性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

採寸されただらしの無い魂、的な。

オーダーメイドのスーツが既製のものより少し高いくらいで作れる世の中とのことで、思い切って採寸の予約をしたものの、採寸予定日まで一週間あるのに滅茶苦茶緊張している。予約確定メールを読みながら緊張し過ぎてちょっと気持ちが悪くなった。

全服飾関係の中でもスーツ屋が最も人も空間も苦手である。前世でスーツを着た相手に殺されている可能性すらある。村を焼かれている可能性もある。

自分の洗練されなさを棚に上げて一方的に苦手意識を持っているのだろう。スーツ屋さんからすれば実に迷惑な話である。

更に会社に用事がある為、スーツで行動する日に予約を入れてしまい「お客様ぁ、そのスーツ?みたいな布でようウチの敷居跨げましたな?何のコスプレですか?」みたいに思われぶぶ漬けノリでパンツにつけるゴムの滑り止めをお茶に添えて出されたりしないだろうかとハラハラしている。何故自分でわざわざハードルを上げたんだろう。パジャマで訪店した方が幾分マシだろう。自分の破滅願望が怖い。

そんな訳で今から緊張しているのだけれど、それはそうとして真面目な話をすると身体の細さに対して腕周りの筋肉がつき、肩幅が一回り大きくなったせいでウエストに合わせた既成のサイズだと肩回りと腕周りが窮屈で、肩回りに合わせると今度は何だかちょっと太く見えてしまうという問題が生じている。

身長がそんなになく、里芋の様な土っぽさ、掘るというよりも出土という風合いなのでそれだと一気にダサくなってしまうんである。身長がそんなに無いなら無いなりに顔が幼ければそのサイズ感も味となるだろうに。

この辺に無頓着になれないでいる自身だけは評価したいという思いもあって、(マジで)震える指で予約したんである。せめて納得のいくスーツを仕立てて貰える様、どんなにキョドっても良いから要望を伝えたい。

前日までに紙に書き、声に出して練習してから店に行きたい。冗談に聞こえたら笑って欲しいけれど、当方、本気も本気である。気が向いたら心の中で大阪の方角に向け、目を閉じ、応援して欲しい。

 

いつぞやの休日出勤のご褒美にと立て続けに購入してしまった阪神タイガースvs読売ジャイアンツの試合を観戦する土日を過ごした。

流石に連戦を観戦するなんてことは自分の中で常軌を逸している。

土曜日は大学時代の巨人ファンの友人と三塁アルプスでの観戦となった。親が巨人ファンだから何となく巨人ファンという生まれて初めてプロ野球を生で見るという友人に球場の雰囲気をより感じて貰おうと余っていた阪神のユニフォームをプレゼントした。こういうことをするから阪神ファンが嫌われる訳である。

友人は特に拘りもなかったのか喜んでユニフォームを着てくれ、良い奴だなと素直に感心した。

小雨が降ったりやんだりというコンディションの中、1イニングに2ランホームランを3発浴びるというド派手な展開だった。ランナーを出してはホームランを打たれ、ランナーを出してはホームランを打たれ、ランナーを出してはホームランを打たれるという「あれ?これ工場の生産ラインを見学してるのかな?」くらいのノリで繰り返される2ランホームラン。

阪神の望月投手と巨人の重信選手の対決がファウルに次ぐファウルで14、5球を費やし、どんどんコースが無くなるバッテリーと決め手を欠く打者の意地のぶつかり合いっぷりに滅茶苦茶グッと来ていたら後ろの席に「俺ファウルで粘る奴嫌いなんだよね」と言うこのスリルが理解出来ないのマジ大丈夫ですか?プロ野球じゃなくてパワプロが好きなんじゃないですか?みたいな人が座っていてムッとしてしまう。

続く巨人の山口投手と阪神の梅野選手でもファウル量産(こっちは10球くらい費やした気がする)でも同じことを言っており、自分のことでも無いのだけれどあまりにムッとしたので試合後に御尊顔を拝ませて頂こうと振り返ったら粘るとか忍耐とか意地とかと無縁そうに太った殿方で「あ、めっちゃ言いそう」と思って怒りが霧散してしまった。今凄い性格悪い物言いしてる自覚はあるんだけど、どっちの選手も応援していたので腹が立ってしまったのだから仕方ない。

負け方としては非常に派手なので悔しさが一切なく、普通に楽しめてしまったので敗北感も薄かったのだけれどボンヤリ巨人ファンの友人に同情されてしまいそこで初めて凹んだ。

