性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

好きな歌詞に出会ってしまった時のリアクション王選手権

好きな歌詞と出会ったら皆どうしてるんだろう、とふと疑問に思った。
聴くだけなんだろうか。XやTikTokとかに登場させるんだろうか。
僕は聴いてみて、黙読して、読み上げて、歌って、最終何故こんなに好きだろうと理由を考えるという流れを辿る。文字にすると変に重みが生じて印象としては圧を感じるが、もっと感覚的にはライトにやっていると言って差し支えない。
そんな僕はここ2日、Uruさんの「アンビバレント」にもの凄くハマってしまって繰り返し聴いている。
薬屋のひとりごと」のオープニングテーマである為、完全に登場人物への当て書き(しかも2期の心の揺れにピッタリ)なんだけど、この曲はそれと同時に
引っ込み思案の根暗オタクの初恋としても当て書き過ぎるのでマジで凄い。
そもそもキャラクターが令和版暗黒微笑な所も相まって解像度が高過ぎる。
ちなみに暗黒微笑は「あんこくびしょう」じゃなくて「ダークネススマイリング」と読むと教えてもらったんだけど本当なんだろうか。騙されてる気がするほどに「流石にそこまでやらかしてねえだろ」な振り仮名センスである。あんまり過ぎて調べるのが怖い。
それはそうと、この歌詞をタイアップ抜きに読み込んでみると、自分からは話かけられない、上手く会話も出来ないから視線が交わることもない片思いを自分都合で美化出来てしまう思春期の恋愛観にピッタリなんである。
「碧い、碧い、その瞳に僕はまだ映らない 君は今日もいつもの君のまま 揺れる、揺れる、この気持ちはどこかにしまったまま 今はここでただ横顔を見てる」
もう、ほんとに、わかり過ぎる。
前後全てわかり過ぎるので一度過去の自分を振り返って物凄く落ち込んだ。
中学生の頃にこの曲と出会わなくて良かったとすら思っている。
こんな素敵な曲を「自分とあの子の事を歌ってる」と思ってしまったら最後、自分の作画が羽海野チカ先生になってCVも村瀬歩さんとかになってしまいそう。(ハイキュー!!の映画、いよいよですね)この曲に14歳で出会ってたらノートにポエムを数冊書いて自選のベスト盤とか作ってしまうくらい甘酸っぱくて美しい。
これが大学生になるとindigo la Endの「瞳に映らない」がこのポジションに燦然と輝く。この曲がリリースされる頃にはしっかり社会人だったので、その時もまたこの曲が大学生の頃になくて良かったと思っていた。
遡ると初めてこういう経験をしたのはスピッツの「運命の人」だったと思う。この時は子供過ぎて実感が伴う部分が少ないけど滅茶苦茶良い歌詞だと思うと国語の先生に言ったらガチファンだった様で「重なり過ぎて泣きながら聴いた」と明かされたという所に辿り着く。先生、僕もそうなっちゃいました。教育の敗北の可能性もあるけど、この上ない勝利ですね。
もしかしたらどの曲も本来の受け取り方からズレてしまっているのではという怯えもあるのの、結局受け手の性格でおかしなポイントでハマってしまう事もあると改めて思うと共に、単純にどの作品も本当に素晴らしいから重なるところを何とか探して重ねたくなるのだろうと思う。
そうさせる歌詞を生み出せるってマジで凄いなと思うし、人が書いた言葉に感動できる自分もまあまあ褒めてあげたくなる。
恥ずかしくて穴があったら率先して入ったらいいくらいの解釈ばかりしてしまうけれど、それでも良いと感じたその理由を自分なりに言葉に出来る人間でありたいなと思いましたとさ。


またー。