性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

寝落ち研究所のニューウェーブ座談会。

「仕事の夢ってみる?」と聞かれる夢をみた。

何となくややこしい夢である。何と答えたかは覚えていない。

ソファで寝落ちするのが失敗を通り越して習慣として根付きつつあり、最早寝落ちを減らしていくよりも寝落ちによる睡眠の質を如何に向上させるべきかという間違った方向性の審議が成されそうでまるで国会の様だなという自虐。

実際にこの日記を投稿するのはいつになるか解らないけれど、これを書いているのは朝の4時であり、23時半にソファで寝落ちし、何の拍子か目を覚ましたタイミングでこれを書いている。自戒を込めたつもりではあるが、あまりに慣れっこなので特に反省が出来ずにいる。俺はもう終わった人間なんだろうか。

ていうか寝落ちってどういうタイミングで目が覚めるんだろう。寝落ちっていうか睡眠全般の、寒くもなく寝苦しくもなく眠っている中で目覚まし以外で起きてしまうのはどういった仕組みなんだろう。睡眠の深さの波では説明がつかない気がしていて、妖精だか妖怪だか守護霊だかが起こしてくれている方がまだ説得力があるんではないかと思っている。

妖精だか妖怪だか守護霊が起こしてくれているのだとしたら、もう少し早めに起こしてくれたらと思うけれど起こして貰っている身分としてはあまり生意気なことを言ってはいけない気がしている。いつもありがとうな。俺の中の西野カナがこれからもどうぞよろしくねって歌っとるよ。

さて、ここからベッドに入って眠るとして6時半には起きなければならない。秒で支度が出来るならば7時半まで眠れるが、生憎そんなに頑張れない。バタバタするくらいなら早く起きたい。そう言えばインターネットの広告で「男の減量はマジで秒」というものをたまに見かけるんだけど、「マジで秒」って何秒くらいのつもりなんだろう。広告のリンクを踏めば何秒か書いてあるんだろうか。例え半年だろうが1年だろうが秒換算してしまえば「マジで秒」な訳で、ていうか換算などしなくても分も時間も日も秒の積み重ねという意味では「マジで秒」である。こんなガバガバなフレーズ誰が考えたんだろう。絶対ポジティブな人だと思う。

学生時代は格闘技やってそうだし大人になった今でもハンバーグとかグラタンとかメンチカツとか好きそうだし就活の自己アピールでは居酒屋のバイトでリーダーとしてシフト組んでましたとか言いそう。ストレスそんなに溜まることなく発散しつつ幸せに暮らしてそう。そのまま幸せに暮らしてて欲しい。

何故か逸れたので最早覚えてない人もいるだろうけれど寝落ちの話に戻すと、寝落ちする前に歯磨きなどをし損ねている為、それらをこなしているとベッドに入るのは4時半になるだろう。ベッドで眠れる時間が寝落ちよりも短い。これは由々しき事態である。(だったらこんなものを書かずにさっさとこなして寝るべきではあるんだけれども)

由々しき事態とか言いながらこれが習慣と化してしまっているので危機感が薄まっている。

もう大人になるとどうしても意欲が失われてしまうので「ねないこだれだ」みたいな感じで「ねおちはだめだ」的な絵本を作り幼少期からしっかり寝落ちの危険性を教えることで抜本的解決を図るべきだと思う。知らんけど。そんなことより早く寝よう。

 

日曜、ライブを観に行く。

サイケでバチクソ格好良い関西のレーベルことギューンカセットの25周年イベント。

難波はM-1の決勝戦のオンエアーがある為か普段より人が少なかった気がする。

毎年、採点基準がヤフコメなどで問題視される上沼恵美子について、僕は襲名制だと思っている。民がどんなに彼女を倒したくとも、そして倒せたとしても、また新たな魔王が千日前らへんから生まれて上沼恵美子を襲名するのである。

漫才やコントを全員が納得する基準で採点することなんて出来ないのだから「こういう見方をする審査員もいるんだな」で済ませるのが良いのでは、と思いながら天下一品でラーメンをすすった。

 

2018.12.02@難波ベアーズ

あふりらんぽ

関西ゼロ世代が世間を騒がせていた頃、関西在住なのに上手いこと入っていけなかった。

別に無理に入っていく必要なんか無かったな、今こうやって観てて格好良いんだもんなと思った。

未だに少しずつ、色んなものをめっちゃ良いと感じつつ聴ける様になっていっている気がする。母方の祖父は亡くなる直前まで身長が伸びていてそれを嬉しそうに語っていたのを思い出した。幾つになっても成長というか。

あふりらんぽのキャッチーさと原始的で大らかさはゴンだとか恐竜家族が脳裏によぎる。

あふりらんぽMV ポツポツ - YouTube

物販に並んだギューンカセットからのリリース作品の中に、当時よく聴いていたフロイドのアルバムを見つけて嬉しくなった。

FLUID アイキャッチforS.S. - YouTube

 

otori

ビリビリのニューウェーブ

コードって何だっけ?という素朴な疑問に対して「そんなんいらんかったんや!」となってしまうギターの気持ち良さがとても好きだし、ドラムのリム叩くタイミングもいちいち好きだし、ベースの這い回るところも好きなんだけど、短く哲学的で声に出したいフレーズがバンバン投げ込まれる歌詞のファストフード感とイメージを滅茶苦茶深読みしてしまうスルメ感の両立っぷりが一番好きかも知れない。

