性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

2018.01.06 Base Ball Bearを観てきました。(@なんばHatch)

朝から休日出勤。

早く終わらせたいし早く終わらないかなーと思ってバリバリと片付ける。

振替休日をいつ取得してどこに行こうかなどと考えつつ、平日と違い電話もかかって来ないので、鳴らない電話は最高、鳴らない電話はオシャレ、鳴らない電話はオブジェとして優秀などと連呼していたら突然の着信にて鳴り出して反抗期かよと思った。

さっさと退勤してなんばハッチへ向かう。

 

以下、披露曲のネタバレを含むのでご注意下さい。

そうでない方も順不同になってると思いますがご愛嬌でお願いします。

 

2018.01.06 Base Ball Bear@なんばHatch

 

ギリギリにチケットを購入したら先払いしておいて当日に窓口でチケットを引き取るという初めてのケースとなった。

会場に入ってみると前回のツアーよりも若干人が入っている気がする。微妙なところだけど嬉しい。

 

SEのXTCが流れると、随分とXTCが似合うバンドになったなと始まってもないのに感じてしまった。

ライブは「SHINE」「Stairway Generation」でガツガツっと始まって、小出さんの声もお目覚めでない感じだったんだけど、「Low way」「(LIKE A)TRANSFER GIRL」などを経て「ドラマチック」の頃には伸びやかで強い声がパーンと出ていてカッコ良い小出氏になった。

リアルタイムから振り返った青春と、リアル青春時代の曲がそれぞれのスタンスでお互いを煽り続けてジワジワとボルテージを上げていくような構成だったんだけど、その中でも「思ったこと沢山言っちゃうシリーズ」において最強にエロい「抱きしめたい」が実年齢とマッチョな演奏によって更に更に更にエロさがバーストしまくっていて率直に言って滅茶苦茶興奮した。

リリース当時はちょっと背伸び感もあって、縦に早い盛り上がる曲が多かったので、今のようにドッシリ構えて横に揺らす曲が多くなり、そっちの表現力が爆上がりしている状態の「抱きしめたい」は滅茶苦茶エロかったです。何度でも言うよ、滅茶苦茶エロかった。

あとはサポートの弓木さんの弾き方がスゲー自然で上手いしたまんなかった。

フルカワユタカさんの時はもう上手い上に余裕が有り余ってるからそこに独自解釈バンバン放り込んできて面白過ぎてそっちばっか聴いちゃって別バンドみたいだなと思ってたんだけど、弓木さんは上手いんだけどあまり表に出さず基礎力ですよ的な、しっかり弾くぜ俺たちはでお馴染み(?)バンドBと相性がまず抜群に良いし、その中でも程良くバランスを取りながらいざとなるとあっという間にボール刈ってシュート叩き込むボランチみたいな存在感で素晴らしかった。

前回のツアーも弓木さんだったんだけど、光源の曲のギターはもう彼女の弾き方の為にある様な鳴り方で誰より、下手すりゃメンバーよりも映えていた気がする。

一方我らの小出氏も弾き語りで「Transfer Girl」をブチかますなど新鮮だった。かなり低めに、ブルースと言うよりはシリアスな解釈で歌われていて歌詞のニュアンスが大分違って聴こえた。迫り来る喪失感多めというか。渋い。

寛解」ではハンドマイクに挑戦するもこっちが見慣れていないので少し照れ臭い。何故だ。ギターの代わりに何か持たせてあげたい気持ちになった。

C2以降のツアーは関根さんの演奏が見違えて良いので安定感が凄い。C2のツアー以前は暫く観ていなかったのもあって未だに驚く。成長期に突入した姪っ子か。同世代だけど。

堀之内大介はいつもの通りだ。何と無くフルネームで呼んでしまう良いドラマーだよ堀之内大介は。しかしながら顔芸だけは勘弁してくれないか。

「リアリティーズ」のシリアスさも「すべては君のせいで」の弾ける様な淡い希望もそれぞれ抜かりなく演奏されていて「派手さはないけど飽きがこなくて奥深い」が本領発揮しまくっていて愛おしかった。

終盤の「逆バタフライ・エフェクト」から本当に同じバンドかよというくらいにマッチョな「CRAZY FOR YOUの季節」で普通にちょっと泣いてた。17年の軌跡がヤバ過ぎた。眩しい。目が。

本編ラストは渋さと若々しさが共存するギターの展開がたまんない「Darling」で終わり。

アンコールはまず3人で「PERFECT BLUE」を演奏。リードギターがいない状態で派手めな曲をアレンジして演奏するという所に本気度を見た。

ただ、やっぱりギター2本の曲を1本でやると物足りなさがあって、勿論感じさせない聴かせ方を目指しているとは思うんだけど前提の本数を覆せる程にギターが派手なバンドではないのでそこは仕方がないのかなーと思った。

3人による演奏は4人のものと違う魅力があって、これはもう好みの問題だなと思う。

弓木さんを引き入れて最後の最後は「十字架YOU & I」でフロアを思い切り横に踊らせて終演。全パートがブラックなムードが渦巻いてファンキーさが満ちていた。

それを浴びながら、ずっと似てないと思っていたオワリカラとBase Ball  Bearが完全に繋がった。特に好きな2バンドなのに全然似てないと思っていたけれど、この横に強く揺らす魅せ方が抜群に上手いというのが共通点な気がした。歌詞の文学的な拘り度合いも方向性は違えど通じているかも知れないと急に思って嬉しくなってしまった。

これまでのツアーに入っていたシングル曲や勢いのある曲が今回は外れていて、アルバム「光源」が持つ絶妙なニュアンスが際立つセットリストだったのではないかと思った。THEレコ発という感じだった。

ツアーの前半は全く違う見え方だったんだろうな、どんな風だったのかななどと考えながら帰った。

聴きたい曲がたくさんあるし、実際曲もたくさんあるバンドである。

また別のコンセプトのツアーがあればいいな、楽しみだなと今からワクワクしている。

こういう楽しみに出来ることがもっと増えたらいいのになー。

 

またー。

年末年始何してたかな日記。

年末年始の正月休みがあっっっっっっという間に終わったので何をしていたか振り返ろうというだけの日記。

本当にそれだけなのでマジすまんなって感じである。読まない方が良い。

 

12/28

大掃除と納会。

お世話になった業者の方が挨拶に来てくれたので埃まみれで慌てて対応に出るなどする。

納会は職場でやる事がそもそも間違いなんじゃないかと言いたい150人規模であまり知り合いもいない為、同じ部署の人と隅っこで只管寿司を食べて時間を潰した。

同じ部の姫ポジションの先輩が通りがかった際、外に出てキンキンに冷えた手で突然僕の手を握って「冷たいでしょ!!!」と言うのでうるせえ姫が通用すんのは年上だけだクソが容易く触るんじゃねえ来年は絶対お前の天下を終わらせるからなと本気で言いそうになって穏やかでない。