雨のせいであまり食べ物を食べられず、居酒屋で食事をして解散した。

日曜日は前日よりも雨が幅を利かせて、途中で中断してしまった。知り合いと会い、話しているうちに1時間半が過ぎ、一時は再開するかと思われたものの結局は雨天ノーゲームとなってしまった。

阪神にしても、リードしていた巨人にしても試合の収穫は特になかったのではないだろうか。お互いに勿体無い、雨に泣かされたゲームだった。

夕飯にオススメのお店を予約してくれたのでホイホイついていった。

帰り道、余りに雨が強いので武庫川駅までタクシーを利用しようと、阪神戦後に飲みに行き終電を逃した際に利用したMKタクシーに配車をお願いすると名前も番号も登録されていて「どんだけタクシーにお金使っているんだろう」と思ってしまった。別に死ぬ訳でもなし、いいんだけど。

雨の武庫川駅は何故か人っ子ひとりおらず、大雨で増水した轟々という水の音が凄まじく、世にも奇妙な物語的な異世界感がありオカルト地味て怖かった。

昼間に通る際は川の上にホームのある駅ってカッコいいなと思っていたけれど、夜は雰囲気が違う。MKタクシーの運転手さんがとても優しかったので恋しくなった。あのままやっぱ家まで連れてって貰えば良かったと思うものの富豪でもないので我慢の子である。

雨に打たれたせいか呆気なく寝た。

 

そして土日張り切り過ぎたのか体調が悪い月曜日を迎えている。

2日も野球を観るという贅沢を先手でかましてしまったので騙し騙し頑張るしかない。

 

またー。

筋肉体操で甲子園を目指そう。

NHKの「筋肉体操」という番組だけを楽しみに家にヘトヘトで帰り着いたのに、関西だけ翌週のスタートという情報に放送時間(関西以外)直前にようやく気付いてショックで結局寝落ちした。ふて寝で寝落ちの合わせ技は同情点が高く、かの有名な「しかるねこ」もその不憫さに若干躊躇するとかしないとか。ベッドで寝なさーい!

まあこの時点で筋肉体操が無事放送されていてもこなす事なく爆死していた可能性が高いのだけれど、それにしたって受信料を納めているというのに地域差のある番組表というのは如何なものかという気持ちになる。

地域枠があること自体が問題なのではなく、それなら全国的にそういう時間枠を同じタイミングで作るべきではないか、という事である。

たかだかネタ色の強い5分番組で何をと言われればそれまでだけれど、例えばアマゾンプライムビデオでドキュメンタルを視聴したいから加入したというのに大阪は吉本芸人ばかり贔屓にするから視聴させませんみたいなことになっていたらどうだろう。なんでやねんって言うと思う。大阪に生まれ育ったのに「なんでやねん」って殆ど言ったことが無い気がするな。「なんで」「なんでや」まではあるけだ「ねん」が続かない。この「ねん」が自然と言えるかどうかで随分他者に与える性格的な印象に差が生まれそうなものだけれど完全に話が逸れているのでこれ以上考えるのは止しておきたい。

個人的には、好きな時にラインナップにある作品を選択して観るから会員料金を支払う(メインは通販だけれど)アマゾンプライムよりも半ば義務として受信料を徴収しているNHKが内容に偏りを設ける方が問題だと思う。

世間よりも一週間遅れでようやく視聴した筋肉体操はシンプルだけれどエゲツない鬼畜さ、筋肉のことは考えてもこれをやり抜ける人が視聴者のうち何%いるのかなど全く配慮していない追い込み方に非常に好感を抱くとともに腕立て伏せのあと10秒であえなく爆死した。

限界を超えると声が出なくなる。無理のむも言えなかった。

「あと10秒が出来る様になったら、きっと違う世界が見えるはずだ」

そんな事を思うほどにその10秒は永遠の様に長く、厚く、高い壁だった。次のプログラムを楽しみにしつつ、イケメンの筋肉を眺めて過ごしたい。

そう言えば「あと10秒で」という曲が割と好きなんだけれど、演奏するART-SCHOOLが筋トレと親和性が無さ過ぎるのでこの話はまたどこかでダラダラ書きたい。

 

怒ることが年々少なくなって、それは穏やかというより自分なんかが怒ってもなーという割と後ろ向きな理由だったりするんだけど、仕事については理不尽被ると自分の成績だったり労働時間に直結するのでガンガン意見を述べる様になりつつあり真逆である。

仕事以外は基本的に自我が薄まってきていて心配なのだけれど、それでもストレスというのは溜まるもので、ムシャクシャし過ぎて前日の真夜中に阪神戦のチケットを購入し、翌日定時退社をガツンとキメて甲子園へ行く。