待ち望んだ新譜の楽曲も沢山生で聴けて大満足。

Next Music from Tokyo vol 7: otori - "反解釈" "反転" @ Soybomb HQ (June 12, 2015) - YouTube

海外公演のオーディエンスのテンションにいつもビビるんだけど、otoriに関しては「こうなっちゃうよね!!!」と完全に同意してしまう。

またあまり間を空けずに観れたらいいな。

 

またー。

凄く行動力に溢れていた三連休だったよ日記。

金曜日、阪神タイガースのファン感謝デーのチケットを譲って頂いて観覧に行った。

流れ込んだ寒波で冷えた甲子園球場でガタガタいいながらも我慢出来ずにビールを飲みながら選手の内輪ネタを見守る会。ファン感謝とは、と思いもするけれど好きな漫画のキャラクター座談会がこれに当たると思えば中々に面白く見られた。

本筋と関係なくお互いの一面を公式が暴露してくれる感覚が正にそれだった。そう考えればファンにしか解らない事を話してくれる場として感謝デーとも取れる。

ホームラン競争では大好きな大山選手が優勝したものの、前年度チャンピオンが肝腎なシーズンまるでダメだったことを考えると同じ様にならないで欲しいと本気で心配になる。

来季のスローガン「ぶち破れ!〜オレがヤル〜」は今季の負けっぷりと足らずだった部分を踏まえた良いスローガンだと思った。自分もその姿勢を忘れずに1年過ごせたらと思う。

チケットを譲ってくれた方に頼まれてもないのに「新スローガン習字にしたためて送りますわ!」と宣言してしまったので百均で筆と墨汁と半紙を買って夜中の2時に挑戦した。

20枚くらい書いたんだけど自分の字の汚さに驚くばかり。どげんかせんといかん。

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一番マシに見える一枚の写真を送って若干凹みながら寝た。ただ、言いっ放しにしないで実行したのは偉かったと思う。ホラ、たまには褒めてやらんとグレるからさ。自分のことだけど。

鶏がらスープの素が50グラムで800円に高騰して困るという悪夢をみた。何なん。

 

土曜日、奈良へ行った。

そもそも紅葉を見たいという気持ちがありつつ、たまには猫以外(偉そうにすいませんいつも相手して頂いているのに本当に存在すら奇跡的感謝)の動物と触れ合いたいという気持ちで鹿がいる奈良へ行った。

あとは京都より空いているのではという勘繰りもあったし実際空いていた。

あくまで深追いせず、東大寺春日大社及び周辺にお住まいの鹿の皆さんと交流するというライトプラン。

のっけから依水園とその横にある庭園の有料型の手が入りまくった芸術的な紅葉に続けて課金してしまったので美麗さという意味ではスタート地点がハイライトではあったけれど、東大寺春日大社も素晴らしかったので大満足だった。

何年振りかでせんとくんを見掛け、まだ健在だったのかと記念撮影をした。お互いしぶとく生きていこうな。

お腹が空いたのでカフェを経由し、たまたま通りがかって気になった昼から日本酒が飲めるお店に入った。

奈良の春鹿という酒造で働いていた方が開かれたお店でオープンして数日くらいの新しさだと言われ、得した気分になった。

春鹿の日本酒は初めて飲んだのだけれど、どれも美味しかったし、とても希少なものまで楽しめて値段もエグいくらい安かった。大丈夫なんだろうか。

中でも「秘蔵酒 春鹿 500日熟成」というのが滅茶苦茶好みにマッチしていて美味しかった。ほぼ手に入らないスーパーレアのお酒らしく、こんなに美味しいのに次飲めるのがいつになるか解らないなんて辛過ぎると飲んでいる時点で憂いた。

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他には「I love choco」というチョコレートをアテに飲むことでお互いの風味を引き立てるコンセプトの日本酒が面白かった。

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個人的にワインにチョコレートというのがポリフェノール過多で渋みを強く感じてしまい苦手でチョコレートならウィスキーかな、くらいの認識だったんだけど、この日本酒はそれを超えるマッチングだった。ペ◯ーズもタッ◯ルもなし得ないであろうベストなマッチングだと思った。我ながらなんでこんなに俗っぽいんだろう。

帰りは鶴橋で途中下車して串焼きのお店に入ったら焼肉超えの美味しさで笑ってしまった。

沢山歩いて綺麗なものを見て、良いものをたらふく食べた。

細か過ぎて伝わらないモノマネ選手権を観るのを忘れて寝た。

 

日曜日、これまた奈良へ行く。

今度は吉野山に紅葉を鑑賞に。吉野山と言えば桜とロープウェイであるが、桜はご存知春の風物詩でありロープウェイは何故か動いていないという状態だったけれど、ネット情報によると紅葉も綺麗ということで行った。

本当は能勢のアスレチックへ行く予定だったんだけど、公共交通機関で辿り着く事が出来ず、タクシー会社5社に問い合わせるも営業エリアから遠過ぎてお断りされて諦めたという経緯での吉野山となった。