各部の部門長に年末の挨拶をして二次会に呼ばれる前にさっさと帰る。

自分の担当の大掃除をこなし、その後のんびりする。

夕方に前職の納会に顔を出す予定がのんびりし過ぎてお開きの時間に到着してしまい、仲の良い後輩に二次会を開いてもらうという最悪なOBっぷりを披露してしまい、最終的に2.4倍の会費を請求されて大人しく支払った。

後輩たちは皆元気そうで良かったけれど先輩は誰も来てくれず、先輩に対する人望がないOB=情報が漏れる心配がないという判断に至ったのかエンドレスに先輩の愚痴を聞かされることとなる。何故2.4倍も会費を支払って好きな先輩たちに対する愚痴を聞かされているんだろうという気もするけれど、ここに来てくれない先輩より来てくれる後輩である。後輩、可愛い、OK!!!胃が重い。帰ってさっさと寝た。

 

12/29

ノロノロと休日出勤。振替休日で俺は猫カフェに行くぞ絶対にだ。

不憫に思った部長がランチをご馳走してくれる。界隈で一番高い店に行けば良かったと後悔。

定時になった瞬間に退勤し、帰ってさっさと寝る。

 

12/30

朝の10時からヒトカラ

熱唱に次ぐ熱唱。

この一年でヒトカラに何度か行った成果か、確実に歌がマシになっている気がする。筋トレの成果もあって声量が増した。

買い物に行ったものの、特にコレといって購入せずに帰る。映画でも観れば良かった。

帰りにエビスバーに寄ってビールとハンバーグを食べる。ひとり飲みの味をしめた気がした。

アマゾンのプライムビデオでロアやドキュメンタルを鑑賞し、さっさと寝る。

悪夢を二回見た。

 

12/31

大晦日。

朝からローストビーフとなますを作る。

あとは前日と同じようにロアとドキュメンタルを観て過ごす。

ロアの第2回のロボトミーの回がビジュアル的にキツ過ぎて頭から毛布を被ってみた。視覚を狭めつつ、テレビの画面は全部丸ごとちゃんと観ていた。

夜は実家から帰って来た奥さんと年越しそばを食べ、紅白を15年ぶりくらいに観てジャニーズカウントダウンを鑑賞して年越し。実感はゼロ。

その後に寝落ち。

 

1/1

初売りに出掛けるもランチ以外に1円も遣わずに帰る。

意味ねえし相変わらず新年の実感はゼロ。

 

1/2

別の初売りに出掛けて通勤用のリュックやチノパンなどを買う。

結論としては僕は初売りに向いてない人種である、ということである。

実家に立ち寄り、チクチクとご意見賜りながら確実に忘れ去っていた父親の声を改めて記憶に刻む。あー!確かにこんな声だった気がするわ!

仲は良いハズなのだけれどマジで自分の父親の声が思い出せなかったので新年早々縁起が良いということにする。

夕飯をご馳走になり、何故かチョコパイとあまおうのチョコパイを1箱ずつ貰い帰宅する。

テレビを眺めて適当なところで寝た。

 

1/3

朝からドキュメンタルを鑑賞する。シーズン2に突入。

昼からは温泉に浸かりにいく。

サウナと水風呂を行ったり来たりしながら駅伝の映像を眺め、風呂上がりはボンヤリとコーヒー牛乳を飲みながら高校サッカーを眺めた。

帰りにマクドナルドでポテトを貪る。風呂で汗をかいたせいか塩気がたまらない。

その傾向が収まらず、夕飯もカップ麺を食べてしまう。カロリーは今年も俺を救ってくれる。

 

1/4

友人と奥さんと僕で趣旨のハッキリしないピザパーティー。

ミュータントタートルズの世界観を地でいくギットギトなピザは滅茶苦茶美味しかった。

お土産に持って来て頂いたワインやおかきも美味しくて贅沢で、ヒモの男の話や大森靖子さんの話などをし、ニンテンドーラシックスーパーファミコンドンキーコングをし、最後はFF6のオープニングを鑑賞して解散した。

魔法が潰えた世界、あーこんなだったわ!!!と思った。 懐かしいのでそのうちプレイしたい。

翌日から仕事なので気合を入れるために23時に寝たら3回悪夢をみて起きた。4時、5時、5時半と起きながらも意地で寝続けて6時半に起きた。

 

1/5

仕事。

年末に挨拶に来てくれた業者さんが今度は新年の挨拶に来てくれてどっちかにしましょうよ申し訳ないわって思った。

仕事はまー準備して終わりって感じ。

翌日が土曜日で社内規定では休日なのだけれど休日出勤。

振替休日がちゃんと取得出来るのだけれど、なんとなく嫌だったので帰りにビールを飲みに覚えたてのエビスバーへいく。

美味しいビールが飲めるものの、1人で食べるに適したツマミが無くて結局2杯ビールを飲んで退店。1人だとダラダラ長居しなくて済むから逆に有難いかも知れないと思いながら帰る。

さっさと寝たいと思いつつこれを書いている。

 

久々に年越しライブにも行かず、年末年始をダラダラと過ごした気がする。

有意義かは解らないけれど、少しはゆっくり出来たんではないかと思う。

 

またー。

Base Ball Bearの「光源」についての感想を書きました。

質問箱というサイトで匿名の質問を頂戴し自己承認欲求を満たしつつお答えしていたんですけども、その中でBase Ball Bearの「光源」についての感想を聞きたいと言ってくれた方がいて、大丈夫ですか?、僕ですよ?、長く、なりますよ?と言いながら非常に舞い上がって容赦無く長文を書こうとしている次第です。今ココ。

ちなみにこの作品に関しては一切インタビューなど読んでいないので公式の見解からかけ離れた邪推で埋め尽くされる内容になるかと思いますが、そこはそういう奴もいるんだな、くらいの気持ちで存在をスルーして欲しいです。お願いしますね。お願いしましたからね。

なので、読みたいと言ってくれた方への完全なる私信記事です。

年内とか言ってたのに年越しちゃってごめんなさい。でも、本当に嬉しかったです。

ありがとう。

 

ちなみに過去作品のレビューはこちら。

 BASE BALL BEARのアルバムを聴き返したのでレビューを書いた。(前編) - 性格の悪そうなBLOG

BASE BALL BEARのアルバムを聴き返したのでレビューを書いた。(後編) - 性格の悪そうなBLOG

 

そして実はまだ書いていない1枚がコレ。

 C2(2015年)オススメ度:☆☆☆☆☆

☆5つ付けといて何だけど、好き過ぎてまだ書き終わってない。順不同になってもこんだけリリースから間が空いてれば問題無い気がするのでそのうちちゃんと書き終えます。

 

長いんでさっさと始めますね。

長いんで本当に覚悟してくださいね。

長いんで!!!