1人でなきゃそうそう来る事もないからと思いつきでレフト外野席のチケットを取った。

6割5分の阪神ファンと3割5分のスワローズファンという空間でお互いの応援が凄く近くから聞こえる新鮮で、ちょっとやりにくい空気の面白い空間だった。

異常に野球に詳しい博士の様な小学二年生に伊藤隼人選手や鳥谷選手の問題点を伺うなどし、自分の捉え方がそう遠くないと答えあわせをして安堵するなどして過ごした。

僕が好きな大山選手については守備を褒めて貰えて嬉しかった。

試合内容は今年の阪神タイガースを象徴する様な投手見殺し型が板についた試合だった。バタバタと無駄死にするチャンスの数は常にポイント3倍の会員特典ばりの様相を見せ、ため息による風力発電でナイターの照明の電力が賄えそうだった。エコか。ため息つかせるのだからせめて実現して欲しい。ホームだからそれくらい出来るだろう。

相変わらず、凄いメンバーが揃っているというのにエゲツないくらい一般企業に通じるモヤモヤだったり虚しさを選手が体現してくれて感情移入してしまって普通に涙腺にくる。

若手選手や中堅選手の扱いが非常にダメ企業感がある。こんなものを観たくて来てるんじゃないとは思うんだけど、そんな選手たちが良いプレーをし、球場を沸かせ、良い顔をしているのを生で観たいという気持ちがあって時間と財布の隙あらば球場へ足を運んでいると言っても過言ではない。

感情移入し過ぎて野次がしんどい時もあるけど、これからも暫くはこんな感じで通うんじゃないかと思う。

負けるとどうしても皆同じタイミングで帰るので混み合う阪神電車に揺られ、飛び交うチームへの批判を盗み聞きしながら帰った。

一番面白かったのは「ヤクルトの応援歌の方がカッコイイのが嫌」でした。確かに子供の頃聴いていた高校野球の応援の選曲みたいでカッコイイよな。傘もつば九郎も可愛いし。僕は阪神の応援歌の方が好きだけどな…リズムが似てるせいか気を抜くと糸井選手の応援歌しか思い出せなくなるけど。

 

またー。

今更高校野球とサマソニの話。

今となっては随分前の事だけれど、お盆明け早々の土日に高校野球の準々決勝を観戦しに行った。

兵庫県在住の元同僚が朝の四時から並んでくれ、始発で向かって列に並ぶのを交代した。6時台に来た人たちはギリギリ買えたかどうか、くらいの混み具合で恐ろしい。

元同僚には本当に感謝したい。

応援していた大阪桐蔭浦和学院に打ち勝ち、今大会全試合を観ていたので思い入れが強かった下関国際は日大三高に逆転負けを喫してしまった。高校野球は贔屓にしていないチームでも良いプレーを見ると応援してしまうのでどこが勝っても素晴らしいなと思ってしまう。

第三試合まで熱戦を見守ってから元同僚と別れ、サマーソニックへ行く。

朝の四時から屋外で活動した上に夏フェスに行かんとする己の謎の行動力を三十分割くらいすれば毎日がもっと良い感じに過ごせるのではないだろうかと思いながら慣れない路線で乗り継いで会場へのシャトルバスへ乗り込む。

バスはトリと大トリだけが目当てというどっしりとした客でそこそこ席が埋まっており、彼らがチャンスザラッパーのことを「チャンスザ」と呼ぶのを耳にして通ぶろうと心に決めるも、会場で合流した朝から満喫している友人には「チャン・スダ」と日系中国人の様な聴き取られ方をして誤爆してしまった。慣れないことをすると非常にダサい結果となる。

ワンオクがライブの最後に演奏していた完全感覚ドリーマーを反芻しながら神戸和牛の1700円の高級ステーキ丼を食べた。

会場のビールが今年はプレモルだったのだけれど、暑い屋外で飲むには滑らか過ぎて苦味が強くて爽快感が薄く、コロナやバドワイザーの方がいいなーと思った。祭というより近所の美味しい居酒屋みたいなノリになってしまい残念だった。

サマソニ大阪は会場の真横にコンビニが二件あり、そこで売られていたビールの方が味としてはフェス向きだった。

チャンスザラッパーはドラムにシンセにトラックにコーラスとトランペットという構成で滅茶苦茶格好良かった。こちらに語りかける様に、コミュニケートしながらどんどん高い所へ連れて行ってくれる様な優しさに満ちたライブで、バーンとかましてドヤ!みたいな素敵さとは違う魅力が凄まじかった。観ながら、あーこれを観に来ようと思ってチケットを買った自分を褒めてやりたい、高校野球が気になってドタキャンしようと思ってたけど思いとどまって会場へ来た自分のドケチ根性にハグしてキスして気持ち悪がられ口もきいてくれなくなりたいと思った。

