性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

7月に聴いた音楽のまとめ。

7月に聴いたやつの中で良かったやつをまとめたやつーです。

 

Kendrick Lamar/DAMN.

エグザイルみたいな兄ちゃんのクラッチバッグにボロボロの資本論

 

A Tribe Called Quest/We Got It from Here…Thank You 4 Your Service

荒木飛呂彦みたいに老けないギャング。

 

A Tribe Called Quest/PEOPLES INSTINCTIVE TRAVELS AND THE PATHS OF RHYTHM

民俗学の権威、ヴィレバンでバイト。

 

X/BLUE BLOOD

入学当初怖かった3年生もアルバムを見返すと可愛いものよ。

 

PUBLIC ENEMY/New Whirl Odor

聴いているだけでキャップのツバが平たくなっていく。

 

またー。

///20180712-20180727///

///朝の四時にファミレスを出てタクシーに揺られる/窓の外に朝を待つ夜の横顔/ねえ運転手さん、終わった昨日を追い越してギリギリ未来へ送り届けて///

 

///虚しさは正直で/永遠に続くブロック塀に/涙で溶いた泥を塗る/向こう側の景色は知りたくない/こんなにしがみついた毎日が呆気なく消えてしまいそうで怖い///

 

///日々、精一杯生きているだとか思ってもない/余力で流して曲がる角/行動で示して否定してくれる人が結局ひとりもいないんで/仕方なく残業してでも終わらせる/満員電車で口を開くと不幸になってしまう/ため息で窓が割れて地下の空気が流れ込む様/大丈夫?今、人の汚さの話なんてしてないですけど/音の隙間のない曲ばかり聴いて最寄り駅まで息を止めて帰る///

 

///鮮やかだったカーテンも日に焼けて霞む/汗がひいて地図は次第に薄くなる/乾いた風が申し訳程度に吹いて/フェンスを揺らしても/前髪を少し抑えるだけで海は見えない/ただの生活に慣れて/ハトはギリギリまで飛ばない/ただの生活に慣れた/ハトはギリギリまで飛べない///

 

///生まれ変わることでしか忘れられない思い出が優しかったことなどないけれど/ありつけた希望を飽きずに信じていくのはあまりにも味が薄過ぎて、あまりにもコスパが悪過ぎる///

 

///何度も何度も殺されて、疲れてしまった星のハロー、掠れたサヨナラ///

 

またー。

日傘を止めるな。

日傘を購入した。

振替休暇で京都に猫カフェ及び映画観賞に出掛けた際、38度とも39度とも言われる化け物じみた気温と京都特有の熱が篭る様な気候に日中当てられ過ぎ、ジリジリと焼かれるわしゃケバブかとウンザリしてしまい、もうこれは日傘を買うしかないと思って購入に至った。

とは言え、当方これまでそんなものを持ち歩いた事もないケバブのベイビーちゃんなので東急ハンズと百貨店の紳士服売場で色々開いたり閉じたりしてみた結果、2500円程度の安いものを購入し、ようやく人間にカムバックを果たす準備を整えた。

この日傘をさす習慣が続くなら性能の良い、お洒落なものを買おう、という貧乏性丸出しの魂胆である。

手先の不器用な成人男性による日傘選択時の感想は以下の通りだった。

・買うなら雨天時にも使えるものが良い

・柄がダサいので選択肢が狭まる

・女性ものと違って高い

・遮熱効果のある生地を裏地に使っているものはマジで畳にくい上に嵩張る

こんな所だろうか。

最後の遮熱効果のある生地を選べれば最高だなと触りながら思ったものだけれど、日傘の生地の雨傘との違い(柔らかいので摩擦が大きく非常にたたみにくい)が不器用さ故に上手く扱える気がせず、そこで億劫になっては意味がないと今回は選択肢から外すに至った。

で、早速日傘をさした感想は以下の通り。

・日陰が延々とついてくるボーナス

・日に直に当たっていないせいか暑いは暑いんだけど身体が熱を持つという感じではないので汗がすぐ引く

・雨と違い風の方向で向きを変えると日に当たってしまうので雨傘と同じ癖で持っては効果が下がる

・これで遮熱効果あるやつ使ったらどんだけ快適なんだよ

・人目はそんなに気にならない

・荷物が増える

また使い続ければ別の感想もあるのかも知れないけれど、素直に買って良かったと感じている。

会社の女性事務員に「男性用日傘をさしてる人がイケメンじゃなかった」と言うクソみたいな評を述べられて女性だって別に美人じゃなくてもさしてるじゃないですかって話なんだけど、こう、高齢者と色白イケメンにしか理解がないというか想定出来てない人が沢山いるのだなと思って躊躇もあったのだけれど、そんなことよりもっと早く自身の快適さを優先すべきだったという気持ちが今は強いので買って良かったと思っている。