 

光源(2017年)オススメ度:☆☆☆☆

冒頭の「すべては君のせいで」を聴いてまず思うのが、10代のリアルさって描こうとしても年を重ねるごとに実年齢と乖離していく訳で、流行ってる物も触れているものも世代でニュアンスの差が出てくるし、それを越えようと思うと普遍的なキツめのエピソードでもって寄せていくしかないと思うんですけど、この曲は正にそれだなと感じた。

10代の女の子に当て書きしたアイドルネッサンスの楽曲に比べてその世代差が際立っているのは、アイドルネッサンスのメンバーをモチーフに書いているのと違いストーリーを軸に書いているからだと思う。

この「光源」という作品はBase Ball Bearがこれまでの実年齢通りに成長してきた過去のアルバムと違って、30代から思春期を振り返った時に思い出補正によりドラマチックにキラキラと、また残酷さを増した10代と化しているからで、それを当時と比べ巧みさを増した2017年の言葉で歌われているからであると僕は思うので、こう、小出氏が目を細めて振り返ってる様を妄想してしまう訳です。歌詞の思春期っぽさに比べてギターのカッティングとかラテンよりアーバンって感じでどうしても大人っぽい気がしていて、余計そう感じているのかも知れません。その辺を例えば「C」とか「バンドBについて」に寄せたところで胡散臭くなってしまうと思うので、スタイルとしては僕にとって最高の選択をしてくれていると思います。こう、一緒に歳取ってきた感に縋ってるタイプのファンなのでね、正直に言ったしまえば。

それとは全然別の話で、この作品全般に言えるんですけどギターソロの気張り方というか、やってやるぞ感凄いですよね。これまでに負けてたまるかという気合い(気負いではなく)をガツンと感じてニヤニヤしてしまいます。

歌詞の中で特に印象的なのが大好きな君のせいで「心が#していきます」というフレーズで、#を半音上がるという意味で受け取って、半音しか上がらないのか、小出氏、いつもの片想いの暴走っぷりはどうしたんだよ!!!と最初は思ったんですが、「名前を知ってくれているだけでも十分幸せ」くらいスクールカーストで低めに位置している主人公は期待を殺して生きるのに長けてしまっているのだと思ってからは「半音しか上がらない」のではなく「半音も上げることが出来た」のだと快挙に思え、かなりしっくりきました。

最近、小さい幸せで満足し過ぎであると飲み会で見知らぬ隣席のアラフォー男女に指摘されたんですが(マジ放っといて欲しい)、基本的に多くは求めない(期待してても実際には求めない)性格の人間からすると半音上がるって凄いことだよな、頑張って素直に欲しがったんだなと思ってしまいます。だって「なぜか頑張ろうとか思ってます」でそれに対して「頭抱えるばかり」ですよ。

自分の心境の変化とそれをもたらした君にダブルで頭抱えてるのは幸せの度合いとしては控えめじゃないですか。不慣れすぎかよ。わかる。

そういう意味で、この曲における「心が#していく」という表現があんまりに意地らしく、可愛くて悶える次第であります。(何の報告だろう)

先にも述べた振り返り系の姿勢が特に感じられるのが「逆バタフライ・エフェクト」で、これまで自分が選んだ全てが影響しての今を「自分こそだよ 運命の正体は」と歌っているのが印象的である。

「いま、この時こうしていること「も」鳴り響いて 決められたパラレルワールドへ 決められた並行世界へ」という歌詞からは理想を本筋だとして、迎える運命が理想と違う、思いもよらぬ行き先であると「決められたパラレルワールド」と並行世界扱いしてしまうことで表しているんじゃないかと思って、随分とまあリアリストだなと思った。それこそ「C」ならば自虐に走ってそれでもちょっと期待したい節があったと思うんだけれど、置かれた場所で咲きなさい的な精神というか、そこでまず楽しんでごらんという成熟さを感じるんだけど買い被りというか邪推が過ぎるんだろうか。

そのリアリストっぷりを続く「Low way」でゆったりと淡々と歌う流れがとても良くて、派手な一発じゃなく、組み立てて三振を狙う巧さが今作でも発揮されていてニヤニヤしてしまう。追われる生活で唯一息をつけるひとりの時間が終電後というシチュエーションで、家の方向へ歩きながら昔の自由だった自分と今を比べながら帰るのが生々しいくて好きだ。

特に好きなのが「トンネルの出口色のコンビニが眩しいな 思わず立ち寄り 光浴び」というフレーズで深夜のコンビニの気怠さや妙な安心感、蛍光灯の光を浴びることに癒しを見出してしまう切ない疲労感がドッと湧いてきて聴いていて疲れてしまう。この曲がシリアスでもなく、性急でもなく、彼らの中でも珍しいのんびりしたもの(「二十九歳」収録の「カナリア」、「C2」収録の「美しいのさ」など比較的最近の傾向な気がしている)くらいでバンドBがシティーポップに寄っていくとこういう生活感のある曲になるのかなと思ったりしつつ聴いている。

2010年にリリースされたDETECTIVE BOY収録の「Transfer Girl」の「僕ら同じ大人になることを疑わなかった」の7年後を描いているとも取れる「(LIKE A)TRANSFER GIRL」は曲調も地続きで余計にそう意識せざるを得ない。小文字が大文字になっている所に大人を垣間見てしまう程に妄想力が研ぎ澄まされてしまうのがBase Ball Bearを聴く時のモードで彼らと同世代のファンは大体こういう思いをしているんだろうと思う。ちなみに2011年の「新呼吸」収録の「転校生」は個人的にこの二曲の間に挟まるスピンオフで、この3曲全部がサンバっぽさを内包した作りになってる辺りに小出氏の転校生に対する非日常っぷりを感じてしまう。性癖だろコレ。文学というよりラノベだわ。

「(LIKE A)TRANSFER GIRL」は今作の流れ通り、あの頃を今振り返るという表現になっており7年の重みを感じてしまう。強気な自分主体の表現も無いし、大人になっちゃったなーと。

続く「寛解」は彼らの曲で初めてエロいなと思ったんだけど、最後の最後で疲れた社会人の赤ちゃん返りみたいな気分を味わってしまいあまり好んで聴けなくなってしまった。寛解という言葉の意味が「病状が軽くなって治るかも知れないし再発するかも知れない」というものなので、その辺の事なんだろうか。割愛。

今作の中で唯一青春現役視点なのが「SHINE 」だと思っていて、君を神様と称している辺りに青春というよりアイドルとナードみたいなニュアンスになっているし、「君がゆらゆら 時と踊る そばでずっと見学したいな」の見学から始まって「Boy Meets Girl 世界で僕らだけが 本当の意味で生きているから」で「聖槍で檸檬を貫くように 何もかも作って壊す」んですよ。2017年のセカイ系か。小出氏が年齢を加味して落ち着いた男性になった訳でないことが解って本当に嬉しいし噎せ返る様な小出節が本当に好き。うおー待たせやがって!やっとやりよったー!!!という歓喜とともに聴きまくっているものの、アルバムからは完全に浮いている。

