性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

オシャレおにぎりランキング、カウントダウン!!!

ハードカバーの書籍を今度買おうと思ってちょっと先送りしているうちに文庫化されている事が増えた。
サイズ的にも価格的にも文庫化してくれて有難いのは間違いないけれど、自分の「ちょっと」が年単位になってしまっている辺りに随分と大人になってしまったなと感じる。時の流れが早過ぎる。
ハードカバーで読んだ作品が文庫化された時の「面白いんで文庫になってもっと沢山の人に読まれるの嬉しいですわ」という気持ちと共に「ここに至るのにちょっと役立てた」という満足感は中々誇らしいものなのでハードカバーのうちにどんどん読んでいきたい。


オシャレの条件の一つとして「手荷物の少なさ」というのは余りにベタな、それでいてある種の鉄則として謳われ続けている。
どのくらい長年愛されているかと言うと、恐らく「天城越え」よりも長く歌い継がれている可能性が高いほどであり、つまり「津軽海峡海景色」よりもやはり長い歴史があるという事だ。
突然、石川さゆりさんに舵を切ったのかは我ながら解らないが、多分着物だけでなく私服もオシャレだなぁと思ったことがあるからで、男性であれば峰竜太さんが非常にオシャレで、僕のインスタにおける主な用途が好きな野球選手の投稿と峰竜太さんのファッションスナップを見るためだけに活用されている事をここに記しておきたい。絶対に違う使い方が沢山あると思うが、あとは最寄りの百貨店のスイーツコーナーの投稿を観て指を咥えるくらいしかしておらず、要するにインスタを使いこなす才能がないのだと思う。
そこからもう十分過ぎるほどに察せられるだろうが、オシャレから中々に引き離されてしまった自身の現状である。要するに手荷物も少なく済む事がほぼない。
電車で二駅にぶらりと出掛ける場合にようやく財布とスマホとハンカチくらいの軽装を成せるが、繁華街に向かうとこれに何やら追加されてカバンは割とパンパンである。
どのサイズのカバンを選んでも何故かパンパンになってしまうという度し難いバグについて深掘りしだすと学会発表レベルの事前研究が必要となるだろうから丁度夏だし学校の怪談、七不思議的なものとして背筋を冷やしながら愛でるに留めたい。
そんな僕なので夏の高校野球選手権大会を観戦しに行くにあたり、荷物は桁違いに増える。
通常装備に加えてタオル、折り畳みクッション、日焼け止め、日除けのパーカー、ゲリラ豪雨警戒の百均のカッパ、ウェットティッシュに汗拭きシートなどなど。毎回完全にリュックサックの出番でさながら小旅行である。
急な泊まりどころか遭難しても一晩明かせる気がしている。(幸いどちらも回避して無事帰宅出来ている)
そんなオーバーツーリズム(違訳)な僕をよそに、真夏の過酷な環境、ほぼコンクリートジャングルな甲子園にも手荷物がやたらと少ない人たちはいる。
スマホと財布、あとはハンディーファンか道中どこかで貰ったであろう企業広告を兼ねたうちわだけを持った猛者たちである。
オシャレを通り越して強靭過ぎる気もするが、だとしてもやはり手荷物が少なくてオシャレに感じられ、しかも何故か自分より涼しげに見えてしまい何重にも敗北感を喰らってしまう。
自分がこんなに頑張って準備してきたのに何も持っていない人たちの方が快適そう(に見える)意味がわからない。
オシャレは我慢とも言うし、鍛えられ方が違うんだろうか。頑張って荷物を持って来た自分も努力しているつもりだが、頑張る方向性を間違えているのかも知れない。
同じ現象が夏フェスでも見られ、どうやってあのオシャレではあるが無課金初期装備のようなアイテムの少なさで快適そう(に見える)なんだろうかと困惑してしまう。
オシャレのハードルが高過ぎて頭をぶつけ過ぎて過ぎているのか、最近では判定を下すセンサーがぶっ壊れてしまっており、何がオシャレなのか自分では決められず、色々な人がオシャレに見えてしまう。
今日も甲子園球場の外周をのんびり歩いている時に、何故かオムライスのおにぎりだけを片手に握りしめたTシャツ短パン(ポケットから覗く革財布)の男性が颯爽と球場の入り口に向かって歩いており、マジ持ち物として何の意味も解らなかったんだけど心底オシャレに感じて見惚れてしまった。
そこはせめて水分だろうと思わなくもないが、オムライスのおにぎりが夏らしい原色ベースの差し色として機能し、ワンポイントのアクセントとして選ばれたのではという可能性を捨て切れない。
あれはオシャレなのか?そんな訳がないのに「どっちなんだ???」という気持ちに自信が持てない。
帰りの電車でずっと反省会を催し、もう解らんものは仕方がないので自分において満足と快適を目指す他ないという結論に達した。背伸びも大事だけどアキレス腱切ったり足をつってしまったら意味がないのでな。
何にしても今日からサマソニである。
好きなアーティストを楽しみながら、自分にはない鍛え上げられオシャレアスリートと化したカッコいいオーディエンスに感心するなどして過ごそうと思う。


またー。