朝の9時から大阪マラソンが行われていて、車窓からそれに伴う交通規制を眺めながら「自分が動き始める前からこんなに大勢の人たちが42.195km走り始めているのヤバいな」という気持ちになる。もうちょいしっかりしたい。

紅葉に限らず景色が美しかったし、ビックリするほど人がいなかった。旅館やお土産屋さんが沢山あることを考えると宿泊していた方々が日曜の午前中で帰ってしまって昼過ぎについた僕と入れ違いになったのだと思う。

脳天大神というお寺の雰囲気がこれまでに触れたことのない宗教観で新鮮だった。

吉野山の方々は本当に優しくて、カフェでカレーの大盛りを後からお願いしたらわざわざお茶碗に追加分をついできて下さったり、売店では閉店間際なのに食べ物を温めなおして下さったり、最後に思いつきで買い物したら麓の駅まで車で送って下さったり。本当に良くして頂いて、まだお礼が言い足りない気持ちでいる。

送って貰う車で乗り合わせた他の観光客の方も同じ様なことを仰っていて、吉野山に住んでいる方も吉野山に来る方も優しいって何なんだこれはという気持ちになって癒された。

紅葉のライトアップを見てから徒歩で山を降りるつもりだったので、真っ暗で寒い中歩くのを覚悟していたけれど、やっぱり大変なのは間違いなかった。本当に助かった。

車中で何故ロープウェイが止まっているのかも教えて貰えてスッキリした。

また春になったら今度は桜を鑑賞に行きたい。

 

何だかんだ、珍しくアクティブに三連休を過ごした。狙った訳じゃないんだけど、やれば出来るじゃないかという気分でいる。

達成感は大事。珍しいことに写真まで挿入してしまっている。楽しかったのだと思う。

反動でボンヤリしてしまわない様に次の休みまで何とかやり過ごしたいところ。

 

またー。

異生物に寄生されて映画ばかり観るスーツ姿のバンドマン。

上司が運転する車で爆睡してしまい、「普段あんまり車で眠くならないのに珍しいなー安心してたんですかねー」という苦しい言い訳を述べた手前、帰りは何としても起きていなければと思った癖に最後の方でウトウトしてしまった。

人は弱い生き物だと思った。

 

映画「ヴェノム」を鑑賞。

残業ついでにレイトショーで観た。

平日のレイトショーは空いており最高。

夜を舞台に派手に立ち回るシーンが多く、バトルモードが漆黒の主人公及び敵キャラを目を凝らして追いながら「擬態…」と心の中で何度も呟いた。

熱血漢で行動力の塊な主人公だったり、超天才な癖に超大雑把で超行き当たりばったり感のある実にマーベルらしい悪役だったり、皆がコミカルで「みんな、いいこ!悪いやつなんかいませーん!みんな可愛いでーす!」という気持ちになりながら観た。

漫画に例えると寄生獣だったりARMSかと思いきや、まさかのシャーマンキングというレベルでの愛らしさ。

バトルや内容については派手さを控えた印象で、それだけ「ヴェノム」がどういう生き物で宿主との関係の移り変わりだったりを観る側に解りやすく伝えようという部分に特化させた見せ方だったのでは、と思う。

お陰でスコーン!と観やすく、シリアスパートなのに笑いが漏れる程にキュートな作品で楽しかった。

 

映画「ボヘミアン・ラプソディ」を鑑賞。

休日に最新鋭の設備なのに異常に空いている映画館で観た。

平日は空いていると有り難がる癖に休日に空いていると心配な素振りを見せるとは我ながら実に都合の良い生き物だなと呆れる。

QUEENは親世代のアーティストで全く詳しくない。

曲を聴くとグッチ裕三モト冬樹が脳裏を過る性質なのだけれど、流石にQUEENそのものを題材にした作品とあって両氏は一切思い出されなかった。安心して楽しめた。

親世代が聴いていたアーティストでQUEENより曲を知っているのはマイケルジャクソンとビートルズだけな気もして、それだけ偉大なバンドなのだなと観ながら思った。

自由と美学を掲げることで自らを奮い立たせ続けた彼らの歴史に触れて感動したし、フレディーにとってQUEENが家族であったのは本当に良かったなと感じた。

心の穴は、こんなに素晴らしい人たちでも欲しているもので満たすか金を詰め込んでどうにかするしか無いのだなと思った。

顔や体格がそんなに似ていなくとも、動きであったり表情であったりで滅茶苦茶似てる様に見せてしまう。役者さんって凄いんだなとしみじみ思った。

 

映画「ビリオネア・ボーイズ・クラブ」を鑑賞。

また残業ついでにレイトショーで観た。

若者が立ち上げた社交クラブの栄光と破滅を描いた実話に基付いた作品。

巨万の富を築こうとする20代の若者をNISAかつみたてNISAかどっちが良いか決めかねている30代が見守るという歪な状態となってしまった。

スーツが似合う体格の良いイケメンが沢山出ていて華やかで良い。とは言え日本で好かれるタイプの線の細い中性的な美青年は1人もおらず、美のガラパゴス化についても考えてしまった。

成功したいともがく姿も、成功を掴もうと必死になる姿も、成功を掴み取った時でさえも主人公2人が不安に苛まれている姿を目の当たりにして、こちらも追われている気分になってしまった。焦燥感が凄かった。

