないので、繰り返し聴きたい。
またー。