性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

新しいルームメイトが現代アートだった件。

山Pさんが英語でペンギンと会話するCMを初めて見た時、山Pさん相変わらず美しいな…と目を奪われているせいで尺の半分を過ぎるまで英語を話している事に気付かなかったので驚いた。

単純に普通に流れている日本人出演のCMが英語な訳ないという思い込みも含まれるし、アニメが割と細やかに動くのでそれを見て伝えたい事のイメージが掴めてしまっていたというのもあるんだろうけど、だとして、何を話しているかをもすっ飛ばしてしまう美はやっぱあるんだなとCMの意味を完全に無視した感心を抱いてしまい広告主の企業に対し申し訳ない気持ちになった。

 

それはそうと、ずっとバーバリーサコッシュくらいのサイズ感の斜め下げバッグが欲しくて、いつお店に実物を見に行こうと半年ほどタイミングを見計らっていた。

季節が移り変わり、ラインナップも入れ替わるというのにお店に行くという行為に妙に尻込みしてしまって、最悪オンラインショップで購入してもいいかと思っていた。

「服屋に着て行く服がない」の兄くらいの気負いっぷりで確保されていた余剰資金(投資とブランド品入手は余剰資金でやりなさいというのが祖母の教え、ではないけどそういうものだと勝手に自分で信じている)は最終的に2022年の夏休みの終わりに木彫りの熊へ姿を変えた。

 

何を言っているのか解りにくいと思うので順を追って説明すると、

信楽焼の狸や木彫りの熊などの民芸品をモチーフにした現代アートを発表されている中谷健一さんという方がいらして、2021年に催された個展の写真をTwitterで見かけたのがそもそものキッカケだった。

グリッチタヌキを筆頭に、民芸品が持つ丸みや素朴さをデジタルな歪みが際立たせる作品群の立体感や色彩に目を奪われて非常に興奮した。

いつか個展に行って実物を眺めてみたいなと思い続けていた所にまさかの作品の一部をネット販売されるという機会があり、思い切って購入してしまったのである。

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ありがとうバーバリー、お陰で躊躇いなく購入出来る資金がそこにあったよ。

また余剰資金できたら今度こそお店に行くからね。

数年前に買った濃紺の財布が可愛い上に丈夫過ぎて全く美品の域を出ず、ヘタリもしないので超愛用しているよ。

話が逸れてしまった。戻す。

購入した作品は厳密に言うと木彫りの熊をモチーフにした「テラゾークマジェイド」というタイトルのオブジェなのだけれど、アートの知識も乏しく、造形の素敵さ一点突破で突っ切ってしまった自分の語彙で説明するのが困難な為、人には「木彫りの熊の現代アートをお迎えしたんスよ」と説明しているんだけど、まぁそれでも伝わらない。

「何でコイツはブランドバック買うハズの資金で木彫りの熊を?」というリアクションをされるし、何となく木彫りの熊でイメージが固まり過ぎるのか「うちの実家にあったやつ貰ってきてあげようか?」と言ってもらえたりする。それはそれで並べて飾りたいので欲しいけど運ばせるのも申し訳ないので丁重にお断りした。

そんな状態の自分が作品を購入して良いのか迷いもしたけれど、青柳カヲルさんやさいあくななちゃんに恥ずかしがる前に行けと教わった(気がしている)事で無事に飛び込む事が出来たので、ちょっとは成長したなぁと思うし、今は青柳さんの絵の横に熊が飾られている。

民芸品の曲線美を鋭い角度で切断され、そこからカラフルなテラゾー仕上げの色彩が覗いており大変に良いリズム感の作品で気ままに角度を変えて眺めている。

それでもって、大事にしなきゃなと思いながら暮らしている。

個展にも行けるように仕事ちゃんと頑張るぞー。

 

またー。