人間の繊細さが、本来は感情のないはずのお金に表情をつけたという気になる映画だった。

事実に基付いているので結末は変わらないのだけど、「救い」というものを深く考えさせられた気がする。

システム的には救われたけど、心は救われたのか、など悶々と考えてしまった。

そして僕は大きなものを追わず、つみたてNISAか国債くらいで留めておこうと思った。

 

何だか映画ばかり観ている気がする。

 

またー。

2018.10/27・28ボロフェスタ、11/6 ANGRA、11/7 MEWを観てきました。

10/27・28:ボロフェスタ2018@KBSホール

ボロフェスタの2日目と3日目に行った。

2日目は、2の原始的とも言えるストレートの豪腕かつロマンチックなロックンロールとKONCOSのパンクとキラキラしたポップの融合具合に射抜かれたり、ようやく観ることが叶ったtoeの鉄壁極まりない格好良さに静かにブン殴られ続け、最終的にOGRE YOU ASSHOLEの轟音に感動して終わった。

toeは鉄の無機質さの様なものを観るまでは感じていたんだけど、見終わった今、自然の荘厳さの様なものに置き換わっている。観れて本当に良かった。

3日目は、トクマルシューゴのバンド編成(オモチャ箱的な目まぐるしさは変わらず、どこかロック色が強くなっている気がして良かったのから始まり、清竜人のテンションの置き所が解らないカラオケショーを経てLOSTAGEの圧巻化け物ショー(手紙が相変わらず良過ぎて滅茶苦茶泣けた)などを観た。

カネコアヤノのちびまる子ちゃん的な伸びやかな謳歌っぷりを堪能し、GEZANの沸騰っぷりき度肝を抜かれた。撃ち抜かれた。GEZANはこれまでも何度か観てきたけれど、こんなに刺さったというかブチ抜かれた事は今までなくて、こんな素敵なバンドだったのかと驚愕した。間違いなく観た中で頭3つくらい抜けたベストアクトだった。

それに負けじと良かったのがSuiseiNoboAz

地下の狭いステージパンパンに詰まったお客さんと一緒にアンダーグラウンドを制圧した痺れるアクトだった。

最後はBiSHのアイナ・ジ・エンドさんの可愛さに何も言えなくなって終わった。

2日間もフェスに行くことも随分久しぶりだった。途中でカフェ休憩など挟みつつではあるけれど楽しく過ごせたので良かった。

 

久々にライブの予定が続々。

 

11/6 ANGRA @BIG CAT

高校生から大学生に掛けて意外と聴いていたメタルやらハードロック(特別好きだった訳でなく、TSUTAYAの5枚1000円レンタルとかで枚数余った時に洋楽の強そうなジャケットを借りるということを良くしていた)の中で一番よく聴いたのがANGRAだった。ハードロックの攻撃性が薄めで妙な明るさを感じるところが好きで、これが後々に9mmなんかにハマる土台となった気がしている思い出深いバンドの新作及び来日を知ったのは9月くらいだった気がする。

ほぼ思いつきでチケットを買って、その後から新作を買って聴いたら相変わらず妙な明るさが良くて、なんか声低いなと思ったらボーカルが変わっていてビックリした。

当日は大好きなキャラクターのコラボカフェに行き、士気を高めてから会場に向かった。

大きな会場と言えどキャラクターのコラボカフェ経由で乗り込んで来たファンは他にいないんじゃなかろうか。知らんし何の自慢にもならないけど。

セットリストはコンセプト度外視に人気曲と新作のみでガッチガチに固めた内容で本当に楽しかった。

「Angels and Demons」「Spread Your Fire」「Carry on」あたりは全く聞き返していなかってんだけどちゃんと記憶から引っ張り出されてきて身体が反応していた。

妙な明るさの正体はラテン調のアコギのアルペジオによるものが大きいと生で観てようやく気付いた。イントロ、アウトロ、間奏など曲によって登場するタイミングがまちまちなんだけど、ハードロックと全く異なるスパニッシュなノリを持ち込むことで続くハードロックパートが明るい方へ展開していく印象だった。

新作の中では「Magic Mirror」という曲のイントロの物凄い重たいものが這っている様なベースが凄く気に入っていて、セトリから外れそうだなと思っていたけれどちゃんと演奏されて凄く嬉しかった。新作の曲は人気曲に比べてどこか穏やかというか派手さが無いんだけれど、その分メロディーの良さが際立つものが多くてどの曲がきても「聴けて嬉しい」となって幸せだった。

早くて荒々しい曲が割合として少なかった気もするんだけど、周りのお客さんは自分より親に近そうな人が多くて、バンドも20年とか続いてるしそんなもんかなと思った。

普段聴いている音楽からすると悪口でも何でもなくダサい部類に入ってしまうんだけれど、その分強烈な熱意と美学を感じて全力でレスポンスを返したくなる最高に楽しいライブだった。

物販は欲しかったけど絶対着る機会もないので我慢して帰った。その代わりまたCDを買いたい。

Angra - Light of Transcendence - YouTube

笑ってまう。好き。

 