それが暴投だったのかとすら思わせる程にどっしりしたシリアスチューン、その名も「リアリティーズ」に続くのが笑ってしまうんだけど、歌い出しが「誰かでありたいなら 席につくことさ」なのさっきのテンションにビンタ張るくらい重たいし痛い。ていうかリアリティーズって何だよアベンジャーズが泣く程強そうだわ。畏敬の念だわ。

「傷つくのも 傷つけるのも 部屋が狭いからさ どうでもいいことばかり大切にしても」というのがマジ実社会だしマジSNSで、こう解りやすい言葉でシリアスな曲ほど歌ってくれるのはズルい。刺さるターンに確実に刺しに来る。

その上で「自分になりたいなら 出かけることさ どこかに どこにだって 椅子を置けばいい」としっかり希望を説いて終わるのがまたニクい。歌い出しの席につくは「用意された席につく=誰でもなれる誰かになれる」で、そこから自分で探した場所に自分の椅子を置くことが自分を貫く術だと歌い終えるのカッコイイな、本当に。この曲に「逆バタフライ・エフェクト」が物凄い呼応するというか、逆バタフライ・エフェクトで得た「運命とは自分の選択なんだ」という感覚が「リアリティーズ」で確かになるという構図よ。

どっちを選択するかはまだ解らないよ、お前はお前だろ、お前はお前が選べよと言っている様でグッとくる。無責任な励ましポップには発せないメッセージだと思う(んだけど他方そういう能天気なポップにしか救えないものもあるんですよ)

アルバムの最後を飾る「Darling」は大人になっていくことの恐怖に対してアルバムを通して歌ってきた全ては地続きという角度から「全て繋がっているんだから大丈夫」と希望を歌っている壮大な曲だと思う。これまでの結果が今だからという絶望に対して、これからの自分のやり方次第で未来はどうにかなると真っ当な、言い訳のきかない火の灯し方をして終わる。

Base Ball Bearはカッコイイ大人のバンドになったのだなと思うとあんまり恥ずかしいことやってらんねーな、頑張らないととなるし、そこから「全ては君のせいで」に戻ると君がバンドBにすり替わって聴こえて涙腺に来るので気をつけて欲しい。彼らと過ごした時間が長い人ほど喰らうことになるのでさっさと停止ボタン押した方が良い。何か癪だから。あーもう好き。

ただ曲調のバリエーションや展開がこれまでよりも一辺倒というか、突貫工事感ありませんかという気もしてしまうので早々に二軍行きになってしまう人もいるんじゃないかと正直思う。

これまでのアルバムがそういう意味では完璧過ぎたのかな。贅沢な話だなー本当。彼らが続いてくれて本当に嬉しい。もうそれだけです。

 

またー。

///20171126-20180102///

///未来が過去の自分の答え合わせなら/昨日も今日もただのクイズだし/あけましておめでとうございます、今年最初の問題です/数字が取れない御長寿番組///

 

///前髪で隠せる程度の悲しさにはもう慣れて/いつでも切り落とせるから先延ばしにしてる、みたいな音楽///

 

///雨が降って気温が下がった/20%を切ったバッテリーと、この夜は心許なさが似てる/失効したポイントで貰えたはずのものを数えていたのに、元からなかった願望の方が多くなってしまった/アップデートしたら話してくれなくなった他人行儀な動物たち/せめて自分の方が先に忘れられたらいいのにね/結局またダサいことを正直だからと誤魔化して/いつもの小さな声で告げる「ただいま」///

 

///解毒作用に期待してユニコーンの角を探す、プライム会員ならお急ぎ便無料///

 

またー。

2017年によく聴いた音楽の雑感をただまとめたやつ。

2017年も今日で終わりなので、今年よく聴いた音楽についてサラっとまとめておきたいと思う。

正直今年は殆どCDを買ってもないしライブにも行ってないのであまり書くことが無いのだけれど、こういうのを何年か後に読み返して「こんなん聴いてこんなこと思ってたんだな」と思えるのは素晴らしいと思うので書く。

それが果たして懐かしさで済むものなのか、ある種の絶望を2017年の自分に、あるいは読み返した未来の自分に感じてしまうのか解らない。

だけど、今年の頭に美人な占い師に「ブログ書いてませんか?それは書き続けた方が良いと思います」と言われたので何かしらの効能があるんだと思いたい。それ以来占いはいってないが、新しい職場も占われた通り悪くないので信じておこうと思う。

このままだと占いで言われたことを全て振り返ることとなりそうなのでさっさと始めたい。

リリース順は順不同で、中には今年のリリースされた作品でないものも混じっているかも知れないけれど、そんなことはどうでも良いスタイルでお願い致します。

 

【二丁ハロ/Good As Yesterday】

今は二丁目の魁カミングアウトと改名し、メンバーも3人から4人に増えた「ゲイでもアイドルになれる」を掲げて活動するアイドルグループ。

勧められて聴いて単純に楽曲が素敵でハマってしまい、人生初めてチェキを撮影して貰ったのが二丁ハロだった。

凄まじい下ネタと共に迎えられ、初めてなのに・・・という気分になってしまった。お金を払って散らされた感がある。洗礼という日本語がしっくりきた経験だった。

魅力としては可愛いを一切諦めない姿勢と、二丁目感と称して良いのか解らないんだけどスパーンとしたオープンさだろうか。

キレのあるダンスと疾走感のあるj-popさ、ボーカルが男性なのもあってかドラムの手数が多く、ギターも低めでガシガシ系でロック色が強くその分シンセの明るさが効いててキラキラしている。

一番好きな曲が「青春は何度でもやり直せるなんて嘘だ」という曲で、これまでの歩みとこの先への希望を切々と歌っているんだけど、「振り返るとどこかに手を伸ばしたくなるような 何かを置いてきてしまったような」というフレーズに思い切り心を揺さぶられてしまって涙が出てしまった。

こんなに明るく、格好良いパフォーマンスを見せてくれるアイドルもちゃんと不安を持って、越えたいとか掻い潜っていきたいと、希望を持ちたいと願っているんだと思うと励まされた。

結構1年を通して低空飛行気味だったんだけれど、その中でも一番まずい頃に彗星の如く僕の前に現れ、肌ボロボロの時は皮膚科に行くと言いという新常識を授けてくれた存在でもあるのでとても感謝している。メンタルがマジで肌に出るので来年はチョコラBBのCMのオファーをお待ちしておりますし、そのCMソングは絶対に二丁目の魁カミングアウトでお願いしたい。

