性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

真っ赤に染まるギタリズム

最近あったことズラズラと。

 

12/20、サンケイホールブリーゼ大森靖子さんを観に行った。

職場から歩いていける劇場ことブリーゼ。

ドレスコードが赤ということで、暴走族やカープ女子やGEZANなどに負けない気合の入ったお客さんたちの燃やす情熱が整列時から渦巻いており暖かかった。

一列目のほぼセンターという席で、座る椅子と対峙した際に衝撃で息が止まった。

普段、スタンディングだと何番だろうが後ろで情報量の多い大森さんの楽曲を上手く受け取りながら観る(大森さんは僕の中で数少ない姿が見えなくてもライブを楽しめるアーティストなので後ろで何の問題も無いのである)のだけれど、指定席で最前となると逃げ場がない。豪速球をリリースポイントで受けるというゴールデングラブ賞もののリアクションが要求されるポジションでビビってしまい、慌ててドリンクカウンターでギネスビールを流し込んだ。体感何km/hなんだろう。

ギネスビールを飲むと亡くなった祖母がよく食べさせてくれた喜界島の黒糖を思い出す。

お婆ちゃん、俺、頑張るよと決意して席についた。

ストリングスがいる特別編成故に壮大でしっとりした内容になるのかと思っていたら「絶対絶望絶好調」を含む感情ぶん回し系楽曲を普段より含んだもので、でもストリングス鳴ってるしで情緒の無呼吸連打(出典:刃牙)と化していて面白かった。

ミスマッチ感を感じさせずにストリングス連れて飛び跳ね、全身を使って絶唱する大森さんは本当に凄いなと鳥肌が立ちっぱなしだった。

喉を手術したことにより全快となった大森さんの嬉しそうな声と姿を真近に拝見させて頂きながら本当に良かったなぁと思うのだけれど、あまりに近かったので失礼な意図は無いのだけれど、どっと疲れてしまった。贅沢な話である。

そして、それは青柳カヲルさんの描いたフラッグが背景に掲げられていたことも一因であろうと思う。

ライティングやモチーフの投影で表情を変え、曲と合わさることで物語を展開していたこのフラッグというより絵画が素敵で魂を抜かれかけた。危ない。

個人的に思うこの演出の凄いところは曲をBGMにして絵の物語が思い浮かぶ情報量を躊躇いなくぶち込んで来るということで、とは言え大森さんのライブにもしっかり作用していて、互いに調和して渦巻いているんだけど別は別という怒涛の状況で、出来るだけ受け取り損ねたくないという気持ちで忙しく頭を働かせていた。マルチタスク

ライブとフラッグとその合わせ技で3作品同時に目撃した気持ちになり、こんなの東映アニメフェア以来かも知れないなと終演後ジンジンする頭でボンヤリ考えた。ドラゴンボールスラムダンクの映画特別エピソードを観ながら、そもそもあまりテレビ放送も観ていなかったのでキャラクターの性格及び相関に全くついていけずそもそもの付け焼き刃の基礎知識の上に映画版という特殊な知識のみが溶接されるという歪な子供であったことを思うと苦いものを喉の奥に感じてしまう。

 

クリスマスやら正月やら、もう年々苦手になっていて、さっさと片付かないかなという気持ちになる。

何となく色んなことが嫌になる。「こんなに頑張ったのだな」という気持ちが「こんなに頑張ってるのにな」という気持ちを連れてくる。

頑張っていることが余りに多過ぎて、本来の自分と乖離してしまっている。こんな人生を送る、送れる、送らされるほどタフになったつもりはない、みたいなことを考えてしまう。

こんな気持ちに比べれば、働くなんてことは本当に簡単な事だと思う。数字をあげたらお金を沢山貰えるなんて仕組みを考えた人は天才だと思う。神様だとこの時期は考えてしまう。

そんな中だからこそ大森さんの強い言葉に揺さぶられる事で少しでもその緊張を解いて貰えて良かった様に思う。

 

12/22、阪神タイガースの前監督である金本さんの講演会に誘われて行った。

野球の思い出話なんて殆どなく、非常に解りやすい言葉でメンタルについてや組織の動かし方の参考になる話を山ほど聞かせてくれた。

管理職で部下も増え、お誕生日席に座って仕事をし、部下に飲みに行こうと言われたら行き(今の所割り勘で済んでいるので慕ってくれているのだと思う。財布目当てになったらそれはそれで楽だろうが今はまだこっちのが嬉しい)、仕事の話から軽口まで聞かされる身になってしまって距離感が読み方を間違えないかと自分にハラハラすることも多いので参考になった。

ゲストで高山選手が横を通り過ぎた時に凄く良い匂いがしてデトックスされた。アロマセラピー

その後、誘ってくれた方とプチ忘年会。お世話になることしか無かったので来年こそは何らかの形でお返し出来たら良いなと思った。

 

12/27、仕事納め。

大掃除して昼から納会。

ありとあらゆるテーブルに配された寿司を渡り鳥の様に摘んでは去りを繰り返して60分をやり過ごしていたら部下に叱られる。

わしゃ今日喋りたくない気分なんじゃ…とぼやいたら「この中の何人か、長期休みで死んでるかも知れないんですよ?最期になるかも知れないんですよ?」とお前の発想の方が失礼なのではと思ってしまって腑に落ちないし、3人くらいで細々と二次会をしていたら大部隊から合流の誘い電話が掛かってきて、その部下が「これから用事があって、その後実家に帰らなきゃいけなくてー」と断っており、さっきの説教は何だったんだという気待ちになったし、そいつはその後2時間飲んだあとに2時間カラオケまでしっかり楽しんで実家に帰らずに録画したM-1を観る為に自宅に帰っていったので最後まで納得がいかなかった。

 

12/28、塚口サンサン劇場でプロメアのマサラ上映というド派手な応援上映(紙吹雪が終始舞うらしい)のチケット争奪戦に瞬殺で敗れていたところに大学からの友人から布袋寅泰さんのライブの誘いがあり、二つ返事で乗った。

自分では中々選ばないアーティストの単独公演というのでワクワクした。

前半はレコ発的なコンセプトでSF感のある内容で、後半はこれ聴いたことある!というロックに振り切った内容だった。

ボーカルとして歌いながらリードギターを弾く人を観たのは初めてかも知れない。テクニカルというよりは(テクニカルでもあるけれど)飄々と弾きながらも熱量を込めるのが非常に上手く、そりゃここまで皆が憧れる存在だよなと感動してしまった。

ドローンが飛び交っていて映像がどんな感じなのかが非常に気になった。

布袋バンドのキーボードが奥野さんで笑ってしまった。どこにでもおる化け物プレイヤー。素敵だった。

帰りは混雑の中、友人とは別々の方角に住んでいるので翌日また飲みに行って感想戦をしようと話して解散した。

家のソファで寝落ちしてしまい、背の高い布袋さんを観た反動か背の低い女の人にストーキングされる夢をみて朝の4時に起きた。怖い。

 

またー。