一度書いて世に投下せずに消してしまったエントリーがある。
それは「T.M.Revolutionのオススメ曲ランキング」というもので、何故書いたかと言うと「T.M.Revolutionは風に吹かれてる半裸の兄ちゃん」というお茶の間に浸透しているイメージの他にも、もっと単純に格好良い部分が沢山あるのだということを伝えたかったからなんだけど、たまたま付けっ放しにしていたテレビに円広志さんが出演されており、彼のシンガーソングライターとしての一面と世の中の芸人さん的な認識との朗らかな差異を目の当たりにして「あ、そのイメージはそのイメージで素敵なことなんだな」と感じ、投稿するのをやめたんですね。
世間一般のT.M.Revolutionの印象があるのは、皆がT.M.Revolutionを面白いと思ってくれているからだし、そのお陰でファンもT.M.Revolutionをテレビで観られる訳であるし、そこへもっっっと良い所がある!見てよ!って異議申し立てるのはかなり違う気がしたのです。(勿論、T.M.Revolutionが頑張って活動してくれているのも大きいのだけれど)
そんな感じで何だか烏滸がましいと思って消してしまったのだけれど、「格好良い部分を知ってくれ」ではなく「僕はこういう所が好きなんだけどどうですかねー?」というスタンスなら押し付けがましくならないのではと思い、今回また書いてみることにしました。まあその尺度たるや完全に自己満足なんだけど。
よって、別に誰かの中のT.M.Revolutionのイメージを変えたい訳ではなく、自分の好きなポイントを列挙しているだけの内容となっています。こんな長文を読んで興味が湧いた奇特な方のみYouTubeやらレンタル屋へ行ってくれたらラッキーくらいのつもりであることをご理解賜りたい。
前置きクソ長いけれど、T.M.Revolutionの曲にはイントロが長い曲も多いのでそこへのオマージュと捉えて頂きたい。どのイントロも印象的で最高。イントロクイズしたい。
今回は、独断と偏見でもって「好きな曲」と「好きポイントを書き残しておきたい曲」を併せた場合のBEST15でもってT.M.Revolutionの好きポイントを述べていきたい。
後者に重点を置いた結果として誰でも知ってる曲が少なくなってしまったので読み辛さこの上ないだろうけれど、暇な方は是非ともどうぞという感じです。
では、はじめます。
【第15〜10位】
第15位/雪幻-winter dust-(Suite Season収録)
初っ端からthe end of genesis T.M.R.evolution turbo type Dの楽曲で申し訳ないんだけど、地続きなのでご愛嬌。T.M.Revolutionの傾向として、大人びてしっとり目の楽曲にはコンパクトなものが多い気がしていて(THUNDERBIRDなど)その中でも突出して「スッゲー!この長さに納めちゃうの!?」感が強くて背筋がゾクゾクするのがこの曲なんですね。サビの絶唱っぷりからして5分半は必要だろってところを60秒カットしてくる。のっけからどこに気持ち良くなってんだよって話だけども、そういう性癖はね、あるんですよ。絶対ある。あと単純にタイトルが漢字と英語で構成されてるのもゾクゾクする。厨二心をくすぐる。
ちなみにT.M.R-eは僕の中では西川貴教風の演歌、西川貴教風の歌謡曲みたいな扱いになっていて壮大だったり曲の展開がガラッと変わったりする、割とゆったりしたプロジェクトなので歌をしっかり聴きたい方は「Suite Season」をオススメしたい。勿論雪幻も収録されております。
T.M.Revolution / 雪幻-winter dust- - YouTube
第14位/IMITATION CRIME(UNDER:COVER2収録)
この曲の好きポイントは「最近ロックなんかも 迂闊に聴けない 愛や夢がうるさくて バカになりそう」という冷めた価値観の主人公が「愛するまでは行ってない 君と懲りずに流されよう」と君と流されることを選ぶところですね。
作詞を手掛ける井上秋緒さんはこの冷めたフリというか、理論武装した男性の葛藤なんかを本当に上手く書いてくれるので「あいたたたた…」と満更でもない表情に度々なる訳です。井上さんは僕の人格形成に多大なる影響を与えている気がしますね。こう、間違い過ぎない様に道を正してくれる反面教師をずっと描いてくれてて親より凄いかも…。
原曲は1997年発売の「restoration LEVEL→3」に収録されているのだけれど、そちらでなくて自身の曲をかなり重低音が効いたミクスチャーロックアレンジで再録した「UNDER:COVER」というシリーズの方を推したい。
T.M.Revolutionを何か聴いてみたいという方にはあまりUNDER:COVERはオススメしていない(全曲が原曲と全く違うアプローチに組み直されている為。要するに僕が原曲厨気質というのが大きい)んだけど、この曲は土台がかなり近いアプローチのまま保持されていて、97年版よりもメリハリの効いたダイナミックなミクスチャーっぷりがハマってるのでとても好き。(他にも「SHAKIN'LOVE」というド級のハイテンポチューンもシャウト所をご丁寧に満載教授したバージョンがUNDER:COVER2に収録曲されており、これもまた滅茶苦茶ハマってるのでオススメ)
