性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

念能力「CRAZY GAL ORCHESTRA」は恐らく強化系。

バスケットボールの日本代表が知らない国の代表と試合をしたのをニュースで観て、自分の無知っぷりが恥ずかしくなる。
Wikipediaで調べて少しだけでも知れたら、と読みながら、このパターンでいつも真っ先に思い浮かぶのが「僕が今まで知らなかったこの国には、僕が知らない美味しい食べ物があって、皆が美味しい美味しいと言って食べているんだろうな」という事である。言語とか主な宗教とか経済とか政治とかそんな事よりもそれが思い浮かび、これまた一つ覚えの様に何故かラム肉を焼いた料理だったり、でかいエビをどうにかしたやつだったり、豆主体のドロリとしたスープのいずれかをランダムで連想(というか予想)してしまう。全く失礼な話ではあるが、どこかの国に暮らす人たちからすると自分もそんな感じでイメージですらない博打的な予想でもって想像されている事もあるのかも知れない。
そんな事を考えていた中でサイゼリヤで夕飯を摂る事となったのでラム肉の串焼きを食べた。
美味しかったしグラスワインに合う。
サイゼリヤは他の外食チェーン店がタッチパネルを導入し操作性に試行錯誤している中で注文用紙を導入してコストを云々とよくネットが盛り上がっているけども、一面としてはそうだけど別の面があって、単純にそういうものが出揃うまでの待ち方が上手いというか、ある意味ズルいとも言えるんじゃないかなと思っていて、それも何も悪い事じゃなくて立派な戦略だけど、だとして記載した注文番号の内容を確認する為に元素記号が如くメニューを暗記して唱えてくれるスーパー店員さんたちに救われている側面があると思う(全店にいらっしゃるのか不明)ので、賞賛するならそっちだろう、と思ってしまう。食べ物はほんといつもいつも美味しいので感謝しきりである。


それはそうとCRAZY GAL ORCHESTRAという集団の結成記念コンサートに誘われたので行ってきた。
『関西最凶ギャルズが室内楽でフロアを揺らす』という物騒なコピーに興味津々であるし、最強でも最恐でも最狂でもなく『最凶』であるところに不吉さとまがまがしさを感じてテンションも上がる。
クラシックは基本的にのだめカンタービレを主戦場にと言えば聞こえが良いが、単にそこから外へ飛び出していく機会をあまり掴んでこなかったので「のだめ以来のエンカウントが『1万人の第九』を除いてコレなの大丈夫かな…まあ響きだけで考えたら滅茶苦茶丁度良さそうだけども」と思いながら誘いを受けた。
普段乗らない地下鉄、普段歩かない街。今福鶴見には確かに強めのギャルが暮らしていそうな空気がある。根拠はないが。
本公演はレベッカ・クラークというイギリス出身の作曲家を特集した内容になっていて、初めて聴く曲ばかりだけれどとてもキャッチーで揺れて聴きたい曲が多かった。(そういう楽曲を選んでくれていたのだろうけども)
かなりパンチの効いたフレーズが複数回登場して「エヴァのサントラかな?」と思ってしまうくらいの派手さもあり、面白いものを観たぞ、という気持ちになった。
ギャルマインドを持ったメンバーがギャルマインドと重なる作曲家をギャルフィルターを通してこちらに提示してくれるので「(オタクに)優しいギャルは実在したんだ…!」と思ったし、優しいギャルは実在するし、寧ろギャルに優しくないオタクの方が多いだろうなと思うなどした。
レベッカ・クラークはヴィオラ奏者との事で、ヴィオラがガツンと来る曲があるとの事で、ヴィオラを意識して聴いた事がない僕からするとマジでこんな良い音がする楽器だったのかという衝撃があった。ヴィオラ好きだわ。正直ヴァイオリンの声の低いお兄ちゃん(擬人化した場合、運動部に入っている)くらいの認識だったのでアップデートして貰えて得した気分だった。
ヴィオラの音はブラーをたくさん聴いた今年の自分の耳にはドンピシャだった。ヴィオラもブラーもメロウなパートが凄い良いという共通点がある。
パンフレットはピンク、ギャルの定義から楽曲解説までするする読める文章も凄く良かったので、それを書いていたギャルのはこびてゃさんの作品が含まれている本を物販で買った。折角買うなら面白そうな本を買わないとな。
物販にアクリルのキラキラしたメリケンサックが売っていた。デコれるパーツ付きの豪華仕様で、いつでも心の拳は握れないとな、と何か背筋が伸びた。


翌日、冨樫義博展『puzzle』を観に行く。
朝食の為に厳しい名前の、何やら由緒あるんですわ系のパン屋兼カフェに入る。コーヒーの名前がどれも独自路線の名前をしており、それに倣ってオーダーをしたら「アメリカーノブレンドですね」とメニューを言い換えられてモヤモヤした。
慣れない人間がそちらが定めたレギュレーションに沿って頑張ったのにハシゴを外す様な言い換えをされるとアウェイに乗り込んできたチャレンジャーを大事にしてくれないんだなと思ってしまう。
まあ聴きなれない響き過ぎてお客さんに散々説明させられたりして嫌気がさしてて、もう先にジャブ打っとこうみたいに思ってるのかも知らないが、ジャブもパンチであることには変わりなく、不意に殴られた気がして釈然としなかったがコーヒーは美味しいしパンも美味しかったので今回は許す。
冨樫先生の原稿は修正が異常に少なく、どんだけ高い精度で脳内を紙の上に表現してるんだよとゾッとすると共に、皆完全に知ってることだけど絵が上手過ぎて生原稿を見ても尚実在するのが信じられなかった。
どの作品も面白いし、どの作品も読み返したくなった。レベルEの甲子園の話とHUNTER×HUNTERの幻影旅団のエピソードが特に好きだ。
展示会グッズの暗黒大陸総柄Tシャツはマジで色味もシルエットもサイズ感も良過ぎて気付いたら買っていた。ブラインド商品のハンター試験の番号札を買ったらクラピカが当たった。推しの1人なので嬉しい。
今月は髪も切りたいし飲み会もあるし節約しなきゃなと思っていた筈が、圧倒的なパワーの前ではこんなもんである。これを糧にテンションあげて精進しますわ。


またー。