ただまあ、不精な性格でもあるのでいつまでちゃんと使い続けるかはまだまだ不透明なのだけれど。

 

映画「カメラを止めるな」を観る。

最近本当に映画の敷居が低い。ライブハウスにポンポン飛び込んでた行動力が全て映画に向いている。そういう周期なんだと思う。

どっちが優れているなんて話ではなく、どちらも受け取るものが違うのでライブのソレが空っぽになったらまたそっちに振り切れてしまうんだと思う。

「カメラを止めるな」は全国で6館しか上映していない作品だそうで、それが滅茶苦茶面白いとヨッピーさんという大好きなライターさんが述べていたので観たくて京都の桂川のイオンまで行った。(後に指原さん筆頭に色んな方が面白いと仰ってたと知る)

映画が公開されていなければ人生で一度も来る事はなかったであろう巨大なイオンは広大な面積の割にマップが非常に少なく普段使いして覚えやがれ的な空気を感じた。イオンは大体どこでもそんな気がする。

ど平日のレイトショーで京都の住宅街なのにそこそこお客さんがいて驚いた。

全部がネタバレになっちゃいそうで触れない様に言えるか心配なのでちょっと間を置いてから続きを書きますね。ネタバレ無理勢はスクロールしない様に気をつけて下さい。

最初の30分くらいの長回し演出だったり、何これ?って部分だったり、普通にゾンビ映画として面白かったりな疑問とシリアス満載な前半を後半でバーッと笑える方向でバンバン種明かししまくってて「だからか!!!」と滅茶苦茶笑ってしまった。

ホラーをホラーとして一旦受け取っていたのでコメディーパートの威力が格段に上がって観客全員爆笑してたのが印象的だった。

素人からすると在り来たりな内容のものを組み合わせて二段構えにしたことでこんなに新鮮で面白いのかという衝撃に、映画の撮り方を知れるという社会見学もオマケにくっついてくる内容で本当に楽しんだ!という気持ちになれた。

凄く良い映画だと思う。

序盤はカメラ酔いしそうな部分もあるので弱い方は注意しておいた方が良いと思うけれど、それ以外はもう何の障害もなく全員に勧めたい作品。

 

その他、甲子園に阪神タイガースのファーム戦を観戦しに行くなどしてボンヤリする時間を捻出する。

たまたま隣だったおじさんと色々話し込んだけれどおじさんの声が尋常じゃなく掠れていたのでキャッチボールが完全に成り立っていたかは不明。目を瞑って差し出したグローブに上手いこと球が収まっていて良かった、みたいなのの繰り返し。

試合も勝って嬉しかった。

あとは東京在住で何となく長いこと気になっていた人が京都に来ているというので会いに行った。変なものでほぼ初対面なのだけれど2時間近く話した気がする。

コレと言って話したいことがあった訳でなく、単純に会ってみたかったので目的は果たせたし、色々話していると会いたかった理由が何となく解った気がした。

またどこかで会えたらいいなと思う。

 

100年ぶりに阪急そばに入ったらおじいさんが気怠い所作で厨房に水を撒いていて最高だった。

 

またー。

地元の美容室に凱旋した渋谷のカリスマ。

大阪の梅田で美味しい洋食屋さんに行くとメニューが結構な確率でこのバインダーに収められている。

メニューブック 8ページ A4サイズ 中綴じ PRO-MA4-8 (黒)

メニューブック 8ページ A4サイズ 中綴じ PRO-MA4-8 (黒)

 