そして、何故こちらを推しているかというと、高校一年生でBUMP OF CHICKEN及びELLEGARDENに出会うまで一番好きなロックバンドだったRIZEが参加しているからなんですね。jesseのラップと西川くんのボーカルが絶妙に親和性が無くて、それがガツンとしたフックとして作用しているんですよ。少なくとも僕の中では。どっちも好きなんで。
T M Revolution imitation crime (Live) - YouTube
※動画は原曲のライブ版です。
第13位 The party must go on(天収録)
法螺貝から始まる戦国感を一瞬で置き去りにするBPMの早さと、その割に全体としてかなりの重たさをキープしている所がマジでカッコイイので好きな曲。スパロボでいうと気力150に鼓舞されてラスボス戦、みたいな曲。手に汗握る展開というか。
加えてイントロから歌が始まる前から「Fuー!」というコールがサビで回収される様がとても気持ちがよくて大好き。
サビの終わり方が毎度クライマックスっぷり凄まじく滅茶苦茶カッコイイ魂の荒ぶり方なので聴いていると毎度勝鬨をあげたくなりますね。
T.M.Revolution - The Party must go on - YouTube
※動画はライブ版なので法螺貝など聴き取れません。
第12位 Inherit the Force(2020収録)
大きな力を継ごうとするのに「覚悟なら君の前で」と歌う人間臭さがたまんないのと、フレーズとして「爛れた緋の月 不穏を隠しても 誰もが過呼吸で 夢を視てる」というのが好き過ぎるのがポイント。
「不穏さを」でなくて「不穏を」ですよ。「さ」を抜くだけで確かにあるという重さが出ますよね。んで、誰もが過呼吸で夢を視てるんですよ!?キませんか???僕はねーキますね、これはかなり。うっはー!たまらんたまらん。
登りつめていくようなピアノの旋律だったり、メインを鍵盤で張って、ギターを完全に厚み担当に回してる構成も、10thアルバム「天」収録曲のリリース辺りからかなりロック色を強めているだけあり、それ以降の楽曲らしくドラムが滅茶苦茶前に出てきている所も大好き。
「2020」はベストアルバムなので、この曲がオリジナルアルバムの中でどういう感触になるのかが今からとにかく楽しみでワクワクしてますね。当たり前だけど「2020」が一番人に勧めやすいです。3枚組のボリュームが難点だけど。折角訊ねられた機会にベストアルバムで返すのって何か申し訳なくなるんだけど、それって僕だけなんだろうか…。
T.M.Revolution 『Inherit the Force -インヘリット・ザ・フォース- 』 - YouTube
第11位/FLAGS(天収録)
ガンダムSEED期以降のサイバー早さと元々あるロックさが結実したのが戦国BASARA期だと思っていて(すいません、何かそういう時期があったんだなーくらいに思っといてください)、その結晶みたいな曲だと思っているので好きな曲です。和楽器風の、琴っぽい音とシンセで性急に始まって、1サビ後から性急なストリングスも入ってきて本当に戦国時代さながらにフレーズがぶつかりながらも際立たせる様に競ってるのがたまんなくカッコイイんですよ。もー大河ドラマかよお前らー!
何より、先述したサイバーさとロックの結実という意味でこの楽曲が収録されている「天」というアルバムは最高に格好良くて、他にも「AMAKAZE-天風-」「突キ破レル-Time to SMASH!」などそれがガツンと表現されている曲が沢山収録されているので、ロックが好きな方にはオススメしたいです。
T.M.Revolution - FLAGS [LIVE at 'Inazuma Rock Fes 2011'] |720p HD| - YouTube
第10位/LEVEL→4-LEVEL→V MIX-(triple joker収録)
この曲の好きポイントはかつて少年ジャンプで連載されていた「幕張」というとんでもないギャグ漫画で歌詞掲載が成されていたという所が真っ先に挙げられるんですけど、本当に酷い場面でガツンと掲載されているので是非とも読んで頂きたい。奈良スクリューという浣腸のBGMとしてタイアップ(?)しているの滅茶苦茶笑う。未だに思い出し笑いしてしまう。
因みに幕張はジャンプ作品パロディー漫画枠で、その後、太蔵やミスフル、銀魂にその魂が受け継がれている気が勝手にしている。
いや、曲そのものの格好良さと己の欲望を正当化せんとしつつ純粋に恋心を歌っている姿勢だったりがとても好きなんですよ。(今更)
「LEVEL4」でも良かったんだけど、アルバム「triple joker」に収録されているバージョンを推してたかったのでこちらで。
このバージョンの良い所はアウトロがギターソロのフェードアウトではなく、そのガッツリしたギターソロはそのままにイントロと同質のシンセサウンドでバチンと締めてくれる所。気分により聴き分けしているんだけど、こっちの方が頻度として高いのでこのアレンジが特に好きなのだと思います。
T.M.Revolution 『LEVEL4』 - YouTube
あまりに長いので前後編に分けます。
何でこんなに長くなるのか自分では全く解らないけれど、多分赤ペン先生に添削して貰ったら8割余計な部分と指摘されそうな気がする。
読んでる人の気持ちはあんまり解ってあげられないけど書いている本人は楽しいので、残りも張り切って書きたいですね。
それでは後編で。
T.M.Revolutionの好きポイントを書き残しておきたい曲ランキング(後編) - 性格の悪そうなBLOG
またー。