転職して半年が経つのだけれど、まあ苦笑いしてしまうくらい順調である。
ただ、相変わらず残業代で毎月よく解らないものを買っている気がする。残業代という存在に慣れないのか、はたまた整理整頓、区画整理されていく家にマーキングを施したいのか場所を取るものを購入するのが続いている。見る角度によっては混迷を極めていると言える。残業代ともっと節度ある、清いお付き合いをしたい。その辺りだけは、なんか色々とガタガタでボロボロである。
元職場の今でも仲良くふざけあっている後輩から前職の謎の懇親会の模様が動画で送られてきた。タイミングといい内容といいマジで謎である。
相変わらずオシャレな上司の話はクソ長く、活気もあり、最高に内弁慶な職場であった。変わらずお慕い申し上げております。大好き。
自分が辞めた職場が盛り下がってたらクソムカつくというか、そんなクソダサいことになってて欲しくないので本当に嬉しかった。
随分な言い草、あまりに我儘で強欲なのは承知であるけれど、そんな感じなのだから仕方がない。
別の後輩と連れ立って阪神vsDeNAのプロ野球クライマックスシリーズの第1戦を観戦しにいく。
僕らが揃うと大抵天気予報が微妙なんであるが、絶対に雨が降らないという不敗神話が継続しているので、今回も完全に秋雨前線に打ち勝ち、無事に開催された。
ただゲーム自体の勝率は1勝2敗と負け越しており、不安が募る。一方でその1勝は横浜を打ち負かしたものであるのでそこに縋っていくスタイルで気合を入れて観戦した。
試合は阪神の四番、福留選手が2ランホームランを叩き込み、投手陣が横浜を無失点に抑える好投でもって2-0で阪神が勝利した。
が、先日の鳥谷選手の2000本安打見逃し問題に続き、トイレに行っている内にこの日唯一の得点シーンであるホームランが放たれ、またしてもハイライトを見逃すという事態に陥ってしまう。ここまでいくと才能であるし、そういうキャラとして売り込んでいく方が良いのかも知れない。普通にショックであるものの、勝ったのでチャラである。楽しかった。
焼肉を食べ、ケーキを食べて解散する。
情けない話というか、弱々しい話をした気がする。
その帰り道に好きな歌を歌う人から電話が掛かってきて、自分が振りかざした狂気が案外大きく持ち上げられてしまい苦慮する真面目な人の話や、ゲームの実況動画の話、刃牙の話などをする。
随分と頭を使わず会話していたのだけれど、後から思えば初めて電話で喋った気がするのでそんなんで良かったんだろうかという気もする。
まあ別に用事らしい用事がなかったので雑談しかすることがないものの、LINEやらTwitterが浸透した今、通話をすることは稀である。声のニュアンスなどから得る情報は大きい。
とても楽しかった。
あっという間に寝落ち。
翌日、仕事で大阪に来ていたまたまた別の後輩と夕飯を食べる。後輩ばっかだな。僕の先輩は全員死んだのかよ。それとも僕があまりに後輩甲斐がなかったんだろうか。僕も先輩に甘えたい。後輩の才能がない。うえきの法則的に何者かに負けた時に奪われた可能性すらある。うえきの法則懐かしいな。
別の支社に在籍しているにも関わらず何故かとても慕ってくれていた後輩で、辞めるとなった時も言葉の限りを尽くして残念がってくれた人であった。何もしてあげられてなかったのに、何かが琴線に触れたのか尻尾をブンブン振って懐いてくれている存在で、それに随分と救われた気もする。穏やかにさせてくれるというか。
なので、こちらも大変感謝している。そんな後輩が半年前は中々にメンタルがボロボロで心配していたんだけど、解決せずとも少し落ち着いて考えられる様になった模様で心底安心した。
そして相変わらずの懐かれ様に少しビビった。何がそんなに良いのかよく解らないのでいつも「この先輩の何がそんなに良いんですか」と聞きたくなるものの、究極的に失礼な気がして今回も聞けなかった。根拠不明のままではあるが、本当に有難い話である。
せめて役に立てたらそのご愛顧に対する恩返しになるので、みっちり2時間くらい相談や世間話をして新幹線に乗って帰るのを見送った。
何だかんだ、どの後輩も僕には勿体無い後輩である。それに引き換え先輩である。ロクなのがいないというよりまず慕える域に到達した先輩がいないんである。ウィキペディアの絶滅した動物一覧に名を連ねていないか確認したものの、見当たらなかった。
そもそも存在しないのかも知れないし、まだ見ぬ大好きな先輩が今後怒涛の勢いで登場するのかも知れない。全力で後者を希望する。申請書はどこに提出すれば宜しいのでしょうか。
あらゆる後輩により、異常に前職を振り返らずにはいられない土日であった。変なの。
またー。