性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

理事はだーれだ?

突然だけど、住んでいるマンションの理事になってしまったので、その関係で防火管理の資格を取得した。ヒュー久しぶりの資格取得。
大森靖子さんにファンクラブイベントでわざわざ報告して励まして貰ったのでこれで躓いたらダサ過ぎると意気込んでいたけど、理事会は滅茶苦茶ちゃんとした大人しかいなかったし資格は想像より随分と興味深く、なるほどなーと講義を聞いているうちに終わった。
別に大森さんでなくても良かったと言えば良かったんだけど、やっぱり誰か、言ったことを守りたい対象に宣言しておくと気持ちが入るし、何というか暗示の様な、軽い呪いをかける様な、そういうものだと思う。
合格祈願のお守りだって神様や信仰のミニチュアみたいなものだし、案外そういうもので「言ったもんな」とモチベーション的な方面で支えられているんだなと思うと自分にもそういう信仰心みたいなものがあるんだと新鮮だった。
理事会でハイローみたいな理事やアウトレイジみたいな理事がいたらどうしようと思ったけど、何か自分より皆しっかりした大人で、なんか余裕を感じて「あ、しっかりしないと」と思った。
余談だけどアウトレイジを「おじさんたちのハイロー」と言っている人を見かけて滅茶苦茶面白かった記憶がある。令和から平成を振り返った距離感、さほど本気で無い解像度まで含めて笑ってしまった。
それはそうとして、自分がしっかりしてないとは思ってないんだけれど外にすしざんまいのポーズみたいに「どうぞ!」と出ていける余裕みたいなものは無いので真面目なだけではしっかりというのは完成しないのかもなと思う。
任期を務め上げてちょっとでもそういうオーラの出し方を会得したい。自分のストーリーはHUNTER×HUNTERでいうと天空闘技場に差し掛かったあたりなのだろうと思う。先は長いし完結出来るかも判らない。人生とはそういうものなのかも知れない。念を会得するなら僕は単純なので強化系だと思う。


それはそうと映画「怪物」をようやく観た。
6/18なのにチケットが完売していて衝撃を受ける。公開から暫く経っているのに何か更なる話題になる事でもあったろうか、と思うも瑛太さんが弟に激怒されていた事しか思い至らず、こんな人間が観ていいのかと不安になる。
それぞれの事情と思い込みで他者がどれだけ不穏で信用ならない様に見えるか、と言う事がわんこそばの様に延々とサーブされ続け、ウッとなって限界を迎えるギリギリで1つずつ答え合わせをし始める大人サイドの話がまず重た過ぎた。
愛情故の善意だったり、単純に悪意だったりで「普通」を押し付けられ、それを上手く受け入れられない故に誰かから怪物を見る様な目を向けられる2人の子供が銀河鉄道の夜みたいに遠く(自分たちの安住の地)を探す姿に滅茶苦茶メンタル的に抉られてしまった。
唯一ネタバレをさせて貰いたいので嫌な方はここまでにしておいて欲しいのだけれど、まあ読んでやろうかという方も、これが大前提としてインタビュー記事も読んで無いしパンフレットもこれからという状態の戯言と取って欲しい。
最後のシーンが生存なのか死亡なのか、というのが話題になっているらしいけど、あの晴れ渡った中でこれまで隔てていた柵が消えていて橋を渡れる、というのは僕の感想では「向こう側へいってしまった」というもので、それ故に「未来があったはずの子供たちがそこにしかゴールを叶えられなかったのか」という悲しさがあって泣きそうになってしまっていた。
だから良い映画だと思うけど、自分の解釈だとあまり好きな終わり方では無かったと言う複雑な(しかもそれが断言されていないから自家発電で「好きでは無い」を錬成している可能性がある。この状態は劇中の大人たち個人が得られる情報の不明確さにちょっと近くて余計に勝手な感情移入をしてしまう)状態である。
なんか時系列が巻き戻る度にセリフの理由が明るみに出て、劇中の大人たちが読み取れなかった(読み取りようが無かった)意味が観ている人に伝わる仕組みも、食べる、飲み込む、なでる、の所作に含まれる情報量も中々のボリュームで若干重た過ぎたくらいだった。
あとは単純に割合の話だけど、担任の先生が可哀想だなと思っちゃったな。
知らないうちに託されたり、応えられず知らないうちに無自覚故に減点されて落第の判を押されたり、その結果社会的にボッコボコにされたり、それでも辿り着いた誠実さには頭が下がる。
僕の解釈の終わり方ではその思いも報われなかった事になってしまう。
それにしても「怪物だーれだ?」が最後まで脳内でリピートされる。
誰だったと思う?という話をしてみたいような、その差を知るのが怖い様な、そんな作品だと思う。


追伸、シナリオブックに全部書いてあるとの情報を貰ったので悩み中。
本当に気にはなるけど、知りたく無い自分もいる。答えが必要な問いなのかどうか。


またー。