その後、BECKを観てお洒落なのかダサいのか解らないけれど常に意外と太めでちょっと抜けてるんだけどトコトン楽しくなってしまうロックにタイガースのタオルを広げながら本能の赴くままピョンピョン飛び跳ねていたら、後ろで観てた外国人に「タイガースボーイ」と呼ばれて微笑ましく見守られてしまった。ヘイボーイ、絶対僕の方がお前より年上だからな。悪かったなイモ臭くてよ。アイダホかユタから来たぜ、という気分になった。

最後は友達が一目見たいと言うのでニッケルバックを観て笑ってしまうくらいにベタベタのUSっぷりを喰らって帰った。

結局、家についたのが23時半を過ぎており、1日の殆どを外で過ごした疲れが出たのか夕飯もそこそこに風呂に入って一息つこうと思って座ったハズが気付いたら朝だった。

翌日は家事をして平日の弁当用のおかずを作り置きした以外はアルスラーン戦記ヨルムンガンドを延々観てダラダラ過ごした。

ナカコーを中百舌鳥のマンションの内見に案内するという夢をみて、「高校生の頃凄くスーパーカー好きでした」と言いたいけど失礼にならないか考えている内に言えずに目覚めてしまった。冷静に夢の内容を思い返すとナカコーと名乗っていたけれど顔はレミオロメンの藤巻さんだった。ていうかナカコーって名乗るか普通。

 

一週間バタバタ働いた。

夢も希望も考える隙あれど考える気にもならずバタバタと働いて給料日が楽しみ、みたいな感じが楽は楽である。

面倒なことも嫌なこともあるけれど、大抵はどうにか片付いていく。時間は残酷で、自分は最低限有能だと思う。

会社が何らかの資格を取らせたいらしく講師まで呼んで講習してくれるので土曜日なのに出社して講義を受ける。

意欲はないけれど、お金をかけてまで場を提供してくれるのは素直に有り難く、折角そうしてくれるのならば資格を取得して応えなければと思う。

講習の後、奥さんと友人と飲みにいく。

日本酒とそれに破滅的にあう肴を提供してくれる非常にヤバい立ち飲み屋さんへ連れていってもらった。

普段は日本酒を全く飲まない(焼酎もワインも全く飲まない)のだけれど、どのお酒も美味しく個性的で楽しかった。

自分のターンになったのでうろ覚えな記憶を頼りに一度行ったことのある焼きとんのお店へ行ったら一発で到着する事が出来た。美味しい食べ物のことはよく覚えている、食欲に忠実で助かるなーと他人事の様に思った。

色々なことを話して楽しかったのだけれど、自分以外のメンバーの記憶力が良過ぎてちょっと怖かった。

慣れない日本酒を美味しくて沢山飲んだせいか眠りが浅かった。

翌日は近所の24時間営業のジムの見学に行ったり、プライムビデオで「パディントン」を鑑賞するなどして、お弁当用にタンドリーチキンに初挑戦した。タンドリーチキンの出来が非常に良く、これインドで生きていけんじゃね?という気持ちになるも数多くの日本人の意識を短期間の旅行ですら変えてきたインドという国の深さを考えると「それガンジス川に浸かりながら同じこと言えるの?」という自問へ繋がり、応えられなかった。数年前ハマったインドが舞台の小説「シャンタラム」の修羅場の多さを思い返すとどうしたって生きていける気がしない。チャイスタンドでチャイを飲む前にその辺に転がされる己の屍を想像しながらその他のおかずをパパッと作った。

 

阪神タイガースは大味なゲームを逆転勝ちし、進撃の巨人の新刊では好きなキャラが死んでいた。自分が余所見しているうちに世の中移り変わっていくのだなーとボンヤリ考えながらまた平日へ。

 

またー。

お盆休み日記2018

お盆休みの記録日記です。

 

初日、何もする気になれずにひたすら家事。

何もする気にならない癖に家事が出来るという天才なので黙々と家事。先日の飲み会で「外で稼いでくる家政婦」と呼ばれた影の実力者である。(恐らく蔑称)

読書していると眠くなってしまいさっさと就寝。中々読み進められなくて可愛いブックカバーを購入して奮起を促した「世論」にそれでも苦戦している。興味はあるのに眠くなる。

 

翌日、2度目の「カメラを止めるな!」の鑑賞。えっちらおっちら京都まで観にいった初回と違い、大阪で観られる喜び。

2度目も面白かった。

近くでオワリカラがライブをするとのことで当日券で観に行く。

最近映画の料金に慣れていたのでライブに掛かるお金にギョッとする。逆に映画は安いと思ってポンポン観てしまうので恐らくライブハウスに通っていた頃の方が出費は少なかったんではないかと思う。