11/7 MEW @梅田クラブクアトロ

15年前、新譜の国内版が初回出荷分のみちょっと安い!みたいな売り方されてて「デンマークのバンドとか聴いたことねえな」と思って買ったのがMEWの「Frengers」で、そこからどハマりする事もなければ聴かなくなる事も一切なく、普通に月に1回か2回は聴くというのを15年続けていて、そのアルバム再現ライブということで「流石に行かないとどうする」という気になってチケットを買った。

再現ライブとその他曲の二部構成という情報を前日にようやく知って、アルバムの再現が先に来たらメンタル崩壊して号泣して後半観れない可能性が高い、プールに準備運動なしで老人を突き落とす様なものだぞと恐れていたんだけれど、その他曲のパートが先攻だったので一安心した。

MEWの魅力は音の美麗さと壮大さ、曲が持つ物語性の圧倒的展開力だと思っているんだけど、生で観るとそこにエレキ感が加わってガツンとした、ダイナミックな印象になるのが面白くて好きだ。映像もバンバン当ててくるので視覚的にもかなり楽しめる。

それにしても相変わらず羽虫が異常に好きなバンドだなーと観ながら思った。ファンタジーに行き過ぎない生々しさが映像における羽虫だったり人の顔のパーツの使い方だったりにも現れていて好きだ。

贅沢すぎる前半のセットリストで個人的には「The Zookeeper's Boy」が嬉し過ぎてイントロで変な声が出てしまった。

MEW - The Zookeeper's Boy (Video) - YouTube

前半でこんなに感動してしまって後半大丈夫かと思いつつ、本当にこれが無かったら再現ライブにメンタルが耐えられなかったぞという実感が休憩時間に湧いてきた。

アルバムの再現ライブはもう最高としか言い様がなく、こんな物語としての情報量が多い作品なのに語彙が全部美しさに押し流されて全然残らないの凄いなと我ながら笑ってしまう。

「Am I Wry? No」はイントロから泣いてたし、「156」「Snow Brigade」のシリアスさと爆発力がたまんなかったし「She Came Home For Chrlstmas」は美し過ぎて吐くかと思ったしそっから「She Spider」のロックへの振り切れ方もやっぱ吐くかと思ったし「Comforting Sounds」は神々しくて泣きそうになった。終わったら多幸感と疲労感がドッと押し寄せてきて消耗が凄まじかった。

MEW "Am I Wry? No" Live at Java Rockin'land 2009 - YouTube

東京ではなくて、地元のライブハウスで満員ち近い客入りだったのも嬉しかった。また来て欲しいって声を大にして言えるというか。

皆幸せそうな顔してたのが滅茶苦茶印象的だった。僕もそうだったと思う。

 

洋楽バンドの来日を2日続けてというのは初めてだったけど、比べようもないくらい別ジャンルだったお陰で混ざらず楽しめた。

どちらもまた日本に、出来れば大阪にも来て欲しい。

チケット高かったから頑張って働かないと!

 

またー。

当たり前を疑う映画のドレスコードはスーツ。

オーダーのスーツがひと月の制作期間を経て出来上がったのでクールビズの終焉と共に着ているのだけれど、凄く良い。

足りなくて張る部分も余って緩くなってしまう部分もなく、見た目にどこまで変化があるかと言われると若干スッキリしてる!って程度なんだけど着用のストレスがマジで当社比で激減。8割くらい減った。残り2割はそもそもスーツ着るの面倒という感情なので取り除き様がない。残念ながら。

これが既製品のスーツとほぼ変わらずの値段で売っていることを考えるとマジで戻れる気がしない。

良い買い物をしたと思う。

 

「当たり前を疑え」という言葉を聞いた事があるだろうか。

自己啓発だったり仕事術なんかの書籍に記載されそうなフレーズ(実際にその類の本を読んだ事がないので解らないけれど)である。当たり前に行っていたこと、当たり前に思っていたことを見直す事で成長・改善に繋げるというものだ。

視力の悪い皆さんはお風呂に入る時、メガネを外すだろうか。メガネを外すとどうなるであろうか。何もハッキリとは視えないのではないだろうか。

だったら、電気つける必要なくね???

当たり前を疑った結果、僕はお風呂に入っている際に電気をつけるという工程はつけてもつけなくてもどうせ視えない僕らにはいらなくね?という事に気付いた。

そんな訳で僕はここ半年くらい電気をつけず、薄暗い中で入浴している。

いやいや、そうは言ってもね、と我ながら思いつつもやってみたらマジで滞りなく入浴出来たのでそれ以来ずっとそうしている。

視力が悪い人が裸眼でいる割合が特に高いのが風呂場だと思うのだけれど、メガネをつけている空間に比べ、視力に頼らない空間というのは案外どこに何があるか身体が覚えているものである。お風呂場狭いし、大体いつも決まった流れで入浴するから。

これで若干の電気代の節約となっていて、別に節約を目的とはしていなかったんだけど副産物って感じでラッキーである。

こんな程度のことからでも「当たり前を疑ってみることって大切なんだなー」という気付きを得られるから皆さんも当たり前を疑ってみてはいかがだろうか。

 