別にアフィリエイトしてないので容赦なくリンクを踏み倒し、その中で1人だけでもわかるって思ってくれたら幸いである。

しかもこのサンプルの様に洗練された記載でなく、こうだ。

f:id:oka_p:20180716101559j:image

解りやすいけどダサいし可愛い。

フォントが接しやすいダサさなのが良い。身近な印象がビンビンである。料理上手な親戚の寡黙で優しい叔父さんくらい親しみやすい。親しみやすいけどそんな叔父さん実在するんだろうか。僕の親戚は大体セクハラかパワハラに片足突っ込んでて酒飲まずとも声が大きいので、先述の親しみやすい叔父さんは「ちびまる子ちゃんにおけるさくらももこ先生が生み出した理想の祖父像こと友蔵」みたいな存在なのではないかと思うと胸が苦しくなる、が、完全に話が逸れているので割愛する。気が重くなるから。

ともかく、梅田周辺で僕程度でも知っている人気洋食店は大体こんな感じのメニューであり、姉妹店か師弟関係なのではないかと思ってしまう。

何の関係性も無いのだとしたら、美味しい洋食屋さんが無意識にたどり着くゴールがこのスタイルなのだろうか。

写真があると頼む前からこれが来るのかとワクワクするし、待っている間もアレが来るのかと待ち遠しいしで楽しい。

個人的に美味しい洋食屋さんはどんどんこのスタイルに到達して欲しい。めっちゃ入りやすいから。

以上、突然始まった美味しい洋食屋さんのメニューの話でした。

 

それはそうと映画「ガザの美容室」を鑑賞した。

もっとこう、宗教とか政治とか男とか面倒臭いけど明るく頑張ってこうな!みたいな映画だと思って何も構えず観たら鬼のようにエネルギー吸い取られる映画でそんなボス戦想定して装備組んでねえわという気持ちになると共に、よくこんな良い映画にまとめてくれたなという感想だった。

ガザ地区の宗教的、政治的な混迷はダブルパンチというより合わせ技のでっけえワンパンチと化しているっていうのは漫画パレスチナ問題なる新書だったり先日の民族博物館での講演会で頭に入っていたのだけれど、それを生活感どころか実生活の一幕に全部ブチ込んだ作品で、その中で特に女性がいかに背負わされて強いられているかがよく解った。

よく解ったんだけど、上記を興味あって触れる程度の知識だと細部まで意味を理解することは不可能だと思う。何語を話しているかは解るけれど意味が読み取れない。地名は解れど雰囲気が当然の様には解らない様な感じ。御堂筋線の中百舌鳥って聞いたことあるけどどんなとこ?みたいな。ちなみに中百舌鳥は駅前のマンションが堺で一番暮らしやすそうなとこだよ。家賃も比較的安いし学生も多いから単身向けが多い、みたいなことが解らない。当然なんだけど。

信仰を軸に主義主張の違いで分かり合えない人たちが同じ美容室で同じ体験をする時、ひとつになれる部分とそれでも無理だとなってしまう部分が残酷だったし、彼女たちの誰も悪くない感があり切なかった。

ひとつになれた時の共感の中に拭い去れない「でもこの人は違うから」は日本で暮らしていると体感することがない切なさで苦しかった。苦しさと痛みばかりが共感の対象になりやすいのも当然だけど目の前に突きつけられるとキツいものがある。

この映画で彼女たちが奪われた美容室での小さなワクワクや喜びは僕が簡単に得られるそれと違うかも知れないんだけど、違うって言っちゃうのは違うと思っていて、何を言ってるのか解らなくなっているんだけど、程度は違えど同じものであって欲しいというか、要するに日常に暴力と戦争がある世界が無くなれば良いのにということだった。

こんな受け取り方でいいのかすら解らないけどそう感じる映画だった。

 

ガザの美容室」があんまりに重たかったので翌日に同じ映画館で放映されていた「バーフバリ〜王の凱旋〜」を鑑賞にいく。

ネットに転がるテンションが凄まじいという情報を加味し、振り落とされない様にするにはこれしかないと思い至り平日たまに行く立ち飲み屋さんでクラフトビールをキメてから向かった。

160分超えの作品である為、尿意との闘いになる可能性についても考えたのだけれど、テンションが本当に凄まじいのなら160分程度は我慢出来るだろうと踏んだ。

結果としては尿意の尿の字が頭をよぎる隙もなくマジでハイテンションで駆け抜けられてあっという間で時間泥棒映画だった。体感としては100分あったかも怪しいんだけど、イベントの数的にどうしたって160分はあるという感覚だった。