オワリカラはドラムとボーカルのポジションが入れ替わっていて、ドラムの音が大き過ぎてボーカルやギター、シンセのフレーズが消える部分も多々あったんだけれど格好良かった。

セットリストは新曲を含めつつもそんなに様変わりしていなくて「あーホームに戻ってきた」という気分だった。

対バンの1組目があまり得意でなかったのもあり、オワリカラだけ観て離脱。

入ってみたかった居酒屋で食事をして帰宅。

 

翌日、高校野球を観戦する為に甲子園へ向かう。

大阪桐蔭の強烈なプレイと吹奏楽部の圧巻さがお気に入りなので、大阪桐蔭が出場する第一試合から観戦するつもりで朝の6:30に甲子園駅へと降り立ったのだけれど、この時点でもしかしたら入場券が売切れるかも…というアナウンスが成されていた。

前回までの高校野球ではその売り切れは内野席のみを意味していたのだけれど、今大会では売り切れは外野を含めて、つまり入場が出来ないということを意味している。

結局、僕は滞りなく買えたのだけれど、僕が行列(甲子園球場の券売カウンターから甲子園駅を折り返し、そのまま商業施設の脇を通り高速道路の高架沿いに数百メートル並んで歩道橋を越え、甲子園球場の内野入り口付近まで並ぶという長蛇の券売列)を半分ほどいった時にはこれから列の最後尾を目指す人たちに「もう買えない可能性が高い」とアナウンスがされていた。

この時、まだ7時前である。試合開始が9:30だったこの日、改めて最近の高校野球が野球というか夏のレジャーとしての地位を確立しているという事実を体感した。関西にこんなに沢山早起き出来る人がいるなんて聞いてない。そんな気質じゃないだろう、慣れない事はするな、ていうか早起き出来るなら前以て教えておいてくれ、という気持ちになった。失礼ながら、そして自身も関西人であるにも関わらず。

結局、試合はその日開催された3試合全てを友人と2人でのんびりと観戦した。

日陰を遊牧民の様に移動しながら観戦したのに汗で日焼け止めが塗ったそばから流れ、日焼けが凄まじいこととなった。

日向で観戦していたであろう人たちが屋内の通路という通路に座り込んでおりスラム街を通り越して地獄の様な光景だった。選手の為にも、観客の為にも午前の部と夕方の部と完全入れ替え制にするなど一番暑い時間帯を避ける様にしなければそのうち死人が出るのではと思いながらポテトやたこ焼きを食べた。

 

翌日は前日に放棄した家事を全部片付け、一人分で良いとのことなので自堕落な朝・昼・晩の食事を挟みつつアルスラーン戦記を20話くらい一気に観た。

自堕落ながら三食をそれぞれに適した時間に採れたことを褒めたい。アルスラーン戦記は推しがいないまま進んでいる。このままでは推しが定まらずシーズン1が終わってしまう。

時をかける少女」も鑑賞。

色々と疑問を残しつつ、でも良い映画だった。

 

翌日は再び高校野球を観たくなり、一昨日の長蛇の列に怯えながら同じ時間に甲子園球場へ行ったものの、チケットが10分で買えた。

大阪桐蔭の人気の凄まじさを体感した。

下関国際の試合を観戦する。第1戦をテレビで観ていて良い試合をしていたので気になっていたチームで、ストライク先行でリズム良く投げられる鶴田投手がリズムを作って打線が噛み合うのを待つというスタイルがこの試合でも炸裂していて派手さは無いけど良いチームだなと思った。

夕方から元同僚発信の飲み会があり、遠方から来阪する元同僚を泊めることになりそうで部屋を掃除せねばならず、第2戦は諦めて掃除しに帰った。贅沢な高校野球観戦。でも人数が早く減れば次の人が早く入れるハズなので勿体無くはないハズ。

部屋を掃除しながらアルスラーン戦記を観て、元同僚とお茶をしてから飲み会。

皆元気そうで良かった。二件目に日本酒の飲み比べが出来るお店に行って無事全員の死亡が確認された。

家に元同僚をつれて帰る最中、元同僚が急に生きていく困難さとか希望の無さとか、そんなことをポツポツ話し始めてビックリした。

「お前はちゃんとしてていいな、引き続きちゃんとしててくれよ」みたいなことを言われて余りに切なくて泣きそうになった。

僕だってそんなにちゃんとしてない、と申し訳なくなったし、あとお前飲み過ぎだよって思った。

 

