性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

「このロボット、動くぞ・・・!!」と言う第一話多すぎ問題。

これまで無かったものや仕組みに戸惑う割にはそれを体感出来ないと自分だけが流れから取り残されたかの様な気持ちになってしまう事ってあると思う。

口では「人は人、自分は自分だから」と言いながら、内心はしっかり流れに乗って経験値を得て順調に一歩先へ駒を進めたいと思って焦りを感じている。

加齢、老化を成長、進化に出来るかどうかは自分の心(ハート)にかかっている。

仕事の研修の場でそんなことを説かれた際に、熱いなぁ、なんてちょっと捻くれた感じで聞いていたものの、やはりそのステージに立っている自覚があると人は本気になるものだと思う。

年単位くらい久しぶりにガストへモーニングを食べに行った。

ガストを擁するすかいらーくグループは僕が通えていない間に猫型配膳ロボットを導入しており、ニュースでは知っていたものの、その活躍を生で目撃したのはこの日が初めてであった。

「行って来ますにゃ!」という宣誓と共にキッチンから滑り出て、ドリンクバーで呑気な顔でコーヒーを淹れていた僕のスレスレを華麗に通り抜けていく。

人でも躊躇う至近距離を確実に計算し、笑顔で爆進する猫ちゃん(名前不明)に衝撃を受けた。

「この子が噂の・・・思った以上に攻めたプレーをするじゃないか」

古き良きスポーツ漫画で主人公たちのチームを視認する名門校の選手みたいな気持ちで見送ったのち、席に戻った。

あれで自分の料理が運ばれて来ると思うと緊張感がある。

猫ちゃんに格好悪いところは見せられない。初見にも関わらずスムーズに受け取って華麗な連携を決め、猫ちゃんに「この人間、荒削りだけど光るものがあるにゃ」一目置かれたい。一緒に全国を目指したい。

そう思って他のお客さんたちがどう受け取っているのかを視界の隅に捉え、イメトレをしながらその時を待っていた。

しかも頭を撫でると喜ぶ、という表記まであるではないか。

猫型配膳ロボットの頭というのはどこからどこまでなんだ。当たり判定は甘めなのか辛めなのか、考えることが余りに多くて焦りが生じる。

冷静になるためにコーヒーを凄い勢いで飲んでしまう。カフェイン、僕の頭を冴え渡らせてくれ。

そしたらまさかの人間のスタッフさんが僕の料理を運んできてくれた。

いや、有難いんだけど。有難いので「ありがとうございます」とちゃんと言えたんだけど、妙に落胆している自分がいる。

スタッフさんと華麗な連携からのお礼を告げられ、温かくて美味しい朝ごはんにありつける。素晴らしい事だし、これまで通りの平和な日常である。

だけど、体感してみたかった。猫型配膳ロボットから料理を受け取って、頭を撫ででお礼を言いたかった。AIは人類を滅ぼさない、僕たちは友達になれる、とここにドヤ顔で書き記したかった。

目の前にいながら経験出来なかったことがとてもショックだったけれど、変わらずモーニングは美味しかった。自分で用意しなくていい朝ごはんは最高。

ありがとうガスト、また来ます。

その時は頼むぜ猫ちゃん、俺、その日までトレーニング欠かさないからよ!(妄想の)

 

そんな日々を過ごしつつ、何やかんや色々と観ているのでその雑感を手短に書きたい。

何故ならば既にここで1300文字を費やしているからである。たった一つをよくもまぁここまで長々とやれるものである。

まずは「名探偵コナン〜黒鉄の魚影〜」を飲み会開始の待ち時間を活用して観た。

ここ最近「カッコイイ男」にスポットが当たってよりカッコ良さに拍車が掛かる作品が多かった(現に僕はキッド→安室→赤井とコロコロとイチコロである)のでここに来ての灰原さんと黒の組織回と言うのがまず最高であった。

スケールもデカいし、蘭姉ちゃんは強いし、コナンくんは毎度平常時から率先して無茶をする。

SF級のテクノロジーの進歩を結局人の手で何やかんやするガバガバ設定も安心の標準装備で素晴らしく、割と序盤で「この人・・・」と思うのに最後まで滅茶苦茶面白かったし、灰原さんがずっと素敵だった。

恐怖と向き合う覚悟をした灰原さんはヒロインでありながらヒーローで、やっぱカッケーなと感動してしまった。

エンディングのスピッツも笑ってしまうほどの清々しさで、映画の物理的な暗さに対して良い曲なのがまたじわじわ来るものの、潜水艦だの銃撃だのやった後に聴くと揚げ物の後のビールやハイボールの様な爽快感でどっしりした油が流されるというか、食べ合わせ(?)的な意味で当たりかも知れないなと思っていたけれど、その後に飲み会が控えていたからそんな風に思えたのかも知れない。

スクリーンに私情を持ち込むなんて、などと思う一方で映画を通して自らと語らうのもまぁ受け取り方としては自然であると言い訳しながら「まぁでもその日の食事を投影するのはスーパーサイズミー(ファストフード食べまくるドキュメンタリー映画)を観る時くらいかも知れないな」と思うなどした。

また別日には今年に入って急激に好きになった芸人の吉住さんの単独公演「せっかくだもの。」がAmazonプライムビデオで観られることに気付き、その瞬間に再生ボタンを押した。

一人で4、5分のネタに込められる感情表現ってこんなに多くてこんなに笑えるのか、と衝撃を受ける。バカリズムさんの公演なんかでもかなりぶん殴られているので殴られ慣れていると勝手に思い込んでいたのだけれど、全然そんな事はなく、完全にやられた。

森の動物たちへ成長を促さんとするコントや野球の女性審判を主人公に据えたコントなど、有名な銀行強盗ネタやダンボールネタも良いのだけれど、好きな設定のネタが多くてニヤニヤ笑いながらもグッと来ながら観ていた。単独公演のチケットが買えなかったので、その悔しさを忘れない為にも観られてよかったと思う。いつか行きたい、単独公演。

あとはWBCドキュメンタリー映画「憧れを超えた侍たち〜世界一への記録 2023 WORLD BASEBALL  CLASSIC〜」も劇場公開を逃してしまっていたのでアマプラで配信されているのを知ってすぐに観た。

選手選考から合宿、本戦の中で、選手だけでなく監督・コーチ陣の奮闘ぶりが素敵で良かった。投手コーチの吉井さんにときめいてしまった。

村上選手や佐々木投手の感情が映し出されたシーンに「これ現実にあったんだよな」という凄まじさを感じた。決勝の最後の大谷選手とトラウト選手の勝負よりもそちらの生々しさに心を持っていかれる。

源田選手が骨折した時の振る舞いを間近で見た中野選手が阪神をきっともっと良いチームにしてくれると思うと共に、源田選手がカッコ良すぎたし、あと宮城投手がいちいち可愛らしく、周東選手のイジリキャラに驚き、今永投手の理論派っぷりに貫禄を観た。

岡本選手も楽しそうで、試合をしっかりテレビ観戦していたのに新鮮に観られて涙ぐんでしまった。

何かを前向きに頑張りたいと思える良い作品だったと思う。プロ野球を観に行きたい気持ちになった。

他にもあるんだけど、とりあえずこんな所で。

 

またー。