性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

ソルト、送らないでよ。

話題としては少なくとも5年は遅れているかも知れないが、「西野カナがつくる知らないギャルの歌」という話をしていて、確か過去に西野さんが市場をリサーチ滅茶苦茶して歌詞を書いているという記事を読んだのを思い出し、色んな人に「そうそう」と思ってもらえる集合知としての概念的なギャルを生み出しているのかと改めて感心しつつ西野カナさんの創作活動はシン・エヴァンゲリオンみたいなところがあるんだなと思った。浜崎あゆみさんがブレイクを果たした時とはその共感の仕組みが違う気がして、対象に呼びかけるスタイルと声を掛けに探しに行くスタイルとの違いというか、そういう事を考えちゃうよね、妄想なんだけども、と言ったら「妄想でそこまで行くの進ませ過ぎじゃないですか?」みたいな事を言われてさっきまで一緒に登ってた梯子を器用に切り倒された様な気持ちになってしまった。切ない。ジャックと豆の木のパロディか?
ラソン大会の守られなかった「一緒に走ろうね」よりも突っ込んだ話にしてしまっていたのでその切なさも一塩である。ウユニ塩湖くらいである。
というか一塩の塩って何グラムくらいを想定しているんだろう。敵に塩を送った上杉謙信はどれくらいの量を送ったんだろう。そもそもその場合の送るは「送る」なのか「贈る」なのかどちらなのだろう、受け手の気持ち的には贈るだったんだろうか、でも受け手も屈強な軍隊であろうし、送るだったんだろうかなどと考えて現実逃避を果たした。
妄想したり現実逃避をしたり忙しいが、外から見るとぼんやりしているだけで実に暇そうだったろうな。
更に一塩は正しくは「一入」らしいので自体は勝手に混迷を極めている。凄い。世の中みたいだ。
これを読まされている方はごちゃごちゃした物言いにじっとりと汗をかいていると思うので、水分とあわせて塩分不足にならないように是非塩を舐めて欲しいと願っている。

 

それはそうと少し前に「リバー、流れないでよ」を観た。
貴船の料亭を舞台に2分間を延々繰り返すコメディー作品で、登場人物が軒並み愛らしくてキュンキュンしながら観た。
機能的で自然に沿って建てられた小ぢんまりとした料亭という舞台の都合上カメラが近く、カメラ酔いしやすい方には少し注意が必要だと思うけれど、その距離の近さが「2分間を繰り返す」という設定と相性抜群で、2分間繰り返す中で困惑、諦め、奮闘など経験を経て解決へ向かわんとする姿に励まされると共に、それぞれが本来出来ない人生のやり直しをたった2分だとしても何度も繰り返せたからこそ得られた気付きが少し羨ましくなった。
とは言え自分が巻き込まれたら登場人物の様に振る舞えたか自信はないけれど。
以下、ネタバレしない程度の雑感のみ箇条書きで並べておきたい。
・令和にこんな元理系の社会人が登場するだなんて可愛い。
タイムリープの範囲の設定が上手過ぎて天候変わるだけで舞台の印象が変わるの味変感ある。
君に届けみたいな事を大人がしてもいいと言うことが分かって嬉しい。
・最後の主人公の行動と表情が自分の解釈と一致しているという確信が持てる僕たちは主人公と同じく「闘いの中で成長してやがる」な人なんだと思うよ。
・そうだ、京都いこう。

 

またー。