翌日、高校野球を観たいと意気込んでいた元同僚が全然起きてこないので早々に諦めて二度寝し、試合開始になっても起きないので1人でテレビ観戦をする。

元同僚は7回にようやく起きてきた。

行ってたら行ってたで前日のアルコールが祟って悲惨なことになっていたかも知れないのでこれで良かったのだと思う。

前の職場に今も勤めている先輩を交えて三人でランチ。

2年くらい会っていない割に全然そんな感じもせず、遠慮せずベラベラ喋ったし先輩もベラベラ喋っていた。

元同僚が帰るのに合わせて解散し、家事をして高校野球を観て、ナイターを観た。

翌日は仕事なのでちゃんと寝たかったけどソファで安定の寝落ち。もう寝転べないように1人掛けのソファにした方が良いんではないかと思いつつ就寝。

 

そんな感じのお盆休み。

明日はサマーソニック

 

またー。

恐い間取りに住む阿佐ヶ谷姉妹。

阿佐ヶ谷姉妹さん著の「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」と松原タニシさん著「恐い間取り」をお盆休みのお供にと帰宅途中に購入したら両方そこそこの分厚さでズンと重く、最近amazonの方が品揃えが良いので頼ってしまい、久々に本の重みを体感するに至る。

ネットでバズっている作品は逆に実店舗の方が在庫があることが多いので待たずに手に入って良かったと思うと共に、自分と同じように本は重たいから運んできて欲しいという感覚が最早一般的なものなんではないかと電車に揺られながら考えるなどした。

スマホから何でも手に入るので、「お箸より重いものを持ったことがない」から「スマホより重いものなんて持ったことがない」にシフトする日も近いかも知れない。ただスマホiPhone 8 plusだった場合そこそこの重量があるので箱入り感が物凄い薄らぐ気がする。iPhone 8 plusを片手で扱えるお嬢様とか絶対強く生きていけるハズである。

重いものを運ぶ云々の話となると本2冊は億劫だけれど米5キロは達成感があるという自己矛盾に行き着く。

米5キロよりもたった2冊の本を敬遠してしまうのは恐らく「誰が持ってもまー重い」という基準を米5キロが突破しているからだろう。そこまでくると筋トレの域なんである。比べて本2冊は人によっては全く苦でないこともある。高校時代、森くんという剣道部主将の学友(剣道部主将というだけでクラスメイトよりも学友と呼びたくなる。格好が良いので)は毎日リュックに辞書を2冊入れて当たり前の様に登校していた。それが彼にとって普通過ぎて重たいとも感じていなかったが、僕は重たいので絶対に持って行かなかった。

この、人によっては重たいみたいな領域にあるものを持った際に「重たい」と感じてしまう敗北感が本2冊を持ち運ぶという行為から僕を遠ざけるんである。

何の話だと思うだろうが、まあ要するにそういう言い訳なのだと読み流して欲しい。

 

そうこうして購入した本であるのだけれど、夜更けに「恐い間取り」から読み始めたところ、あまりに怖過ぎて眠れなくなってしまった。間取り図付きで淡々と恐いエピソードが語られており、引っ越し好きの賃貸族だった実家がよくもまあこの手の物件を引かずに暮らしてこれたものだなと感謝してしまった。(これは小野不由美先生の残穢を読んだ時にも感じた)

家の話だけでなく土地、スポットの恐い話も収録されており、家の中も外も恐いというサービス精神に読みながら「これはやり過ぎだ」「ここまで怖くする必要が果たしてあるのか」「こんな思いをさせて酷い」「僕を怖がらせて一体何が目的なんだ」という感想を抱いた。何が目的って怖がって貰うことが目的なのだから著者と読者が完全にwin-winな関係であるハズなのに本当に読みながら怯え、怒ってしまった。理不尽な怒りをぶつけてしまい、松原タニシさんには申し訳ない。

さて眠れなくなったぞ、夜中の3時を目前にこれから風呂にも入らねばならないというのに、ということで「恐い間取り」を脇に置いて「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」に手をつけることにしたところ、これが自画自賛ながら名采配であった。

のほほんとしている。根暗にイジイジしているのに湿度が低く、優しくてクスリと笑ってしまうエピソードが満載であった。

阿佐ヶ谷姉妹さんほどよくテレビで見かける芸人さんでもオフはだらしがないのだなとか、オフが結構あるもんなんだなと妙な安心感と共に、私生活の頑張るエピソードのハードルが本当に低めに設定されきっていてタイトルの通りのほほんとする。阿佐ヶ谷愛が凄いので、行ったこともない阿佐ヶ谷への憧れが募る。

