性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

アメリカンコーヒーが薄いという皮肉の唐揚げ。

バグダッド・カフェ(ディレクターズカット版)」が映画館で観たいと奥さんに誘われたので行った。

「今更過ぎて観た事ないって言い難いのとそれをもって己がサブカル特有のその価値観を抱いてしまっていたことに激しく動揺する映画枠」のベスト10に堂々ランクインし、燦然と輝きまくって目がチカチカして何色だかもうわかんねーなという認識である。

未来世紀ブラジルニューシネマパラダイスで「ディレクターズカット版?よせ、何故公開当時カットされるに至ったかよく考えるんだ!」という内から湧き出た警鐘を既読スルーした挙句に見事「掴まされた…」と直感を無視した自分をなかった事にして映画自体を批難してしまった経験からして、この度のバグダッド・カフェに関してもディレクターズカット版の洗礼を思っくそ浴びてしまうんじゃないかという危機感を抱いていたけれど、その二作と比べれば非常にスリムで良かった。

喜びも悲しみも淡々と、でも感情に沿ってどんどん穏やかな画になっていくのが素敵だったし、コンプレックス克服からの自己実現みたいな出発点人に非ず的な視点の映画でないところも素敵で(そうなりそうな要素はいくらでもあるのにまるっとお互いを受け入れていく作品だと思う)良かった。

ピアノで度々演奏される曲が気持ちに応じて全く別の表情を見せるのと、会話に生じる妙な間がいちいち感情豊かで素敵だった。黙ってるけど疎通できてるというか。

とても面白かった。

それにしてもディレクターズカット版で痛い目をみた人は「ここがカットされたんじゃないか」という目が異常に発達してしまう気がする。そんな目で終盤を見た。

そもそもディレクターズカット版は公開版を観たり、映画がとても好きな人が観るものだなと思うので自分がイレギュラーなんである。その自覚だけは忘れてはならぬと思う。

その後、売店でパシフィックリムの続編とblank13の前売り券を購入した。blank13のフライヤーは売店で1人2枚までという人気っぷり(その癖動員に繋がらなさそうな雰囲気がプンプンする高橋一生バブル)でビックリした。blank13の方はムビチケじゃなくて普通の前売り券で、ムビチケしか利用したことがないので滞りなく予約出来るか非常に不安がある。

どちらも面白そうなのでとても楽しみ。

 

百貨店のバレンタインフェアで生のカカオ豆を初めて触る。ヌルヌルした、ライチの様な質感の果肉に青い匂いがする中にも微かに慣れ親しんだチョコレートの匂いがして面白かった。

こんなものを色々行程を経てチョコレートにすることを最初に見出した人は頭がぶっ飛んでいると思った。ありがとう頭ぶっ飛んでる人。あなたのお陰でチョコレートが食べられる。

その後、昼食に以前から気になっていたイスラエル料理屋さんへ行く。

ハーブが尋常じゃないくらい使われているのにクセがない、スパイシーで美味しい料理だった。その上、800円代で破壊的なボリュームで出て来て嬉しかった。

水煙草も楽しめるお店で、夜はバー営業とのこと。自身は喫煙しないのだけれど、水煙草のビジュアルが好きなので誰か吸っているのを延々と眺めたいと思った。

腹ごなしに歩いている際に「クリーンスタッフルーム」という従業員用の部屋の表示を見かけ、本気で「汚れてない人しか入れないのは何でだろう」と考えていたんだけど、清掃スタッフの人たち用の事務所だと言われて静かに、本気で恥ずかくて死にたくなった。我ながらバカ過ぎる。

「俺の手、汚れちまってるから」と儚げな表情を見せる斎藤工風のイケメンでその不条理はを妄想していた自分を脳ドックにぶち込みたい。

その道中、大阪弁護士会の特設ブースが梅田の地下に出現しており、そこで「勝訴」と書かれた勝訴タオルを500円で購入した。

勢いとノリが良かったのと、単純にジムで使うタオルとして新しいものが欲しかったのもあり丁度良かった。

大阪弁護士会名義の500円の領収証を貰ったのが一番面白かった。

弁護士の先生との無料相談に大挙する老人を見て、大事な事はちゃんと金払って相談した方が良いぞと思った。

 

夜は飲み会。

穏やかに鋭い人たちと美味しいものを食べて美味しいお酒を飲んだ。

話について行くのに頭をギュンギュン使うパートもそこそこあったけど、皆漏れなく話が解りやすいのでとても楽しかった。

帰ってさっさと寝た。

 

日曜日は殆ど寝て過ごした。

猫か。

 

またー。