性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

炭酸飲料追憶編〜2022年にごめんねを探して〜

最近発売されたバー・ポームムという緩いんだか何なんだか解らないものの若干の宮沢賢治「やまなし」みのある響きのシリーズのお酒を愛飲している。

カシスは赤ワイン好きに向いた渋みがあるのでリピート出来ていないのだけれど、「桃と紅茶」なる味が伝説の炭酸飲料「ごめんね」に通じる微炭酸微桃感で滅茶苦茶好きで完全にハマっている。

子供の頃、浴びるほど飲んでいたのに気付けば姿を消した謝罪を冠した謎の飲み物の尻尾を、2022年に酒の中に垣間見て捕まえる事にこちらも何となく「ごめんね」という気持ちになっている。

味覚が確実に変っている中で、記憶にある味に合致しているだけなので勘違いの可能性もあるんだけれど、そもそもバー・ポームムが美味しいから脳内で「かつて飲んだ美味しい飲み物」と共通項を求めるに至っているのでポジティブに捉えたい。

とは言え、バー・ポームムも「ごめんね」の様にそっと姿を消してしまう可能性があるので、財力がある程度備わった今ならその日が来るまで寄り添いたいし、可能であればほろ酔いシリーズの様に根付いていって欲しいと願っている。

僕の為に大ヒットしてくれ。

社会経験が無い頃は自分だけの特別を追い求めていたけど、今となっては売れないと残り続けるのは難しいと解ってしまった。

何となく遠くに来てしまったな。

 

それはそうと、通勤定期が都合により磁気定期券なので毎朝、毎夜改札機に通している。

先日、どういう仕組みか改札機から出てきた定期券に見ず知らずの集団が撮ったプリクラ(半透明のプラ板みたいなやつ)がくっ付いてきて朝から思い切り驚いてしまった。

就活生なのか、場所柄内定式に挑んだ新卒グループなのか、リクルートスーツに身を包んで楽しそうにこちらを見る美白目デカ加工がなされたもので、悲壮感は一切感じないのだけれど見ず知らずの人たちの写真を手に取ってしまっているので若干の恐怖を感じてしまった。

拾ってしまった人が恐怖の連鎖に巻き込まれ、最終的に写真の住人に加入して次の被害者を探すみたいな展開だったり、捨てる事で呪われて延々写真が付き纏って来て発狂してしまうみたいな展開だったりをネットのオカルト記事で読み過ぎたせいで、かなり明るいプリクラ1枚からもそんな妄想をしてしまう。

この写真が真夜中に全員がこちらを拝んでいる姿に変っている可能性もあるとか、そんな気味の悪いことを想像して不幸に率先して駆け抜けていかんとする自分もまた恐ろしすぎて部署の同僚に相談したら一瞬で処分された。

あ、呪われるとしたらコイツだと安堵してしまった。同僚には申し訳無いけど。

誰かの思い出を処分してしまい申し訳ないんだけれど、どうか思い出を落とさないでくれと思わずにはいられなかった。

まぁプリクラすら撮らない僕に言われてもって感じでしょうけども、撮らない人からすると1枚の重みが違うんだろうな。あんな透けるほどペラペラなのに。

 

またー。