この本のお陰で恐怖を緩和し、無事にお風呂に入ることに成功したので気を良くして(気を大きくして)、風呂上がりにまた「恐い間取り」を読み進めてはやっぱり無理だ眠れねーわクソがとなり、「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」に助けを求めて癒されて持ち直すというのを繰り返していたら朝方には2冊とも全て読み終えてしまった。

お盆休みのお供がお盆休み初日を迎える前に読み終わってしまった。

この、塩っぱいものの後に甘いものを食べると止まらなくなってしまう現象が読書でも引き起こされるという事実を我が身を持って体験した達成感はあるものの、流石にやり過ぎたなと思いながらようやく眠った。

この2冊の合わせての読後感を上手く表現出来ればと思うのだけれど、少し手を考えたい。

それがお盆休みのお供に出来なかったこの2冊へのせめてもの償い、というかそうやってればお盆休みを上手いこと消費出来るんじゃなかろうかというアレである。

 

はじまったばかりのお盆休み、こんなブログを読まされて皆さん幸先があまりよろしくないけれど、おみくじの原理でこう、徐々にお盆休みの質が尻上がりに良くなっていくことを願うばかりである。

 

僕は最近アマゾンプライムビデオに追加されたと噂のアルスラーン戦記を観たいと思いつつ結局高校野球を観てるうちに毎日終わってそうである。こんなになっちゃダメだよ。

暑いから気をつけてね。

 

またー。

アーバンカブト虫葬送狂騒曲。

夏本番なので道端にセミ爆弾が多く設置されており、テロリズムにも通じる恐怖から暑いにも関わらず冷や汗をかくことが増えている。

セミ爆弾の出典は僕の場合は漫画家羽海野チカ先生であるが、実際の根源がどこの誰なのかは知らない。

瀕死のセミが危険を察知し、地面をねずみ花火の様に暴れまわる現象をセミ爆弾と呼び恐れている。

今住んでいる地域はそこそこ都会であるにも関わらず緑も豊かな地域でセミ爆弾の数も非常に多いのだけれど、多いのはセミばかりではなく、カナブン、カブト虫、クワガタまでもが道端によく落ちているのに遭遇する。

セミやカナブンはまだしも、カブトムシやクワガタの中ではかなり都会住みになるんではないかと彼らを見掛ける度に思う。

住所が梅田とか六本木とかそんな感じのカブトとクワガタ。まあ便利だけど住みやすいかどうかは人によるかな、みたいな事を人間だったら言える立場の格好良いカブトとクワガタ。

そもそも日本に生まれ育ち植え付けられた価値観からするとカブトとクワガタはカブトとクワガタである時点で昆虫の中で屈指の格好良さであるので、凄いイケメンが梅田のタワマンに住んでる、凄いイケメンが六本木ヒルズに住んでるくらいの凄みを感じる。

でも彼らにそんなことをひけらかすつもりも、場も、何にも無いことに思い至ると人間の汚さの様なものを感じずにはいられない。

昆虫としては恐らく自然豊かな野山にある巨木こそが梅田のタワマンであり六本木ヒルズだろうに、人間目線で都会住みとか言ってマジごめんなって気持ちになる。先人が彼らの梅田や六本木を切り拓いた土地に今、住んでいる。

セミ爆弾に怯えながらも昆虫が道端に落ちているのを見掛ける度にそんなことをいちいち考えて妙に切ない気持ちになる。

だから何だって話なんだけれど、それだけ。

 

炎天下の中、欲しいぬいぐるみが発売するとのことで開店前から並び購入したついでに映画「スターリン葬送狂騒曲」を鑑賞した。

BLEACH」の吉沢亮の麗しさに疲れを何だかんだして貰おうか迷ったけれど結局凄腕の愛嬌たっぷりのおっさんが集う映画を選んだ。ハゲもデブも粗暴もナルシストも選り取り見取りで最高にキュートである。身近にいたら大体腹立つけど映画は最高。

スターリンが倒れたことによる権力の奪い合いが非常にコミカルに解りやすく描かれていてゲラゲラ笑いながら観た。

ソ連に対する認識がスターリンで止まっていたので周りにどんな立ち位置の人がいて、赤軍とNKVDの関係だったり、NKVDのリストに名前が乗ることの恐ろしさやそのハードルの異様な低さなんかがしっかり伝わってきて興味深いと共にとんでもない時代(というか機関)だなと思うなどした。

いちいちユーモラスで笑っていたのに最後の最後に急激にシリアスに振れ、そこからドが付く程に現実へ繋ぐ構成が一番の皮肉としてガッツリ効いていて何となく「ゲラゲラ笑っててすんませんでした」という気持ちになった。いや笑わせる様に作ってるんだからいいんだけども。