未だにその次にリリースされた作品を聴けていないので早く購入したいところ。

青春は何度でもやりなおせるなんて嘘だ / 二丁ハロ(music video) - YouTube

 

THE NOVEMBERS/Hallelujah-STUDIO COAST

クラウドファンディングでライブDVDの制作に参加した際におまけでついてきた同公演のライブCD。

クラウドファンディング参加者にはブルーレイにてリターンが届き、このブルーレイが綺麗で、中でも「Xeno」のイントロの轟音とライティングがド迫力かつ美しく初見でガン泣きしてしまった思い出深い作品。

DVDのタイトルの通り「美しい日」であり、そのライブCDを2017年の前半はずっと聴いていた気がする。

線の細い、いかにも下北沢なバンドだった面影は無く、それでも繊細さは一切失われずに屈強なライブバンドに大化けした矛盾めいた、漫画みたいな人たちである。

内へ内へ向かう作品から始まり、1人称を2人称に、更にその先へと外へ外へ向かう中で、根拠のない励ましもなく、ズレは歩み寄るでもなく、受け取り方を全てこちらに投げた上で最高だと思うスタイルを続けている姿には感謝しかない。

何かに似ているとずっと思っていたけれど、ムーミンで描かれた自然な平等さと不平等さを自分が彼らに見ていて、そこでずっと繋がっていたのかとこのライブ音源の「GIFT」という曲を聴きながら思った。

元々、ボーカルの小林さんと仲の良い昆虫キッズというバンドにその感覚を抱いていて、本当に好きでたまらなかったんだけど解散してしまって、作品は残るけれど新しい世界観には触れられない訳で喪失感は未だにあるんだけど、昆虫キッズとは持っているものも歌われているものも違うけれど、根っこが近い彼らがいてくれて本当に嬉しい。

このバンドが続いてくれていることに心から感謝している。

「きれいな海へ」という曲に連れられて岡山に別件で遠征に行った際に特に下調べせず、半ば衝動的に瀬戸内海に行ったらスゲー曇ってて生活観満載の海で笑ってしまったのも今年の良い思い出だった。甘くない、けどそれで良いしそれが良い。

原曲コレに対して↓

THE NOVEMBERS - こわれる(PV) - YouTube

今の彼らの強靭さ↓

▲THE NOVEMBERS「こわれる」from "美しい日" ▲ - YouTube

笑うくらいカッコイイな。

 

 【【Alexandros】/EXIST!

好きと言うと意外がられるバンドの筆頭格、アレキサンドロス。

2016年作なんだけど2017年の方がよく聴いたと思う。

元々は川上洋平さんの顔ファンだったんだけど、好みが移り変わってきて今はそうでもなく、UVERworldにも通じるんだけど自分たちが格好良いと思うことを一番格好良く貫くというスタイルが好きというのが一番大きい存在である。

歌詞も文学性みたいなものはそんなに感じなくて、そのおかげで言いたい事が誰にでも解るという射程の広いイデオンソードみたいな、バスタービームみたいなバンドと化している。難解な世界観を提示する美しさも良いんだけれど、たくさんの人をブチ抜く率直な言葉の威力は決して無視しちゃいけない魅力なのではないかと思う。

カッコイイの為なら編成外の楽器や表現もガンガン取り入れる所も好きで、普段は真逆でバンドによるバンドの為のバンドでしか鳴らせないスタイルを好んで聴いている反動が全部彼らに出ているのかも知れない。

「Feel like」なんかがそんな感じで、こういうことバーンと出来ちゃうバンドって強いなと滅茶苦茶感心した記憶がある。

[Alexandros] - Feel like (MV) - YouTube

 

SuiseiNoboAz/Liquid Rainbow】

アレキサンドロスと真逆のロックバンドの中のロックバンド。

大谷翔平が投げ込むストレートの球の表面にビッシリと文学作品が記されている様なバンドである。ズドンととんでもない音がしてミットに納まったあとに通り過ぎたことを認識するんだけれど、不思議とその物語が全文頭に流れ込んでいるという体感をさせてくれる滅茶苦茶なバンドなんである。

全部ぶっ飛ばしてくれるバンドだと思う。

圧倒的スケールと酸味が残るあどけなさが同居するロックンロール。

今年観た数少ない中で、一番良かったのは彼らのライブだったと思う。

ありとあらゆる説明が足を引っ張りそうな人たちなので、本当に全人類にライブを観て欲しいと思っている。

SuiseiNoboAz / PIKA - YouTube

 

Base Ball Bear/光源】

リードギターとダンス担当を同時に失ってしまったバンドBの再出発作品。

前作C2からの地続きというよりも原点回帰が強く、今の自分たちがCを振り返った時の大人からみた描き方というニュアンスを感じる。

ちょっと突貫工事感が過ぎないかという印象を個人的に受ける楽曲の構成などなど、微妙さみたいなものを感じる部分もあるんだけれど、魅力も相変わらず溢れまくっているので別の機会に詳しく書きたい。

Base Ball Bear - すべては君のせいで - YouTube

本田翼マジ可愛いな。

 

aiko/May Dream】

aikoは失恋の喪失感の表現が上手過ぎてどうしようもなく愛おしくなってしまうから迂闊に手を出さない方が身のためだぜって色んな人に言いたい。

以上。

追伸:「愛だけは」の次の曲が「好き嫌い」って凄くないですか?

aiko-『あたしの向こう』music video - YouTube

aikoの服装と色彩感覚が好きだ。

 

【トリプルファイヤー/FIRE】

社会生活って、優しくする必要はないけれど面倒を避ければ思い遣りとしてカウントされる訳で、使いどころがあるかどうか解らないポイントカードみたいなものだと思うんですけど、トリプルファイヤーは歌詞も曲もその辺に異議申し立てている気がしてとても好きだ。

歌詞の「俺にとっての理不尽はお前の理不尽と違うからな」という主張に加え、完膚無きまでにタイトでソリッドな演奏が究極的にシステマチックな、まどろっこしい感情は排除しましょうと言わんばかりの、複数角度から刺されている感覚がある。

「有名な病気」のぶっちゃけ方が本当に鋭過ぎて笑顔が消えた。

「銀行に行った日」が共感してしまった自分と向き合うのが本当に辛かった。目を合わせたくない。鏡みたいな曲作らないで欲しい。

本当に辛かったので若干怒っていますよ、僕は。

トリプルファイヤー「SEXはダサい/銀行に行った日/カモン/野球選手になるために」@渋谷 TSUTAYA O-nest - YouTube

 

【米津玄師/BOOTLEG

宇多田ヒカルばりに自由にやってるアーティストだと思うし、それでしっかり邦ロックもJ-POPも逃さずに海外の流れを完全に飲み込んで聴けば聴くほど引き出し多くて気持ち悪くなって考えるのもう嫌になるアルバムだと思う。

こんなの近所にいたら怖すぎて祀りたいもん。

仙人っていうよりは 妖怪なんじゃない?

