性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

2023年に聴いた音楽

私事ながら2023年はサブスク元年だった。

所謂ただの日記ブログなので全てが私事なのだけれどこれは大きい変化だったと言えるので書き残しておきたい。数年後、この記事を読んだ自分が「俺のサブスクはここから始まったのか」などと懐かしむかどうかは定かではないが、深さが足りずとも感慨に浸って貰える仕組みを自分で設置しておくに越したことはない。

 


正確にはAmazonプライムミュージックをそもそもAmazonプライム会員費を払って利用していたのにも関わらずランダム再生しかさせてくれない改訂を突きつけられ、プライム会員の費用が安過ぎるということは理解しているけども気持ちがついていかず、この釈然としなさで月1000円近く払うことは出来ないとSpotifyに移籍し、課金デビューしたと言う経緯を持って元年と位置付けている。

無課金ユーザーも広告などで貢献しているとは思うんだけど、2020年代の消費スタイルにいまだに慣れないので己の暦に加算することが出来ないでいる。

Spotifyにオススメされたものをどれどれと聴くこともあれば「AIが予測したオススメなんてアテにならん」となる事もあるし、どっちにしてもたまに上手いこと言い当てられたりもするので敵対するまでの理由はあるまいと、会社の一緒に飲みに行くほどではないけれど職場で無駄話はするくらいの距離感の仲良さで付き合った1年だった。

 


CDを買っていた頃に比べると月々に支払う対価は随分と安い。

籠を持ってタワレコで買い物をしていた自分がこうなので案外皆もそうなのかも知れない。

フィジカルに3000円払わないと薄れてしまうと危惧していた愛着もさして変わらない。

CDを買っていた頃よりも気軽に色々なアーティストを聴けるようになったので、自分の遍歴では楽しむに至らないと思っていたジャンルもとっかかりが見つかる様になった。

価格が軽くなった訳じゃなく、足取りが軽くなったと言う印象である。

デメリットとして先に触れた様に籠を持ってタワレコで買い物をしていた頃の作品が配信されていなかったりと言うのはあるし、所詮データなので配信終了を考えて大切な作品は物として手元に置いておかなければと言う気はしている。何事もそうだけど、いくら便利になっても完璧はないのだなと思わされる。

 


そんな1年間でよく聴いた曲の中をプレイリストにまとめたので、それに沿って簡単に振り返りを行いたい。

2023年ベスト - playlist by 大きな小皿 | Spotify

Spotifyユーザーでお暇な方は是非。

<1:マニアの受難/ムーンライダーズ

悪い事が悪いと言える時代になったと取れる事も沢山あったものの、2023年はマニアやオタクにとって試練続きだったなぁと思っていたので都度聴いていた。

「すべての事は もう一度行われている、すべての土地はもう 人が辿り着いてる」と言う気持ちを忘れないで古参ぶらないって大事だなとSNSを眺めていて思うのもあって選曲。

<2:GOSSIP(feat.Tom Morello)/Maneskin>

単純に今年一番ハマったバンドでメロメロだった。

格好良過ぎて感情が言葉にならず、拝みながらライブを観た。

アーチエネミーも来日に合わせて良過ぎる新譜を聴き倒し、一年間に聴いたアーティストの中で4位にランクインしていたんだけど、悩んでこっちを選曲。

<3:Endless Etude/Base Ball Bear

「選ぶ側でいようとして 選ばれないことに鈍感で」というフレーズが自分にも世の中にもピッタリ過ぎて選曲。相変わらず昼休みに机に突っ伏してロック聴いてる根暗みたいな歌詞を書き続けるなぁ天才かよと思っていた地点を軽く超越したと勝手に思っている。

<4:Mountain Top/ELLEGARDEN

アルバムをよく聴いていたんだけど、この曲が破格に良い。まだやれる、今日もやるしかないな、と言う気持ちになりたい朝にお世話になった。

<5:魔法使いは二度死ぬ/大森靖子

この曲が2023年一番聴いた曲だった。あまりに聴き過ぎたので一番聴いたアーティストも大森さんと言う二冠。上位0.3%のリスナーですって言われて「でしょうね」とすんなり納得出来るくらいに聴いた。ちなみに三位が「前説ADvance」だった。お世話になりました。

「魔法使いなんてならなきゃよかった」「魔法使いにしかやっぱなれないよ」がどう足掻いてもメインの該当者ではないんだけど、社会人として頑張るほどに、結果を出せば出すほどにパシフィック・リムみたいに溝が生じて怪獣が出てきそうな気持ちになるのでその度に聴いた。週4とかで聴いてて常備薬。去年は「夕方ミラージュ」がその枠だったので新薬処方しますねーと言う感じだろうか。

「愛も労働不当な扱いのまま一日を生き延ばす膨大な価値を抱き締めてももう打ち勝てないの」ですわ本当。

<6:Vacancy/Kylee>

まさかの年間2番目に聴いた曲。基本的に太めの疾走感のあるロックが小学生の頃から好きで、途中でアヴリルに色々狂わされた経緯があるので単純に音楽的な癖にブッ刺さってしまって、歌詞も妙に空白の寂しさがあるのでそこも良くて延々聴いていた。主題歌のアニメは全然得意じゃなくて脱落してしまったけど、この曲に出会わせてくれただけでもう感謝しかないです。

本当はここにKANA-BOONのスターマーカー(トップソングの4位だった)を入れようと思っていたんだけど、楽曲に罪はないとしても気持ちが追いつかない出来事もあったので除外した。