こういう醜いやり取りを笑いに落とし込んでみせるというのはスンナリと頭に関係性が入ってくるので凄い。テスト勉強の暗記のコツみたいだ。それ故に終わった途端に興味が薄い部分から抜け落ちていくのだけれど、それはもう自分の知能の限界だと思うので反省したい。

「立場が人を作る」をまざまざと感じながら、それでも根っこの、弱い部分ほど変えることが出来ないのだなと笑いながらも切なくなる作品だった。

 

美容室で初対面の美容師さんにシャンプーをして貰いながら指圧と握力の違いについての議論を交わした。

初対面なのでパーソナルな話をしたくなくて思いつきで話し始めたのだけれど、思いの外長いこと話し込めたので今後もこの調子で「必要はないけど長持ちしそうな話題」を探求して生きていこうと思う。

ボンヤリし過ぎてるのも初対面でしっかり露呈してしまったので最早怖いもの無しである。一度「無害だがおかしな事を話す客」だと思って貰えると楽に過ごせるので美容室が苦手な方にこのスタンスをオススメしたい。

 

またー。

ラバーガールの全国ツアー年間シート希望。

ラバーガールの全国ツアー大阪編を観にいく。

ラバーガールは僕の中でチョコレートプラネットと同じく人を貶めない芸風でパンチはそこまで強烈ではないけれどちゃんと滅茶苦茶面白いをずっと続けているコンビで、そのベストネタ編成のツアーとなれば行きたくなるのは自然な流れであった。

本当に新ネタ以外全部知っているのに微妙なアレンジだったりが違うのと生物なので現在のラバーガールのノリで好きなネタがブチかまされるのが新鮮で楽しくてゲラゲラ笑ってしまった。

音楽でも知っている曲の組み合わせやアレンジで感動する様にお笑いでもこういう体験が出来るのだなーと思った。よく考えれば落語だって吉本新喜劇だってそうなんだから今更感しかないけれど。

大好きなF1中継も生で観れたし嬉しかった。

ツッコミの飛永さんが丁寧に淡々と突っ込む割に時々急にぶっきらぼうな言葉遣いになるのが最高に良かった。

帰りに適当に入った洋食屋でビールを飲みながらネタを反芻して余韻に浸った。

 

阪神タイガース対広島カープのチケットを急に譲って頂き(年間シートの頭数が足りてなかったらしく)観戦に行く。

一度、人づてに誘って貰ったのだけれどまさか再びお誘いを受けるとは思ってもみなかったので驚いたけれど嬉しかった。

試合は広島相手で、ある種同族嫌悪もあるのか並みの居酒屋なら出禁になっていそうな野次が序盤から飛び交う甲子園を舞台に阪神が綺麗に勝って平和を取り戻すという内容だった。

世紀末設定の映画か何かかな。

誘ってくれた方々と話し込んでしまい終電を逃し、結局タクシーで帰った。

楽しかったし、人生へのダメ出しも受けた気がする。自分がどんどん無理になっていく感覚を味わっているナウなので、なんかその辺とかに効いた気がする。

何より、今年は阪神タイガースにすごくお世話になったのでファンクラブに入会したのだけれど、それを報告出来たのも嬉しかった。

世の中、素敵な大人は沢山いるのかも知れないと10以上も年上の男性の話を聞きながら思った。

 

フジロックyoutube配信を何組か観て、あとは今期のアニメを3作品。

個人的にはバナナフィッシュが前評判通り良い感じなんだけど、あそびあそばせが上手いところを上手く突く、前の期で魔法使い俺が滅茶苦茶狙って命中率0%だった部分を普通に撃ち抜いていて良かった。

あとはまたそのうち。

 

日焼け対策として数年ぶりにコンタクトレンズを購入しようかと思うものの、重い腰が中々上がらない。サマソニに行く予定なのでそれまでに購入しなければならない。

本気にしていなかったのに大学時代の友人がチケットを購入してしまったらしく、流石にいいよって言ってしまったのでドタキャンは酷い。行かねばなるまい。

月に一度会うその友人とは近況など話しながら飲み過ぎの半歩前くらいにいつもやり過ぎる。

腐れ縁と化しているダメ人間同士ではあるものの、自分の辛い話なども何事もなく聞いてくれるし聞けるので良い間柄だと思う。

二軒目に気になっていたバーに行ったらオーディオオタクが集うジャズバーでオーディオの話を胃もたれする程聞かされた。

雰囲気は良かったけれど二度行くことがあるかは解らない。コアタイムを外せば、と言った所。謝る必要もないのだけれど、iPhoneのイヤホン使っててマジすいませんでしたって感じだった。

 

すごく普通の日記がとても新鮮に思える。

 

またー。