米津玄師 MV「春雷」Shunrai - YouTube

 

【BiSH/THE GUERRiLLA BiSH】

アイドルってもっと自由度の高いものだと思っていたんだけど、バンド界隈と全く同じ様に完全に路線を決めてやってるのが不思議で仕方ない(ただでさえ歌唱力などに制約があるというのに、AKB系が売れるのは売り方とかじゃなく、表現の多彩さもあると思っている。それもあって欅坂があまり得意でない。うわこっち来ちゃったという感覚がある)、ただコンセプトがしっかりあると作品やライブに筋がバシっと通るというのが最大のメリットなのかなとも聴いていて感じる。

その中でこの作品は本当に骨付きチキン買ったらほぼ骨でしたくらいの一本のぶっとい骨が筋として通っていて、滅茶苦茶格好良くて延々聴ける。

今年聴いたアルバムの中では間違いなく1番の出来で、カナダ系のパンクとか好きだった頃を完全に思い出したし、その延長で年々パンパンになっていくアヴリルに憂いたりした。黙れよ、本気で好きだったんだよ。スーパーで買ったチーズを臭いとゲラゲラ笑ってる姿みて惚れたんだよ。

今年の後半は「プロミスザスター」と共にあった気がしている。ボロフェスタで聴いた時にやばいくらい感動した。

「My landscape」と「プロミスザスター」は全然詳しくない自分の中でも本流と違う気がしているんだけど、アルバムの中で効きまくっている。他のパンキッシュな曲がよりパンキッシュに聴こえるし、逆にそういう曲にこの2曲が更に活かされていると思う。

アイドルを聴く時はどうしても好きな曲だけ聴くみたいになってしまうタイプなので、こういう1回再生始めると延々聴けてしまうアイドルが自分にもいて嬉しいなっていつも思いながら聴いている。

BiSH / プロミスザスター[OFFICIAL VIDEO] - YouTube

 

大森靖子MUTEKI

過去の楽曲の弾き語りに新曲を2曲加えたアルバム。

バンドと弾き語りって優劣が付きがちと思うんですけど、どう考えても別物だろと思わせてくれるのが大森さんの弾き語りの凄さ。

本人も仰ってるけど「退屈じゃない弾き語り」をガンガン掘り進めているからこそこ20曲越えても全然飽きずに聴けるというのがあると思う。

退屈な弾き語りにも美学はあると思うんだけど、その文化に慣れてないので仕方がない。

僕は大森さんの曲がとても好きなんだけど、やっぱりバンドの方が良い曲もあって、それをちゃんと作品として聞き比べ出来る様にしてくれた事がまずとても嬉しいし、弾き語りをライブ音源じゃなくてスタジオ音源としてリリースしてくれた事もとても嬉しい。

ライブ音源も生々しくて好きなんだけど、この自分に直接歌われている感覚みたいなものが大事なんじゃないかと思う。「自分と大森さんしかいない」という感覚に陥るという意味ではライブ音源よりもこっちの方がライブを観ている時の感覚に近いんじゃないだろうか。

今年一番たくさんライブを観たアーティストで、来年もたくさん観るんだと思う。だって観たいもん。

大森さんの作品が好きというのはいつも自分では少し意外なんだけど、まだまだ好きは続くと思う。

大森靖子「流星ヘブン[零]」Music Video - YouTube

 

T.M.Revolution/Route20 LIVE AT NIPPON BUDOKAN】

これもノベンバと同じスタイルでライブDVDに同公演のライブCDが付属しているというもので、こちらはアンコールとMCが音源には収録されていないので、その分、強烈な勢いが形成され収録されている。

映像の躍動感も凄まじく、ハッキリ言って観ているだけで筋トレとして成立しそうな興奮を覚えるので運動不足の人は全員観て欲しい。

丸ごと全部収められたノベンバと違い、こちらは生で観るとたまんないけど音源としては長いかなと感じてしまいそうなジャムパートやコール&レスポンスを意図的に切っているのでジョギングにも超が付くほど最適。

とんでもない化け物バンドのゴツゴツした演奏と、化け物じみたボーカルがブチかますただ圧巻のロックが立派なエンタメに昇華されているのに衝撃を受けること請け合い。

え?あの半裸で風受けてる人じゃないの?と思うだろうからわざわざチェックするかなーみたいな認識も大正解なテレビの中の人ではあるんだけど、こういう顔もあって、それが滅茶苦茶ヤバ過ぎてテレビ方向以上に面白いことになってるから覗いてみてよって思っている。

人生で一番身体を動かしたくなる作品であると同時に、来世こそ西川貴教と結婚したいと思ってしまう作品である。

T.M.Revolution 『RAIMEI』(『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』主題歌)MUSIC VIDEO - YouTube

 

以上、思ったより長くなってしまった。

ちなみに今一番気になるのは向井太一さんで、あっこゴリラさんとのやつが好きです。

あっこゴリラ 「ゲリラ × 向井太一」 - YouTube

めっちゃ良いですね。

あとはimaiさんのソロ作品も素晴らしいので延々聴いております。

imai / Fly feat.79,中村佳穂 - YouTube

来年はこの辺を足掛かりにクラブ寄りに沢山聴いてみたいなと思います。去年はブルーノマーズ聴いてそんなこと言ってたんだけどやらず終いだったので来年こそは!と思っています。

back numberの「瞬き」については直前の日記に書いたので割愛しますが、カラオケでの歌い出しのタイミングが滅茶苦茶難しかったことをご報告させていただきます。

back number - 「瞬き」Music Video - YouTube

back number「瞬き」とペロペロしてやりたいわズ。「暮れる」が好きな人と結婚したい。 - 性格の悪そうなBLOG

 

ではでは、残り何時間かの2017年、皆さま楽しくお過ごしください。

僕は今からローストビーフとなますを作ります。お節料理です。

今年はお世話になりました。

来年も気が向いたらよろしくお願いします。

 

またー。

back number「瞬き」とペロペロしてやりたいわズ。「暮れる」が好きな人と結婚したい。

back numberの「瞬き」があんまり良い曲だったので購入し、それとペロペロしてやりたいわズ。の「暮れる」の2曲だけをぶち込んだプレイリストというか私的両A面シングルを毎日2時間くらい聴いていて2017年にトドメを刺そうとしている。

back number - 「瞬き」Music Video - YouTube

ペロペロしてやりたいわズ。 『暮れる』 Music Video - YouTube

「瞬き」が良い曲過ぎて衝動的に歌いたくなってヒトカラを試みたのにT.M.Revolutionの難易度高い曲を歌っては失敗しやっぱ西川くんはスゲーなワハハと30分やると喉がもう結構です状態になってしまい、結局星野源の表面を撫でる様な、要するに俺は今星野源の後頭部を優しく撫でている、日本語を充てがうと愛撫だザマーミロサブカル女子、来世でまた同じ地獄の釜の中で会おうぜそのうち何人かとお付き合いさせて頂く事となるんだろうでも結婚するなら元ヤンがいいな的選曲でもう30分粘り、星野くんは今年働き過ぎて人格に支障をきたしていないか心配だな、どん兵衛ばかり食べて狐憑きだか半妖の女の幻もみているようだしと独特の感性をお持ちな元カノ気取りの様なことを考えながら「くだらないの中に」を歌って退店した。くだらないの中に、何なんでしょうか?ねえ?

