性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

マッドマックス:フュリオサは銀だことコラボして欲しい。

5月が散々であり、それを好きな文章を書く方の恩恵にあやかる事で乗り越え、時にやり過ごして来たという報告は前回の日記で書いた。
外国人旅行者と満員電車で密着した事でダニでもシェアしてしまったのか、はたまた単純に疲労が発現したのか謎の痒みを伴うブツブツが背中に出来てしまったり、嘱託社員の暴走による連日の飲み会の開催だったり、その八つ当たりを部下にしてしまい仕事が手につかなくなり謝罪する(何とも思っていない、気にし過ぎだと言って許して貰えた)事態に発展する、飲み屋で見知らぬ社会人から胸ポケットに名刺を入れられて気持ち悪くて半泣きになる、阪神タイガースは頑張ってるけどずっっっと苦しい試合が続く、たまたま入ったカフェの目の前に当社が出入りしている建物があって気落ちする、突然の鼻血、あげてもないお菓子を酷評されるなど書いていない事柄も本当に散々でこれが北欧の冬くらい寒い時期だったらメタルを演るか度数の高い酒に溺れるかみたいな事に成りかねなかったと思う、まるで三軍の百鬼夜行みたいな状態だった。


その負の連鎖を5月で断ち切りたいと、厄払いの意味も込め、6月のスタートをぶっ飛ばして行こうと映画館に「マッドマックス:フュリオサ」を観に行った。
なんせファーストデーである。
ネタバレ無しで感じた事を書いていく。
予約の段階で前のブロックしか空いておらず、まあマッドマックスくらい派手ならいっそ前方の方が没入出来るだろうと三列目のど真ん中を予約した。(これはマジで正解だった。ちょっと見上げるくらいが丁度良い)
過酷な世界を舞台にした作品なので、こちらも手負いくらいの方が良いのではという意味不明な思考で朝からランニング、スクワット中心の筋トレなどで程々の疲労感を己に課した状態で映画館に向かった。
映画は本当に面白かったし派手だった。
あんまり意味なさそうな装備だったり各々が謎の美的センスを発揮する余白みたいなものがある社会(荒廃、支配を経て謎の自己責任論に到達している感もある)が妙に愛嬌があったり、その癖に容赦が無さ過ぎて笑いも引っ込む部分もあったりと視覚的にも感情的にも情報量が多い作品だと思った。
車輌を走らせる事では飽き足らず、飛んだり跳ねたり火を噴かせたりと前作同様にとんでもない。
そもそもマッドマックスは世界観の説明があるようでないのだけれど、前作「怒りのデスロード」謎に空前の大ヒットを記録して金曜ロードショーにお見えするくらいなので市民権も得ており、その流れで来ていたんだろうお客さんのイビキが複数箇所から聞こえて来て「こんなに迫力があって騒々しいのに寝てる???」と驚きがあった。
売れてるらしい、とmillennium paradeやずっと真夜中でいいのに。を聴いたら情報量多過ぎて一回思考停止になっちゃう、みたいな洗礼を寝落ちしてしまった人も受けたんじゃないかと勝手に思っている。「ここからでも楽しめるから!」と借りたHUNTER×HUNTERがグリードアイランド編だった、みたいな洗礼というか。
ストーリー的には物凄く解りやすいものの、見た目から受け取る情報が多過ぎるような気もする。
可愛いポケモンですらいきなり何百匹も見せられたら受け止めきれないのに、こちとらHiGH&LOWすら裸足で逃げ出すほどにディストピア、全員中学時代の部活はスリップノットでした!みたいな状態なので致し方ない。うるさいのでせめて悪夢見ててくれ、とは思ったけども。
信念、憎しみ、願望が如何に生きる上での燃料になるか、みたいな部分が何重にも描かれていて、その過程で優先順位を決められる時とどうしても振り回されてしまう時と、スケールダウンしていけば誰の生活の中にもある苦しみの様なものもあって凄く良かった。
「俺を見ろ!!!」はサラリーマンの叫びに似てるもんな。
ここから「怒りのデスロード」に続いて行くのか、と思うと今すぐに観たくなった。
今回見せられた出来事を経た人物たちが「怒りのデスロード」でどう生きているのかを観ると、これまでとまた違った受け取り方が出来るんじゃないかと思う。何よりフュリオサがカッコ良過ぎる。
あと観ていて凄くタコが食べたくなったのでタコ焼き、それもジャンキーな方が良かったので銀だこを食べてお酒を飲んでから帰りましたとさ。


これにて6月はスタートダッシュ(速過ぎ、荒過ぎる運転ではあるけど)を決められたと思うので、彼らのように多少の困難であればぶっ飛ばしながらボーナス支給の7月半ばまで駆け抜けたい所だけど、まあメソメソしながらやってるだろうな、人間そんな簡単には変わらないから。
でもセーブポイントを自分で都度用意して満身創痍でもやっていくしかないわと改めて思える映画体験だったぜ。


またー。