<7:THE SHINING/ mudy on the昨晩>

世界で一番好きなインストバンドがしれっと活動を活性化してあんまりに良いアルバムをリリースしたので半狂乱だった。相変わらずの3本のギターがどれを追っても痺れる展開を魅せるので何回聴いても飽きない。曲としては5傑に入らなかったんだけど、トップアーティストでは5位にランクインしていて、こちらも上位0.4%のリスナーになっていた。

<8:Hyper/Kroi>

海外ではマネスキンが衝撃だったんだけど、国内ではKroiのこの曲がやっぱり一番カッコイイと思ったので選曲。米津とかPEOPLE1とかチェンソーマン勢(失礼な括り)も滅茶苦茶聴いたんだけど、その中で選ぼうと思ったら即決でこの1曲になった。出だしの重厚感から飄々と軽やかに展開していくのがたまらん。どんな声してんねん。

<9:SHOOTHING STAR/XG

今年はNew jeansやドージャ・キャットを筆頭にポップやR&BHIPHOPを沢山聴くようになったんだけど(それこそドージャ・キャットは年間でも3位に入るくらい聴いていた)その中で1曲と思ったらXGのこの曲が一番好きだったので選曲。ずっと気持ち良いし、ずっとクールなのにずっとキュートなの意味不明。

<10:星座になれたら/結束バンド>

名曲揃いの結束バンドのアルバムの中でも一番凄まじい曲だと思っている。アニメは1周しかしてないのにこの曲はずっと聴いていた。全く違う2人が互いに憧れながら背中を追いかけ合って同じバンドにいる様が涙腺にくる。リードギターの展開がずっと気持ち良くて笑ってしまう。

<11:しくみ/Kabanagu>

Spotifyを利用し始めて最初にハマったのがフューチャーコアで、その中でもKabanaguさんの「ほぼゆめ」が滅茶苦茶刺さった。その中でもこの曲が映画の「エゴイスト」を観た時に脳内に再生されて帰り道に半泣きになった思い出もあり選曲。

<12:カナシミ/Khota Sasaki>

元々のバンド名が登録出来なかった(渋谷にある商業施設と同じ名前だからかな)とのことで個人名義になったこの曲が配信されたのは今年の11月とかだったと思うんだけどiPodを持ち歩いている時代から聴きまくっていたので配信リリースされてからもほぼ毎日聴いている。自分1人の再生数で収益化出来るんではと思う。確か1000再生とかで発生すると思うんだけど、行ける気しかしない。

<13:記憶に溶けて/弁天ランド>

懐メロっぽさに尋常じゃなく素晴らしい歌詞が乗ってて、熱量は青春なのにそんな狭い領域じゃないんだよなと鳥肌がたった曲。曲も良いんだけど歌詞が全部清書したいくらいに良いので絶対に聞いて欲しい。全部書き出したい。家中に貼り出したい。

「憎しむ糧である『好き』かを 触れるための愛も しつこく纏う 気安く舞う ねぇいつか驚いてしまう心残りも」とか「愛はとうに低下 狂おしさを返して 狂おしさを返して 夢で見て 思わず 記憶に溶けて」とか全部良い。大好き。

今年出会えた国内のバンドでは家主が凄く好きで世界観のゆるさと音の太さにハマったんだけど、衝撃度を加味してこっちの曲を選んだ。

<14:やめるなら今/ヒグチアイ>

今年2番目に聴いたアーティストで、5番目に聴いた曲が「やめるなら今」だった。

大森さんの「魔法使いは二度死ぬ」は帰り道に自分を慰める様に聴いていたのに対して、こっちは朝の家から駅までの途中に鼓舞する為に聴いていた。

内省パートを経て長渕剛ですかくらいストレートに励まされるサビまで、本当に助けられた1曲だった。嫌な感情もだらしなさも引きずってても負けたくなさを隠さなくて良いと信じさせてくれる曲。

 


【トップアーティスト】

1:大森靖子

2:ヒグチアイ

3:ドージャ・キャット

4:アーチ・エネミー

5:mudy on the昨晩

大森さんは特に好きな曲を執拗に聴いていた(アルバム単位も聴いていたけど)のに対し、残りはアルバム1枚が通して好きで延々聴いていた時期があるアーティストで固められているのが印象的だった。

こんなに女性アーティストを多く聴く1年もなかったので新鮮で、これからも楽しみ。

 


【トップソング】

1:魔法使いは二度死ぬ/大森靖子

2:Vacancy/Kylee

3:前説ADvance/大森靖子

4:スターマーカー/KANA-BOON

5:やめるなら今/ヒグチアイ

生活に組み込まれていた楽曲(1、3、5)と局地的にエンドレスリピートしていた曲(2、4)が占めていて前者に割って入るほどに後者を聴いていた熱量を思うと怖いものがあるな、と冷静になってしまうけど面白い。

あんなに聴いたのに入ってこないのか、という曲(New  jeansとかTKとか)あってそこも意外。

 


あとはサブスク元年という事は個人的にポッドキャスト元年でもあるので、よく聴いたラジオ・ポッドキャスト番組を羅列しておきたい。

「フワちゃんのオールナイトニッポンゼロ」「吉住の聞かん坊な煩悩ガール」「こじらせ平成夜話」「となりの雑談」「ラランドの声溜めラジオ」「ヤマトパンクスの銀河巡礼概論」「尾崎世界観・ラランド ニシダのダブルスタンダード

 


来年はどんな音楽を聴いているんだろう。

 


またー。