それはそうとback numberの「瞬き」とペロペロしてやりたいわズ。の「暮れる」は声の上ずり方が両方非常に効果的で良い。ペロペロは切なさに対してギターが「よくそれでセンチメンタルなニュアンスに乗るな」というフレーズを弾き回ってて笑う。

この二曲の共通点は「幸せについて」で、どちらも大それたものじゃないと歌っているところで、そのアプローチが違うと思っている。

「瞬き」はこれからを積み重ねる為に色々諦めたりしたけど全部些細な幸せって大事だよねと歌い、「暮れる」は大切な些細な幸せを積み重ねた生活の不安感や喪失感を通して歌う。

僕は元々ペロペロしてやりたいわズ。の「暮れる」がとてもとても好きで、デモ盤をたまたま買ったのが4年前くらいのハズなんだけどずーっと聴いてる。週3は聴いてる。滅茶苦茶良い曲だから。何故滅茶苦茶良い曲なのかというと「幸せ」の捉え方が物凄く自分にフィットしているからで、あ、これが共感かって感じ。エヴァなら降りられなくなるくらいのシンクロ率。プラグ射出出来ません。マヤさんが好きだけどやっぱアスカだな僕は。

そこに2017年の12月に突然飛び込んできたのがback numberで、元々マジモードになればなる程にそんな大層なことは歌わないバンドだから、その素直さが好きだったんだけど、この曲は本当にそういう意味で100点だった。結婚式で爆流れしそうな歌い出しも最高である。なーにが恋ダンスじゃ!キレのない照れた余興で華添えようなんざ5億年早いわ!(※そんじょそこらの人たちよりも恋ダンス好きですよ僕は)

いつも側にいて欲しいback numberに対して、いなくなっても自分たちだけが共有したものは失われないと歌うペロペロしてやりたいわズ。の対比が面白くてずーっと繰り返し聴いている。実年齢はどう考えてもback numberの方が上なのにペロペロしてやりたいわズ。の方が悟っている気がする。

あんまり次々関係のない人が出てくるってダメな話し方のお手本なんだけど、大森靖子さんがライブのMCで「生活の垢」って仰っていて、それに対する実感の有無みたいなところが大きい気がする。

back numberはどどど童貞ちゃうわな思春期ばりの妄想(しかも何故か妄想の中でさえ上手くいかない、童貞だから)が猛威振るう曲が多いから余計にそこが薄れて可愛い。back numberみたいな男と付き合いたい。デリカシーないぶん仕事はめっちゃ出来るだろどうせ。生活は安泰だろう。「あなたは」じゃなくて「僕は」という視点でメインに物事を考えられる主人公体質がうまく行くんだよ人生なんか。面倒くせえ。ただ顔は是非とも星野源でお願いしたいものである。

本当はもっと歌詞そのものの対比をさせたかったんだけどめっちゃ話が逸れるから諦めた。自分の文章なのにコントロールがまるで効かない。そんなことある?って聞かれるけどあるんだよ。文章の中身じゃなくて文字を打つのが目的なんだから。すまんね、こんなものを延々読んで頂きまして。

でも過失として半々じゃないですか?暇なんでしょ?それは僕のせいじゃないもの。知ったこっちゃねーよ。

 

またー。

2017.12.22・23 大森靖子さんを観てきました。(@味園ユニバース、ロフトプラスワンウエスト)

金曜日はライブ。

定時退社して余裕のペースで会場に辿り着く予定が結局歩いていたら開演に間に合わない時間になってしまい全力疾走だった。上体を起こして走るのが良い、という思い込みからエドワード・エルリックの様な上体を若干後ろに持っていかれるタイプのギャグ走法になっていたと思う。

そう言えば映画版鋼の錬金術師で山田くんがギャグ走りを再現していてとても良かったと述べたけれど、逆にシリアスな時は前傾姿勢で駆け付けていて、それがこう余裕たっぷりな、しっかり一歩目を溜めて三歩くらい走るみたいなやつで、体育の高跳びを思い出した。ベリーロールかましそうな洗練されたステップで、こんな綺麗な顔が遅刻してきて視認されたポジションから3歩だけ走ったら遅れやがってみたいな気持ち消し飛んじゃうな、と。それを観てたらどんなピンチでもその走り方で来てくれたらまーしゃーない綺麗しって許せちゃうなと感心したんだけど今これ関係ないですね、でもまだ数珠繋ぎというか芋蔓式にホイッスル!の人気そんなにない主役の風祭くんがそんなにスピードないんだけど初速だけなら誰より速いという記憶も蘇って、多分あの山田くん演じるエドもあの世界では初速が誰より速いんじゃないかな、だから三歩でいいんだよというよく分からない納得の仕方をした。

エドも風祭くんと同じく消えるフェイント使えたら受けなくて良い攻撃が多々あるんだけども、エドは意外と身体のサイズに比べてめっちゃ攻撃を食らうタイプの、装甲が薄いくせに基本戦術肉を切らせて骨を断つスパロボなら真っ先に使わなくなるスタイルであるが故に魅力的であって、そこが生々しくて良いという見方もある訳で、消えるフェイントを身につけたとして一長一短だなと思いました。

要するにめっちゃ走ったら開演前に無事会場についたという話。長くてごめんな。汗凄かった。

 

2017.12.22 大森靖子 @味園ユニバース

ずっと行ってみたくて、ようやく初めて行けた 会場で、ビカビカさとサブカルさと艶めきが全部ぶち込まれた面白い空間だった。普通に訪れて3時間くらい内装を眺めていたいくらい見所があった。

花道的なショースペースを中心にステージまで使ってグルっと大森さんを囲むスタイルでのセッティングだった。キャバレーっぽいソファに座って開演を待つ。

キャバレーどころかキャバクラも行った事がないんだけど、キャバレーというエンタメを含んだ楽しもうという空間が淘汰されていったのはやっぱり余裕をすり減らしているからではないかなどとボンヤリ考えた。直接的、直線的、直感的に満たしたい欲望をとりあえず安くあげたいというか、コスパとかいう魔物に取り憑かれて発見とか自分が介していない景色を消化する余裕の無さがあるんじゃないだろうかと思うなどした。かなり一方的というか視野の狭い、根拠もない見方であるけども。