今作は続編というか前編後編の後編に当たるという事を映画が始まってから知るというバカっぷりを発揮するも前回までのあらすじコーナーで捲し立てられる情報が非常に解りやすいのですんなり入る事が出来た。あらすじと言いオープニングの歌と言い覇気があり過ぎでヤバいこれずっと牛丼が続くぞと覚悟していたら本当にずーっと牛丼みたいな破壊力で、すき家で人気の牛丼が次々出てくるみたいな作品だった。

正統派の牛丼、変わり種の牛丼、季節を感じる牛丼。

全員が主人公体質で自信満々のキャラ揃いでムキムキでムチムチで価値観が全く自分と合わないでもめっちゃ面白い。この世界で生きられる気が微塵もしないでもめっちゃ面白い。モブですらない兵士がとんでもない動きをする癖に呆気なく普通に戦死する矛盾でもめっちゃ面白い。頭を使った戦術の大半が結局主人公バーフバリの身体能力頼みでもめっちゃ面白い。もうめっちゃ面白いで大体片付いちゃう。

悪役がとても魅力的な執念の燃やし方をしていて主人公より全然理解出来る感じも良かった。

音楽も格闘シーンも常に過剰に格好良くて、思っていたよりインド映画って感じもしなくて(歌と踊りの割合がもっと多いと思ったらストーリーパートが殆どだった)観やすい作品だった。

これは前編も観なければならないと思った。

 

次は「BLEACH」か「ボリジョイ・バレエ〜2人のスワン〜」が観たい。前者は石田雨竜が格好良いから、後者は予告のロシアの街並みが美しかったのとユーリオンアイスのロシアンヤンキーユリオに通じる所がある気がしたからである。

ミーハーではあるけれど、色々映画を観る習慣がついているのは悪くはないよなーと思う。

 

またー。

///20180616-20180711///

///湿気が喉につかえて/言葉にならない感情も/自分にしか価値が解らないのなら/苦しい思いをして吐き出さずとも/大切にお腹をさすって眠る、と出口調査///

 

///感触のない平日をスーツケースに詰めて/海へ捨てにいくだけの休日を繰り返して/もう見分けがつかなくなってしまった皆で決めた普通/真っ赤に熟れたタルトを/本当はあったはずの理想を掴み損ねたこの手で掴んで/美しかった記憶ごと、だらしのないカロリーにする///

 

///偉そうに泣いている人たちが同じ方を向いて暮らしている/微かな違和感が積み重なるといつの間にかズレて見えなくなる様に他人は誤差に埋もれてしまう/ホームで拾った飲みかけの紅茶を流した時に誰かの匂いがしても/俯いて打った正しい言葉が黒い雲になって悲しみを洗い流してしまう/偉そうに泣いている人たちは次々忘れることで永らえている/誰がいなくなったか解らないままで///

 

///エビデンスの取れた川が不自然な均等さで腐りかけた助動詞が浮かぶ海へ流れ込む///

 

またー。

バナナを焼いてビールを奢って貰おう!

日曜日にファーム戦を観に行った事によりブーストでバーストしてしまった推しチームへの気持ちが仕事のストレスとあいまって、そこにトドメの一押しとしてドアラが来阪するという情報を得た結果、阪神タイガース中日ドラゴンズの試合を水曜日に観にいった。

果たしてドアラが来てくれるならど平日の試合だけど行こうとなった阪神ファンの成人男性がどれ程いるだろうかと言う話だけれど、少なくとも僕はそうだったのであと600人くらいはそんなノリだったんじゃないでしょうか。ガバガバ大嘘統計学

仕事は忙しかったのだけれど定時になった瞬間にバタバタと片付け、あっという間に甲子園行きの電車に飛び乗っていた。体幹を意識すると身体がブレないから早く歩けるよね。

ドアラが直前に肉離れを起こしたという情報があり来阪危機かと心配したのだけれど、無事に出て来てくれた。野球選手と同じようにマスコットも故障による登録抹消があったら二軍から入れ替わりで別のマスコットが登録されたりするのだろうか。シビアな世界なのでそこまでして頂かなくとも結構です。

コンディションが整わない状態での帯同ということもあったのか動きは鈍く、また映画ジュラシックワールドの共催ナイターということでよく解らない質感と動きを見せるUSJのパレードから引き抜いて来た感満載の恐竜に隠れてしまい、一塁側からはあまり見えなかったのが悔やまれる。

