性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

超右腕と進め、サンダーバード!

最近、超右腕という岡山らへんのアーティストをずっと聴いているんだけど、先日友人と飲むまで「チョーミギウデ」と読んでいた。
「スーパーウワン」という読み方らしい。
超右腕って凄い仕事できる相棒みたいな良さもあるけど、そういう人ってもっとスタイリッシュな呼ばれ方しそうだな。思い浮かばないけど。
スーパーウワンって野球でいう本格左腕みたいで格好良いけど、右腕はあまり本格って付けて貰えないイメージがあってやはり希少価値なんだろうか。
利き手が違うだけで見え方はガラリと変わるアドバンテージを持ち、その上で本格的な投球技術を備えるという、アビリティに胡座をかかずに高みを目指す職人性を指す評価なのかなとか、そういうのはどうでも、とにかく超右腕が良いという話である。
僕は「元気で」という曲が特に好きなんだけど、こう、愛じゃなくても好意を持てるか、それをどの程度の火力でボナペティ言うて自然と提供できるかみたいな事を最近よく考えてて、まあ考えてる時点で不自然なんだけど、飲食店や商店で普通に「ごちそうさまでした」とか「ありがとうございます」とか言うくらいの感じでそういうのが自分に出来ていればいいなぁと考えている時に凄くマッチする楽曲だ。
「次会う時までどうにか楽しく 過ごして行けたらいいね 見えなくなるまで手をふってあげる だから どうか」
全人類を大切に出来なくても、この半径を広げていけたらいいのに、それすら難しいけどなぁ、などと考える最近の自分にとって何とも心強い存在である。


それはそうと、特急列車のサンダーバードに乗ってるとその強そうな響きに心の中の小学生がボンボン派だった癖に分厚いコロコロコミックを掲げて必殺技が如く高らかに「サンダーバード!」と唱える訳だが、実際のこの列車はというと弱点が風。鳥の名を冠されながらも風で徐行、迂回、挙句は運休が頻発する訳で自然というのは令和の時代にもやはり脅威ではあるし、安全運行と賢明な判断を常々ありがとうと思う一方でサンダーバードという響きに強さを勝手に見出しているのでほんのりとガッカリしてしまう。
人付き合いにおける思い込みと期待を一方的に抱いた上で外れてしまったような感覚に似ている。
今ではサンダーバードという乗り物はそういう薄い博打要素を提供してくれるエンタメ要素を含めた乗り物という見方をしているが、コロコロ要素よりもT.M.Revolutionの同名の楽曲の儚さを彷彿とさせる。
西川さんももしかしたら生まれ育った滋賀を通過していくサンダーバードの姿に強さよりも儚さを見出してあんな曲になったのかな、とifモノにしても突拍子のない妄想をしながら座席で揺られ、浅倉大介さんとニコイチな時期なのにこの物語に見切れもしないというのが何だか薄情だなぁ、と己に苦言を呈すなどして時間を潰している。
親はサンダーバードを何か凄いレスキュー隊みたいな人形劇の方を彷彿とさせるらしく「助ける側が弱いんかい」みたいな事を言っていた記憶があるが、弱いところがあるけど頑張り屋さんって2020年代のヒーロー像として滅茶苦茶主流な気もするのでタイパだの言ってないでもうちょい愛でてもいいんじゃなかろうか。
現実で受け入れられない要素をフィクションで愛でる感覚って凄い複雑だけどずっとやってきた事で、それを認識すると結構ゾッとするというか、考えなしに出来る不思議に自分でも驚いてしまう。
そんな訳でちょっと金沢に行って来ます。
いっけー!サンダーバード!!(コロコロ風に)


またー。