アニメばかり観ている。

とは言え、地上波の放送日時をリアルタイムで山ほど追っている訳ではなく、面白そうだと思ったものがアマゾンプライムにあった場合に観ているという状態である。

今期は「SSSS.GRIDMAN」と「ゾンビランドサガ」がお気に入りである。

グリッドマンは特撮の現代アレンジのアニメ化ということで特撮ならではの愛らしさが無いかわりに特撮が撮れない完璧アクションや表現を存分に実現した内容でワクワクしてしまう。

オープニングも大石昌良さんのプロジェクトで「けものフレンズ」に負けないほどに作品に沿ってテンションが高く、sound scheduleの忘れ物をドカンと取り返しに来たくらいのインパクトがあって凄い。

ゾンビランドサガ」はゾンビ映画にある良い意味での大雑把さと会話のテンポが完璧でめちゃくちゃ面白い。宮野真守さん祭の感も否めないけれど、ユーリ!!!on ICEを超えるほどに再びavexピクチャーズが佐賀を推しに推しまくっていて笑う。ドライブイン鳥。ドライブイン鳥をアニメで観るとは思わなかった。行ったことがないので主人公たちが普通に羨ましかった。

 

映画「華氏119」を観た。

本当は「ヴェノム」を観たかったのだけれど、都合の良い時間に放映されておらず、その半分程度の興味だった本作を観た。

トランプ大統領がどうやって当選したか、というよりも「何故ヒラリーさんが負けたか」をオバマ政権まで遡ってマイケル・ムーア監督のアプローチで語られていて興味深かった。彼女たちが蔑ろにしたものがよく見えるという意味では説得力がある内容だった。

トランプ大統領が当選した時の「何故こんな結果になったんだろう」に対する結論が不勉強故にこんなタイミングになってしまったんだけど知ることが出来て良かった。

監督の作品をじっくり観るのは初めてで、非常に解りやすく、普通に笑いどころもありつつ、主張に対するシリアスさを一切損なわせずにこっちへ投げかけてくれるのでとても観やすかった。

アメリカの自由の歪さを思い知った。どちらが良い、という話ではないけれど日本は平和だ。

 

久しぶりに書いたら随分と散らかった日記に。

 

またー。

電子マネーと心の購買意欲。

セブンイレブンで利用する為にナナコを手に入れたのは10月の頭だった。

会社の最寄りのコンビニが徒歩15秒でセブンイレブンだったのと、チケットぴあでの引き取りにセブンイレブンをよく利用していたのでナナコが良いのではないかと思って選んだ。(甘い物や揚げ物はローソンが好きでファミマは看板の配色が好き)

ナナコというのは実に優れものであるらしい。チャージしておけば現金いらずで買い物が出来、しかもポイントが貯まるらしい。同じ商品でもナナコなら幾らと値引きで変えたり、何個買えば1個無料など同じ買い物をするにもかなり優遇されるらしい。

何故全て人伝の様な物言いをしているかと言うと、案外コンビニに行かないまま半月が過ぎてしまったからである。まだチャージすらしてないんである。

大好きなキャラクターのグッズ付きナナコを予約までして手に入れ、意気揚々と電子マネーを導入した癖にコンビニで最後にした買い物がそのグッズとナナコを引き取りという事実。

普段の飲み物をアマゾンで纏め買いしていること、案外頑張ってお弁当を作っていること、職場に何故かたまにお菓子をくれる同僚がいる為に主体的に間食することがほぼ無くなったことなどが要因と思われる。

今のところ僕のナナコは好きなキャラクターが描かれた可愛らしい板でしかない。たまに眺めては可愛さに癒されているが、全く本来の仕事をさせてあげられておらず申し訳なさがある。

世の中、お金以外にも大切なものってあると思うよ、語り掛けてみるものの相手は電子マネーである。アイデンティティの否定ではなかろうか。ハラハラする。僕の元に来たことを嘆いて毎夜深酒していないだろうか。

当方、ここまで使わないといざ使えるチャンスにも持っていることを忘れて普通に現金払いしてしまいそうで危機感を募らせている。

これが昭和生まれの限界かなどとぼんやり考えつつ近くて遠いセブンイレブンを眺めている。

 

先日のバッティングセンターでまぐれ極まりないホームラン賞を放ってからというもの、YouTubeでバットの振り方の動画を見たり休日に素振りをしてそれを少しでも身体に落とし込もうとしたりと完全に味を占めている。

現役時代には全く気にもしなかったテイクバックや軸足のつま先の向き、力を込める指について、あとは目線を切らずに振り切るなど、これは改善したら面白いかも知れないというものを意識して朝も早くからバットを振りまくっている。

通常の筋トレではつかない(と思う)バットを振るに適した筋肉と、そもそも思い通りの軌道にバットを出す技術が少しずつ身についているのを実感する。

そんなこんなでバッティングセンターを再訪して複数のブースを利用してみて気付いたんだけれど、ピッチングマシンは球速以外にもコースの投げ分けの比率が設定出来るという事である。明らかなボール球を120キロで投げ込んでくるマシンと対峙した時、そのボール球の多さに驚愕した。バットを一番長く持ってようやく打てるコース(ただし当たるようになると掬う様なスイングになるのでホームランを狙いやすい)にバンバン投げてくる。