USJから来た踊れる恐竜は復権を果たしたDA PUMPの様なノリで踊っており、DA PUMPも恐竜も夢があるなと思ったけれど僕はドアラが見たかった訳で恐竜が見たかったのではないという気持ちがどうにも拭い去れなかった。

しかしながら、後にレフト側でドラゴンズファンを鼓舞する旗振りドアラを見られたので良かった。ドアラ可愛い。肉離れを早く治して太々しい態度に戻って欲しい。つば九郎の方が好きとか言ってごめんな。

試合は藤浪投手のハラハラするピッチングがあったりして緊迫した展開で、その中で梅野捕手がホームランを打ってくれたりと滅茶苦茶ドラマチックな内容だった。藤浪投手を鼓舞する梅野捕手。泣ける。

その中でもファーム戦まで観たくて追っかけてしまった大山選手が久々に一軍スタメンに登録されており、打席に立つ度に「二軍での成果を見せてくれ!」「塁出て!」とかなんか色々おっきい声出して1人で騒いでいたら、チームを逆転に導くヒットを放ってくれてたまらなかった。もう私信だろこれ。いや、違うけど。

ハッキリ言うと打球は完全にただのライトフライだったんだけど、野手のまずい守備に助けられてヒットになった。運も実力のうちである。

綺麗なヒットではないけれど、一打は一打である。打点も記録されて、何よりそれがチームを逆転させたので本当にもう何を言っていたかも覚えてないんだけれど大山選手を延々褒めまくっていた気がする。

実は僕本人の体調があまり良くなく、ビール1杯半で普段は到達しないテンションに達してしまっており、その辺りで自分が何を口走っていたか記憶にないんである。

所謂、"ゾーン"に入っていたんである。もう完全に入ってた。周りのこと全然気にならなかったし、本当に覚えてない。こっわ。我に返ったら周りに死体の山とかじゃなくて良かった。

その回が終わった頃、隣で黙々と観戦していたおじさんが「兄ちゃん大山好きか?」と聞いて来たので中々一軍に戻ってこないので二軍まで観に行ったことやスイングが良かったことなどをオタク特有の早口でバーっと説明していたら、その大山選手が今日ラッキーと言えど打ったんだなと反芻が起こり半泣きになってしまった。そんな僕を見かねてかおじさんがビールを奢ってくれてビックリした。

若い女でもなきゃノリの良い兄ちゃんでもない、ただのサラリーマンである。自分の感情任せの熱弁がおじさんの財布から700円を引き出させたという事実で胸が熱くなった。550円のチューハイじゃない所に冷静に自身の評価を見出すなど性格の困難さが顔を出す向きもあったのだけれど、とても嬉しくて大事に飲んだ。大事に飲んだんだけれど、1杯半でゾーンに突入する程体調が悪かったので最終的に半分残しトイレに流してしまった。

本当に申し訳ない。でも本当に心から感謝している。あの日、僕を喜ばせてくれたのは大山選手だったけど、僕の心を救ってくれたのは大山選手じゃなくておじさんだったと思う。

その後はドリス投手のヒヤヒヤする力投もありつつ逆転勝ちでタイガースが勝利、ヒーローインタビューのタイミングで降り出した雨、梅野捕手やナバーロ選手、大山選手のインタビューを聞いて胸いっぱいで帰った。

今年はあと何試合観に行けるのか解らないけれど、勝っても負けても(いや勝って欲しいけど)楽しく観たいなと思う。

 

エルヴィス・バーガーという、エルヴィス・サンドのハンバーガーバージョンを人生で初めて食べた。ベーコンとピーナッツバター、焼きバナナというエルヴィス・サンドにハンバーグを加えた超エルヴィス・サンドでカロリー的に元ネタを超越した高カロリーさに「サンドが死神ならガンダムWガンダムデスサイズ、バーガーはガンダムデスサイズヘルだな、オラオラ死神様のお通りだ!(関俊彦氏の声真似)」と思うなどした。

感想としてはエルヴィス・プレスリーの好物だったと言われてもバナナは別々に食った方が美味しいんじゃないかなーというもので、ただそれを息子のために作っていたと言うエルヴィス・プレスリーのお母さんとは焼いたバナナって確かに美味しいですよねって話をしたい気分になった。

 

