01.14(日)
朝ランニング。少しずつ距離を延ばしている。
洗濯、食器洗い、鶏ハム作り。
能を観に行く。解説付き。
非日常に徹する、とか舞台装飾の説明も演目に劣らず大変面白かった。
合唱する地謡や囃子の人たちが出番を待つ間、袴のポケットの様な部分に両手を突っ込んで待機していて、東京リベンジャーズの成人式かと思った。
01.15(月)
忙しく、疲れてしまいスクワットをしてあとはゴロゴロしていた。
スクワットが怠惰に許しを与えてくれるほどのものかは知らない。
01.16(火)
ラランドの声溜ラジオがすごく良かった。
TikTokについて「芸術が廃れる」、二郎について「不機嫌な店員に圧をかけられながら食べたいほど美味しそうじゃない」という旨を話していて笑ってしまった。
前者はとにかくスピードが早すぎて考える隙もない、後者は緊張感を強いられてまでなぁと思う。
01.17(水)
たくさんの案件を朝から捌いて定時の30分前にはガス欠になってしまった。
録画していたドキュメント72時間の琵琶湖のあのベンチが良かった。
気まぐれに作られたベンチが「自力で見つけたら幸せになれる」と噂になり、SNSでバズる。初期の文脈が一気に失われる今っぽさもあるけど、座って景色を眺めて何か感じられるのであれば効果は失われないんだろうなと思った。
別府の貸し間の回も良かった。自分には合っていないかも知れないけれど、いつかこんな大らかさを体現出来る日が来たらいいのにと感じた。
01.18(木)
仕事のギアが上がらないのをぼやいたら「今日は気圧がね」と慰められた。
自分も気圧に左右されているのかと感心してしまった。
ドキュメント72時間の年末に放送された年間ベスト10を6位まで観た。
今年は全回観ているので、これがランクインするのかと驚いたりしながら観ている。
忘れてしまっていた部分に今回刺さる言葉があったりして、この1年で感じる事が変わっているのかも知れないと思った。
成長なのかはわからないけれど。
01.19(金)
コメダで最近書いていなかったダラダラ系の長文を書いた。
「哀れなるものたち」を先行上映で観た。
男性から押し付けられる女性としての価値観や役割を、成長するその時々において自分で選び取った知識や思考で打ち崩して立場を逆転させていく成長冒険物語だった。
性的で身体的な快楽からそうではないものへと興味が移り変わっていく様が丁寧に描かれていた。
「哀れなるものたち」と言うタイトルが主人公を哀れんでいる男社会を指すのかなと思っていたけど、観続けていくうちにそれぞれの立場及びに客まで含めて当てはまる感じになっていってとんでもないタイトルだなと思った。
01.20(土)
「PERFECT DAYS」を観た。
ルーティーンの中で積み重ねた関係性や真面目さは地味で目立たないかも知れないけれど確実に繋がりを感じさせるものだと思ったし、どうしても乱れてしまう感情を元のリズムに戻していくためにもルーティーンが機能してて良かった。
自発的に色んな責任から逃れた結果の美学の実現としての側面もしっかり描かれていて、それ故に幼さを感じさせる場面には他人事とは思えない怖さを感じた。僕もこうなるかも知れない、みたいな。
自分の聖域を作ってその中で暮らすのが上手い男の話だと思う。精神的に豊かでいられる到達点だと思った。
決して冒険しない事での「PERFECT DAYS」と求める真実のために危険を犯して冒険をする「哀れなるものたち」と言うタイトルを並べると対比というか、しっくり来るのに並ぶと違和感が生じて面白いなと感じた。
この日記から連想して短編を書きました。
たぬきの神様(2024.01.14〜01.20)|大きな小皿
またー。