試合だったら連続四球で押し出しで負けがつくくらいに低めのボール球を投げまくる。調子の悪い時の阪神タイガースのドリス投手みたいなマシンで驚いた。だって300円のゲーム料金を支払って25球のうち半分くらい低めのボール球って凄くない?ストライクゾーンの球が一番打ちやすく気持ち良いとすれば難易度の面でゲーム性を立てる代わりに爽快感を犠牲にしている訳で、これは初めて及び久し振りのバッセンと意気込んだ人の気持ちを粉々にしてしまいかねない博打設定である。

低過ぎるボールはまずバットを長く持ち、「バットを振る」で想像する振り方とは随分異なるフォームでバットを出さなけばならない。初心者にそんな慣れていないことをさせ続けるとなると「あ、自分もういいっす」となってしまうのでは無かろうか。

それともその完全ボール球のコースを空振りした事へ悔しさを覚え「絶対ぶっ倒す」と火がつくギャンブラー(カモとも言う)を選りすぐる為のマシンなのだろうか。因みに僕は完全にカモ属性である。300円払ったのに難しいコースに投げられた事への反抗心から「300円の中に相当量のボール球を投げてくるならこっちは元を取るために全部打ち返してやる」と気合が入ってしまう。

勝手にマシンをライバル視して意地になってバットを振るし、難しいコースを綺麗に打ち返した際に「ざまーみろ」って普通に呟いているくらいには闘争心を煽られている。運営側としては打とうが空振りしようが300円は300円なので完全に一方通行な対抗心であるが、まあこういう楽しみ方が出来ればそのうちまたホームランを打てる日も来るだろうと思っている。

今年は身体作りを意識して、来年は年間で10本くらいホームランを打ちたいという謎の目標を立てている。

野球チームに入るとかじゃないんだ、と自分でも思っているので言ってくれなくても大丈夫。間に合ってます。

 

映画「バーバラと心の巨人」をレイトショーで鑑賞。

邦題があんまりに酷い。構成として商品名を連呼しておいて最後に商品名の穴埋めクイズを鑑賞で呼びかけるCMの様なタイトルである。

とは言え、興味が本家に比べて持てないと散々叩かれていた国内版のポスターに関してはどう考えても「映画のイメージを正しく伝える」という意味では国内版に軍配があがると僕は思っている。海外版のポスターはRPG要素だけを過剰に煽り過ぎていて余計なガッカリ感になりかねない。

ネタバレしない程度に内容を書くと、変わり者として煙たがられる主人公が巨人の襲来に備えて奔走し、巨人を倒そうと奮闘するストーリーである。

ここで邦題が如何に酷いかが大抵の人には解ってしまうと思うんだけれど、詳細は是非とも本編を観て確認頂きたい。

巨人の存在が鏡というよりはガラスの様に主人公を追い詰めていくのが印象的だった。

鏡に映るよりもガラスに映る方が見えにくいし鮮明でないし、向こう側にある何かがチラつくことがより現実を思い知らされるという意味でキツいと思っていて、それを上手く描ききった作品だと思った。

ガラガラの映画館でわりと近くに座っていた年上のサラリーマンがLサイズのポップコーン(塩とキャラメル半分ずつのやつ)とクッキーが刺さったソフトクリームを売店で買って持ち込んでいてそのワクワク感が羨ましくて歯軋りしてしまった。完全に分量として夕飯を兼ねていて、そんな罪な夕飯代わりを胃に収めた日には背徳感と達成感と満足感で幸せな気持ちで眠れるに違いない。1人でやっている、というのがポイント5倍デーで本当に羨ましかった。

いつか真似するぞー、真似するに値する派手でゲラゲラ笑えるタイプの普段観ない映画を探すぞーと歪んだことを考えながら帰って寝た。

 

またー。

ブラジルのハードロックバンドによる六甲おろしを聴きながらダイヤモンドを一周。

学生時代、割と長々とハードロックやメタルを聴いていた時期があり、その頃に一番聴いていたANGRAの来日ツアーが大阪でも催されると知って衝動的に行きたくなりチケットを購入した。

後にそれがレコ発と知って慌ててCDを手に入れたのだけれど、洋楽のハードロックやメタルにありがちなアルバムごとの過剰なまでのコンセプトの存在をすっかり忘れており、ライナーノーツに記されたむせ返る濃さにウッともヒッともつかぬ声をあげてしまった。

この手のアーティストは映画の様にアルバムにストーリー性を持たせており、それをインタビューなどまで解説を寝かせることもなくバンバン自分たちから事細かに説明してくる暑苦しさがある。厳つい音に対してその辺の人懐こい印象がどうしても意外と甘えん坊な大型犬を彷彿とさせるんであるが、そのコンセプトの作り込みっぷりが小学生の頃にFF6魔法陣グルグルの影響のみで構成された物語をノートに書いた過去の自分を思い出し気恥ずかしさを思い出してしまうような世界観がそこにはある。

ドラゴン倒すだの伝説のバイキングだの色々あるのだけれどANGRAの今作は「2048年、人類はAIに支配されていた…人間の尊厳を取り戻せ」みたいなコンセプトで作成されていて現代っ子!!!となった。テーマが本当にリアルタイム。2040年代には本当にそんな感じになってるんじゃないかという謎のリアリティーがコンセプトに据えられていて時代が変わったんだなという気持ちである。