あ、ネタバレを含むので以下ご注意下さい。

 

ライブはTOKYO BLACK HOLEから始まって、直前までの労働とここまで走った事が一度に肯定されてしまって幸せと出会い頭衝突する感じで焦った。美味しいお店に行ったらメニュー開く前に食べたかったメニューが出て来て、理解されてるしすぐ食べれて嬉しいんだけど心の準備が全く出来てないみたいな感じ。

これまで金沢、別府と観てきたけど雰囲気がどれも違って、その中でも会場そのもののストーリーが過剰なのが大阪だったんだけど、各会場で大森さんのモードが全然違って、大阪は優しくて強かった。

料理長の音楽は豚肉の焼ける音だった、パーティードレスなどが優しく沁みて、一方東京、新宿、高円寺と東京の地名の曲を聴く度に東京の絵になるというか、住んでもないのに想像がつくというあの感覚は何なんだろうと考えた。

大阪に置き換えてもパッとしない。ワンダフルボーイズ(しゃかりきコロンブス、天才バンド)に天王寺ガールという曲があって、多分しっくりくるのはそれくらいのもので(それでもあまり街の個性や物語は伝わらない)、どうしてもストーリーを感じるのはミナミと呼ばれる一帯な気がして、それもサラサラ感がなくて油分が多い気がする。あんまり好きな歌にならなさそうでガッカリくる。

分母で薄まることで大きくサラっとしたイメージが生まれるんじゃないかという気がした。

ドラマチック私生活を弾き語りで聴いたのが初めてで、どんだけ良い曲なんだよとブン殴られた。音源の超優良JPOP感は緩急の問題じゃなくて曲の良さで成り立っていたんだなと思ったし歌詞凄い良いよね!??となった。「噛みな?!」がジワジワ効いてくる。

アナログシンコペーションをステージの方を向きながら「あのステージへ続く」と歌い始めて鳥肌が立ってしまい、あぁ、許可されてる動画撮ってなかったとその後ろ姿を収め始めるも集中が削がれて無理。邪魔。そんな器用なこと出来ないから30秒くらいで諦めた。30秒が勿体無いしかなかった。時間は取り戻せないってこういうことなのか…。

別に動画を撮ること、あげること、見返すことを下に見てるとか言いたい訳じゃなくて、自分には向いてないんだなと改めて思っただけの話なので気分を悪くされた方がいても知ったこっちゃない。それぞれの大切があるだけで、それをぶつけ合う必要はない。全員大好きなひいお婆ちゃんの形見のビー玉を持たされてるとして、それをわざわざぶつけ合って優劣つけますかって話。例えがクソなのはごめんな。

アンコールのキラキラの歌う大切があんまりに儚いので、会場から一歩外に出た時の寂しさみたいなものと、その為に生きていくんだなという気持ちがまだ出てもないのに入り混じって切なくなった。

あまりキラキラで終わることを想定していなかったので後から後から泣きたさが湧いてくるので困った。良いライブだった。

ライブの自体の感想が少な過ぎて笑う。

情報量が多く、一本の映画というよりいろんな人と少しずつ喋った様な気分になるライブだった。

 

ライブ後、別府で知り合った方と初対面の方と友達と奥さんで焼肉に行く。

一見入り辛いお店だったけど安いし美味しいし優しいしで最高だった。男2:女4だったのだけど先の都合上女子会と男のサシ呑みに分かれてしまい、ほぼ初対面の男2人で90分、ツイキャス出来るレベルで間を持たせて喋り続けた。お互いの努力と思いやりの勝利ですありがとうございます!

その方は別府で知り合った人で、今年会った人の中で一番言葉の選び方が洗練されてて穏やかで実家の朝食は西京焼きと小鉢と味噌汁とか出てきそうな雰囲気で品がある、一方その頃俺は冷やご飯に味噌汁かけて食ってここまで大きくなりましたガハハである故、同じ土俵に立てる気がしなかった為、素直にバカな話に終始した。俺のターン!ドロー!顔にフィットしないメガネの話!相手の思考力を10下げた!みたいな感じ。アカデミック?カタカナハ並ビガ綺麗ヨー。

結局、沢山話を聞いて貰って楽しかった。相手は疲れたろう。ふふふ恐らく俺の勝ちだ。

関係ないけどライス大のあとライス中をおかわりしたのでライス小までコンプリートしようかと思ったけどやめた。安上がりな同行者で皆さんのお財布にも多少貢献出来たかな。

あと、とても高いコートを着て行ったんだけど、帰りにコートをdisられた。

経緯としましては、そのコートを着て行った先日の飲み会の会場が浜焼きが名物の換気し過ぎた事が原因で親が凍死しましたかくらいの勢いで換気を嫌い煙が充満した店で、それこそ凛として時雨の出番中ですか?くらいのスモーク量。TKの姿を見失うレベルのアレ。その中で2時間半、徹底的に燻されてコートが臭くなってしまったんだけど。

その全ての苦しみと悔しみをすっ飛ばして「高くて臭いコート」と称されて何と無く腹が立った。高くて臭いコートってドラクエかFFかで言うと完全にマリオRPGのネーミングセンスだよね。やーいニッチ!レベル30までしかないー!

ていうかそんな店に連れて行かれるとは聞いて無かったので僕のせいじゃないのにこの言われよう。あんまりである。

しかし、こんなしょうもないことで僕も怒れるんだとちょっと嬉しくなった。 

 翌日も早いので鬼の様にファブリーズで床までビシャビシャにしてさっさと寝た。

 

 

朝6時過ぎの電車に乗り、昨日と同じ駅に向かう。

寒いし眠いし早朝なのに街が臭い。昨日を吐き出す間も無く今日を重ね続けている、疲れが抜けず常に気怠げな雰囲気の街を歩きながらオーバートレーニング症候群を思い出すなどした。

 

2017.12.23 大森靖子 出張実験室@ロフトプラスワンエス

書けないことが多いのでいっそ全部書かない。

面白かった。

何故大森さんが好きなのかを考えるとやっぱ単純に「曲が好き」というのがあって、そこから次点が次の次の次くらいまで不在で「考え方にいつも感心している」というのがあるので、ライブが無いという意味でもあまり自分向きのイベントでは無かったんだけど沢山笑わせて貰った。

好きなアーティストがファンの書いたアンケートであんなに楽しそうにしてるのは眺めてるだけで幸せな気持ちになる。相思相愛というか。

良い時間に立ち会わせて貰ったという気分。

 

次に大森さんを観れるのはいつだろう。まだ予定は未定なんだけどそう遠く無いと良いなと思う。

 

またー。