性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

キラー・ナマケモノと真夏のポトフが残す爪痕

アマゾンプライムビデオの見放題配信作品に「キラー・ナマケモノ」という動物パニック映画が追加されていたので観た。
「コカイン・ベアー」がちゃんと映画として出来上がっていたので味を占めてしまい、「キラー・ナマケモノ」という意味不明さのギアをもう一段階上げた代物にも躊躇わずに飛び込む事が出来た。
これは勇気というより麻痺に近いと思う。
とは言え、キラー・ナマケモノもちゃんと映画で楽しんで観られた。全く怖くないのだけが難点なような、むしろ放棄している様な、滅茶苦茶強いナマケモノが人間に裁きを下すという設定で最初から最後まで突っ走る映画で凄く良かった。
アメリカの学生寮ヒエラルキー的なものを新鮮に楽しみつつ、何かナマケモノが荒れ狂っているのを楽しむポップコーンムービーである。
動物がヤベェと言えば恐竜を除けばサメかワニかヘビみたいなところもあり、クマですら珍しいイメージだったけど、動物パニック映画も出オチ上等で意欲的に意外性を追求しているんだろうなと思うと、そういう三振かホームランしか狙っていない旺盛なチャレンジ精神に励まされる所もある。ロマン砲ってやつか。
そのうち「キラー・アザラシ」「サイコ・フラミンゴ」「マーダー・アルマジロ」みたいな作品が生まれるかも知れない。
次は何がくるのか楽しみに待ちたいし、そういう作品を映画館に観に行ける冒険心(ギャンブラー精神とも言える)を育みたいものだ。


それはそうと夏の鍋料理を人々が避けがちな理由は「暑いから」というのが他の追随を許さない勢いでぶっちぎりの一位だと思うが、僕はそれに対して「本気でそう思っていますか?」と訝しんでいる。冬に暖房が効いた部屋で食べるアイスが美味しい様に、夏に冷房が効いた部屋で食べる鍋物だって美味しいに決まっている。
夏に鍋物を避けたい本当の理由は、「熱いものを食べてかいた汗が冷房でお腹が冷えてしまい痛くなってしまうから」だと僕は睨んでいる。目力というものに縁がないので説得力に欠けるが、懸命に睨んでいる。ガンを飛ばしている、と言っても差し支えない。いや、ある、別に憎しみとか込める話題じゃないしな。
僕は「野菜が食べたいが料理が面倒だ」と週に3回はなるので、そのうち1回くらいはポトフを年がら年中食べている。秋冬だけでなく、春も、そして真夏でも食べている。
ポトフはコンソメと野菜とウィンナーかベーコンかササミを放り込んでおけば出来上がる簡単メニュー(本格的なポトフはそれでは済まないかも知れないが、あくまで僕がポトフと呼んでいる料理はそうなのでポトフガチ勢の方には申し訳ない)なので、待ち時間に洗い物などが出来て食後の満腹感を引きずって家事をしなくても良いという利点もあり、大変助かっている。
限界まで疲れている時はコンビニなんかのお世話になるが、その手前くらいまではポトフに助けて貰う。別に好物という訳ではないが、古い洋画や世界名作劇場でスープをメインに食べている海外の人たちに親近感が湧く。根っこは違うと思うので一方的な片思いではあるが。
そんな訳で夏にもポトフを食べるが、温かいを通り越して熱いのと代謝の良さでダラダラ汗を流しながらの食事になる。
食後、その汗がエアコンの冷風に冷やされ、そこそこな頻度でお腹が痛くなる。
そうなる前に着替えればいいんだけど、食休みを挟んでお風呂に入って寝るだけという状況が、Tシャツ1着と言えども洗濯物を増やしてしまう事を躊躇わせる。
洗ってくれるのは洗濯機だけれど、干すのも畳むのも自分の役目。家事という競技において一番苦手な種目が洗濯物畳みなので機会を減らしたいという欲が勝ってしまい、時折お腹を冷やしてしまうのだ。
棚上げなのか下げなのか解らないが、僕だって世界で一番怠惰という訳でもないと想定すれば、僕は所詮同様に鍋物でかいた汗を冷房で冷やされて腹痛を起こしている氷山の一角に過ぎないんじゃないかと睨んでいる。
夏の鍋料理を人々が避けがちな理由は「暑いから」ではなく「熱い鍋でかいた汗がエアコンで冷えて寒い」から...Q.E.D!(ユニゾンスクエアガーデンのマネしながら)
何も解けてないけど、氷山は鍋の湯気で溶けてるんじゃないですかね。知らんけど。


またー。