ANGRAの僕にとっての最大の魅力はハードロックなのにラテンな空気というか、妙な明るさがあってシリアスになり過ぎないところで、それが今作も発揮されていて聴きやすいし親しみやすいんだけどちゃんとハードロックというバランスの良さに現れていて嬉しくなった。

来日公演まであまり日がないので過去に聴いていた音源まで手が回らない辛さはあるものの、当日までこの新譜だけでもしっかり聴いておきたいと思う。

 

阪神タイガースのホーム最終戦を観戦しに行った。

自分でチケットを買おうと思っていたら、年間シートを譲って頂けてとても嬉しかった。

冷たい弱い雨が降ったり止んだりする中、譲ってくれた方たちが仕事終わりに到着するまでひとりで観ることになるかな、と覚悟していたんだけど、後ろの年間シート勢の老夫婦がずーっと相手をして下さって楽しかった。

前も譲って頂いて来たことがあって、何と無く背中を覚えていたとのことで有難い話だなーと思いつつ、お爺さんのよく当たるボヤきとも予言とも取れる予想と、お婆さんに次々頂いたお菓子を食べながら世間話なんかも色々して、ニッチな自分の職種をご存知で、普通に話してまず理解されないので嬉しくなってしまって完全に懐いた大きな犬の様な状態になってしまった。お恥ずかしい。

試合は先制を許す難しい展開ながらも、投手陣が今シーズンを象徴するかの様にしっかり抑え続け、これまた今シーズンを象徴するかの様に打線が何とか得点を奪って勝つ、という内容だった。

その中でも大山選手、陽川選手、中谷選手という苦しみ続けた若手の主砲候補3人が得点に繋がる活躍を最終戦で見せてくれたのに感動したし、三人の揃い踏みがホーム最終戦に間に合って良かったと思った。

翌日発表された通り、金本監督は最下位の責任を取って辞任されるとのことで、試合後の挨拶を聞いていた身としてはどうしても寂しい気持ちになってしまった。

問題が多い監督ではあったと思うのだけれど、若手育成が蔑ろにされていた(と取られても仕方ない)状況のチームを引き受け、とにかく若手にチャンスを与えまくってくれた(与え方に問題が多々あったとは思う。それによるベテランの扱いや、若手の二軍への落とし方など)結果は今年の北條選手であり、梅野選手であり、糸原選手であると感じていて、ここに大山選手や中谷選手、植田選手、板山選手、江越選手、高山選手などが入って来れたらもう一年あったんじゃないかな、という気持ちになってしまう。(高山選手や中谷選手はチームと一緒に大きく躓いてしまった感があるけど)

何より好きな球団は何と無く阪神タイガースかなーという状態だった僕に大山選手という好きな選手を見つける機会をくれて、ファーム戦を含めて10試合以上も甲子園に足を運ばせてくれたのは監督のお陰でもあるのでとても感謝している。ありがとうございました。

またいつか指揮してくれたらいいのにな。それこそ盛大に蒔きまくってくれた若手選手がベテランや主軸になったタイミングで帰還してくれたらいいのに、などと漫画みたいなことを考えてしまう。

次の監督が誰かはまだ解らないけれど、来シーズンを楽しみにとりあえずドラフトを心待ちにしたい。大好きな下関国際の鶴田投手はプロから声が掛かるかどうかが一番気掛かりで、まー大学や社会人も有りだとは思うんだけどプロ志願してくれてるのが嬉しいからどこかで活躍して欲しいなーと。阪神には誰が来てくれるのかな…万が一にも鶴田投手来てくれたらファーム戦だろうが滅茶苦茶通ってしまいそうで破産の危機だけどそうなってくれないかな…。

 

あとは映画「灰とダイヤモンド」を鑑賞。

第二次世界大戦の末期、ドイツ軍が降伏した後のポーランドが舞台の映画、という事前知識しか無かったんだけど(そもそも誘われ方が「タイトルがカッコイイから」という時点で察するものがある)、反ソ連派の主人公がソ連から帰還した共産党の地区委員長を暗殺する話で中々難しい作品だった。

平和や自由や豊かさはどちら側も欲しかったもので、どちら側もその為に多大な犠牲を払って影を落としていることが演出の節々から観ている側に投げられていて、その投げ方が割と控えめなので気付いて受け取れないと何の映画かよく解らないなんてことになりそうな気がした。

主人公も共産党地区委員長も同じ様に苦しみ、仲間を失い、未来に対する自身の在り方に苦悩していて、こんなに同じなのに立場が違うだけでお互いに命を狙われるなんて悲しい話だなと虚しさで胃が重くなった。

そんな2人が出会って別れるまで、当たり前だけど分かり合う隙も暇もなく過ごした1日の物語だった。

主人公の飄々とした振る舞いの裏にある不安が徐々に表に出てくる様は、観ている間よりも観終わった後でどんどん自分の中でリアルに捉えられ感情移入してしまう。

演出なんかも古い作品故によく解らなくて、あとは物語全体を振り返って「え!?あ、これ1日しか経ってねぇわ!」と驚いてしまうくらい普段観ているものと時間の表現の仕方も違ったので「映画には時代ごとの撮り方がある」ということを教わった気もした。そんな映画だった。

 

またー。