最近結婚した広島の友人が何故か大阪から沖縄に飛ぶとの情報を得て、搭乗前にお祝いを渡しに空港へ会いにいった。

随分と随分な天候に振り回されるなどして大阪に辿り着いたという話を聞いたりしつつ、でも会えて嬉しかったし、お祝いを喜んでくれて、この人たちが幸せでいてくれたら世の中のこと満更でもねーなと思える気がする、などよく解らないことを思いながら帰った。

 

雨やまないかなー。

 

またー。

揺れるファーム戦。

先日の地震震源が実家の真下と言っても過言でないエリアだった。

離れて暮らす自分でさえも交通網が麻痺してしまい出社を諦めたので大変なことになってやしないかと連絡したら「地震?大丈夫。あんたからこんな早く連絡きたことにビックリした」的な事を言われて息子とか親子の絆みたいな世の中的に標準装備してますよって顔した関係性が成り立ってない気がする。いや、成り立ってはいるんだろうけど、皆が持ってるのと違う。確かにハーモニカと名はついているが皆が鍵盤ハーモニカで僕は普通のハーモニカで音楽の授業に挑むみたいな気持ちになった。

優秀さを求められたことはないけれど、善良であるようにとは常に期待されていたのが振り返ってみると印象的である。だから何だって話だけどふと思っただけ。

ともかく親も自分も無事で良かったのだけれど、自分のよくわからないポイントでのドライさは親が授けたものな気がして仕方がなかった。

暑い中を30分歩いて家に帰りながら、もっと長いこと電車に閉じ込められたりして、そこからもっと長い時間を掛けて大変な思いをしながら帰った人、出社した人、その人たちを守ろうと必死に動いてくれた駅員さんを筆頭とする沢山の人たちのことを考えた。偽善でも何でもなく、そんな人たちの今日が自分よりちょっと幸せだったらいいのになと思った。

急にどうしたんだよって感じだけど思ったんだからしゃーないよなー。

 

さて、休日出勤のストレス発散に公式戦のチケットを3試合分購入してしまうくらいには生活に浸透してきている阪神タイガースなのだけれど、多忙さから独りでボンヤリしたいという気持ちもあって甲子園開催の二軍の試合を観に行った。

お気に入りの選手が軒並み二軍にいるという諸事情もあり、中々テレビの野球中継で見掛けないという選抜入りを逃したアイドルが推しのファンの様な気持ちでヤキモキしていたので行った。

甲子園開催のファーム戦(二軍戦)は入場料1000円で試合が観られるという事前知識で行ったのだけれど、普段売り切れてたり高いから手を出さないバックネット裏の良い席に1000円で座れる素敵な環境で驚いた。

僕が座ったのは普段年間シートとして販売されている席で、恐らく20〜30万円はするであろう代物である。観やすいし座りやすいし肘掛けにテーブルまでついている。普段の外野指定席が子供用か若しくは椅子として開発されたものではない何かを充てがわれているのではないかという気持ちになる。普通にこのエリアの年間シートが欲しくなったけれど、残念ながらそこまでの経済的余裕と、それ以上に阪神さえいれば他は何もいらないという状態にまで高いステージにいる訳でもないので外野の年間シートが関の山である。まあ外野指定席は外野指定席で楽しいのだけれど、椅子だけ比べた話である。

そんなこんなで推しの選手さえいれば最高としか言いようがない。少ないながらも売店も営業してくれているし、ビールの売り子さんもいて完璧である。

強いて問題点を挙げるとすれば鳴り物の応援がないので応援がマイペースになり、ついつい時間を持て余してアルコール摂取量が増えることと、選手のアベレージや前打席の成績などが表示されないことだろうか。

前者は自制心の無さが浮き彫りとなる普段の倍の飲酒量で完全に一軍の公式戦に来た時よりも散財しまくる結果となった。

これまで見落としていた選手は球団のホームページなどで確認しながらの観戦となった。まだまだファンとは言えない知識量だなーと思い知る。

夕方から一軍の試合があったせいか客席は良い具合に空いていて、普段は来れないだろうなーという小さな子供を連れた家族だったり、一心不乱にスコアをつけているお爺さんだったり、試合そっちのけでパンチが効いた近況報告をするギャルママコンビなど、一体感が無いかわりに各々がのんびりと過ごしながら野球を楽しんでいてとても良い雰囲気だった。

今後の甲子園開催のファーム戦の日程をスケジュール帳にメモる程度には気に入ったので予定が無ければ、というか予定を入れずにまた行きたいと思った。

 

またー。